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パート主婦の扶養ってなに?知っておきたい賢い働き方

パート主婦の扶養ってなに?知っておきたい賢い働き方

専業主婦として頑張ってきたママ達も子供が大きくなるにつれて、少しづつ自由な時間ができて家計の足しにしたいとか、自分のお小遣いが欲しいとか、貯金がしたいとか、社会復帰したいとか…色々な理由でパートで働くことを考える人もいるのではないでしょうか。

女性の働く力を必要としている世の中だからこそ、どんどん社会進出していきたいものです。しかし、無事に職場が見つかり働きだす前にちょっと考えておきたいことがあるのです。それは旦那さんの「扶養内で働く」か、それとも「扶養は気にせず働くか」です。何も知らなかったから…では済まされない税金の話です。自分のライフスタイルとお得さを考えて賢く働きましょう!

扶養とは一体何か?

扶養とは一定の親族間において所得のない人を所得のある人が生活できるように養っていることを意味しており、例えば親子間であるとか、夫婦間などにおいて多くあるものです。扶養にしてもらうことで税金が控除される扶養控除制度があります。その中で大きいものが夫婦間にある配偶者特別控除です。結婚すると発生する特別控除ですね。

旦那さんの扶養になると支払いが免除されるものと収入上限金額

扶養になっていると支払いが免除されるものは、所得税・住民税・社会保険料の3つがあります。それぞれに決められた年収の上限金額があります。その金額を超えてしまうと自分自身で税金等を払わなくてはならない義務が発生します。

上限金額よりも少し多く収入を得てしまった場合には、上限金額内に収入を抑えた場合より手元に残る現金が少なくなってしまうことがあるのです。扶養を気にせずたくさん働いてたくさん稼ぎます!という人は良いですが、そうではない人はきちんとそれぞれの上限金額を押さえておきましょう。

  • 所得税…年収103万円を超えると所得税がかかるようになります。一年を合計してということですが月収が多い月には所得税が給料から天引きされることがありますが年収で103万円を超えていなければ確定申告をすることによって所得税として徴収されたものは戻ってきます。
  • 住民税…都道府県と市区町村に収める地方税である住民税は年収100万円以下であれば支払う義務は発生しません。
  • 社会保険料…こちらも年収130万円がボーダーラインになっています。しかし、社会保険料は扶養している旦那さんの会社の健康保険組合が別途、金額を定めている場合があります。一度確認して自分自身の上限を知っておきましょう。また、社会保険の加入資格が週30時間以上の勤務を2ヶ月以上すると発生してしまうので収入の上限だけでなく、勤務体系にも注意が必要です。

どの計算に関しても毎年1月1日から12月31日までを一年として計算されています。また、所得税は年収103万円以下の場合には、旦那さんの給料に38万円、住民税は年収103万円以下の場合には、旦那さんの住民税に33万円の配偶者特別控除が適応されています。

ということでパート収入上限金額を超えてしまうと自分で支払う税金が増えるだけでなく、旦那さんの給料から所得税と住民税に対する配偶者特別控除がなくなるということになり、税金の金額が増えるということになります。

賢く働くには…

フルタイムで週5日働きます!という人は税金や配偶者特別控除に関して考えてもあまり意味がありませんが、週2~4日・短時間働くという人が旦那さんの収入そのままに、自分自身で税金を払わなくても良いのは年収100万円だということはわかっていただけましたか?

パート先では日数を増やし、長時間働いてほしいと言われることもあると思いますが扶養内で働くことのメリットはこんなにもあるのです。一円でも上限金額を超えてしまったら納税義務が発生してしまいます。

しかし、もう少し働くことができるぞ!という人は思い切って年収150万円以上稼いでしまいましょう。150万円以上稼げば納める税金は発生してしまっても手取り収入が100万円を上限にしていた時より増えますし、上限を気にして働くというよりは頑張って働けば働いた分だけお給料が増えるというのは嬉しいものです。

そしてもっとも注意したいのはパート収入が年収130万円~150万になってしまう人です。税金の支払いと配偶者特別控除がなくなったおかげで手取りがどんどん少なくなってしまいます。これでは頑張って働いていてもモチベーションは下がってしまうかもしれません。

パートで仕事を探すときにも扶養内で働くことを希望しているのか、扶養は気にせずに働くことを希望しているのか伝え、希望に合った勤務先で就業するようにしたいですね。面接の時に質問されたのに意味がよくわからなくて曖昧に返事をしてしまったなんてことになると後々トラブルになりかねませんよ。

自分の生活リズム、どの位のパート収入を得たいのか、どのくらいの時間なら仕事をすることができるのかを考えて損することのない自分らしい働き方の出来るパート先を探してみてくださいね。