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資格試験、ノートを生かした勉強で合格への道を!

資格試験、ノートを生かした勉強で合格への道を!

資格試験に向けて勉強中の皆さん、突然ですがあなたはどんな風に勉強をしていますか?人によりその方法は様々でしょうが、今日は何人かの人が陥りがちな勉強方法とそれを防ぐ為のノートの作り方についてお伝えいたします。

資格試験の落とし穴!ノートを作る「自己目的化」とは?

皆さんは「自己目的化」という言葉をご存知でしょうか。自己目的化(Activity Trap)とはズバリ、「目標の達成やその達成手段そのものが目的となってしまうこと。」…と言われてもピンと来ませんよね?しかしこの現象、勉強でノートを作っている時にしばしば起こりがちな現象なのです。

皆さんは何かを学習する時に「自分にわかりやすくしよう」と思いノートを作ることでしょう。わかりにくいポイントを解説し、写し、自分にとっての教科書に仕上げるべくわかりやすく色分けして…完成!と思ったと同時に達成感を感じてしまい、ノートの作成に時間もかかったし、ここで今日の勉強終了。こんな経験ありませんか?これこそが自己目的化なのです。

勉強において本来の目標は勉強内容を理解、記憶し、実際に使えるようにすること。ここまでできて知識が身に付いたと言えます。しかし、今回の場合はどうでしょう?

理解する為にノート作りを始めたのは良いものの、あまりにもノート作りに固執してしまい時間が経過し勉強を終えてしまう。これでは本末転倒です。知識を得る為の理解という手段としてのノート作りの達成が「目的」になってしまっているのです。

では、どのようにすればこの自己目的化を防ぐことができるのでしょうか?答えは本当に必要な情報とは何かを理解することにあります。ノートを作るというのは非常に有効な勉強法に違いありません。

しかし多くの場合そのノートに時間を使いすぎてしまっているのです、なのでノートの軽量化を計りましょう。これこそがノート作成の自己目的化を防ぐことのできる方法です。

大切なのはノートを作り始めるタイミング

ではノートにまとめる情報をどのように取捨選択するのか?答えは簡単です。ノート作成を後回しにするのです。まずは参考書を読み、わかりにくくてもそのままの理解をもとに問題演習をしてみましょう。

そして自分で答え合わせをし、もう一度自分がわからなかった点を再認識しましょう。さらに重要なのはその後。ここでもう一度参考書を読み問題演習をしてみましょう。その結果、二回とも間違えた問題に対してのみ注目し、わかっていない要素として認識、ノートにまとめましょう。

このようにすることでノートを作る際の負担が激減します。ノート作りが膨大な量になってしまうのは、実はできているのに不安だからという理由で不必要な情報もノートにまとめてしまっているからなのです。

改めて考えてみてください。そもそも参考書はその道のプロである著者の方が多くの人に向けて勉強として理解させる為に書いているものです。もちろん人によって合う、合わないという差があり、わかりにくいと感じる点も多々あるでしょうが基本的には繰り返すことで理解、記憶、実践ができるようになっているのです。自分に合ったノートを初めから作成するよりも、そうした参考書に沿って学習する方が時間的には大きな節約に繋がるのです。

自分に合わせた学習テキストを作成するという意識ではなく、テキストの文章に自分の理解を近づけていくという意識を持ちましょう。そうすることで初めはわかりにくかったテキストの文章も繰り返すうちにあなたの記憶に定着し、力になるでしょう。

テキストこそがあなたにとっての第一のノートなのです。初めは参考書に書き込むなどしてできる限り参考書をあなたの第一の勉強資料に仕上げましょう。

しかし、そうはいってもやはり、自分の理解できない範囲は出てくることでしょう。そんな時に補助として自分の苦手をまとめたノートを作成しましょう。

わかっている事柄に関して、何もあなたの言葉でもう一度ノートにまとめる必要はありません。あくまで苦手を解消する為のサブのノートとしてのノート作りを始めましょう。

ノートにまとめることが大事

まずは参考書を使って理解しましょう。その為にノートを作る必要はなく、何かを書くとしても見返すことを意識しないような書きなぐりの字でOKです。インプットする段階ではひたすら頭の中に書き込むように心がけましょう。

また、知識を用いた練習問題においても同様です。とにかく全力で取り組み復習などは二の次でかまいません。

次に自分のできなかった点をもう一度参考書を用いて理解し直しましょう。そうすることで着実に知識はあなたの中に育まれます。ここでも参考書をひたすら読み返しましょう。

そしてもう一度練習問題を解いてみましょう。ここで正解することのできた問題はもう既にあなたの頭にインプットされているので参考書を見返すだけで復習は十分です。

最後に繰り返し練習しても解けなかったものをノートにまとめていきましょう。そうすることでこのノートには無駄な情報のない、あなたの弱点のみが記されていきます。

復習の際にはこのノートを重点的に復習しましょう。ノート作りはあくまで手段。大きな目的を忘れずに学習を効率的に進めてみてください。