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失敗はできない!人間関係で転職するとき考えるべきこと

失敗はできない!人間関係で転職するとき考えるべきこと

耐えられない上司、同僚と働くのは確かにストレスがたまります。努力はしたけど限界が来た、という人もいるでしょう。人間関係に疲れて転職するときに失敗しないために、少し立ち止まって考えておくべきことをお伝えします。

転職活動の長期化は失敗のもと

毎朝、起きるのがつらいという程度なら、まだしも、金曜の夜になっても、月曜の朝を考えて週末すら暗い気分で過ごすようになったら、何か対応したほうがいいかもしれません。

しかし、こういう転職は失敗する確率が高いのです。採用する側は、どんな事情でも、あなたに問題があったと考えます。残念ながら、これが事実であり、現実なのです。ですから、スキルアップのため、お金のため、趣味に生きるなど、発想を変えて頑張れそうなら、人間関係を理由とした転職は、最後の手段にしたいものです。

ですから、人間関係に疲弊して転職を決意したら、失敗は許されません。できるだけ短期に収束するべきです。現在の会社では人間関係がつらい、転職も長引いて上手くいかないとなると、あなたの精神的負担が倍になるからです。また、長引けば、現在の職場に知られる可能性も大きくなり、なおさら居づらくなります。

できるだけ沢山の転職エージェントにコンタクトする、募集サイトをこまめにチェックする、知り合いには声をかけておく、応募する業種・業界・エリアの幅を最大限に広げるなど、チャンスを待つ転職とは異なり、自発的に動くことがキーです。

元気な印象と、実践スキルで転職につなげる

あなたが面接の場で、とても元気でチャーミングなら、転職理由がいかなるものでも、面接官の印象は違います。暗い印象を残すのはNGです。

大分前の話ですが、マラソンの谷口選手がオリンピックのレース中に転び、大きなチャンスを逃した時に、「こけちゃいました」と明るく言ったのを覚えているでしょうか?もちろん、谷口選手は、心から口惜しかったに違いありません。でも、このセリフが、周囲や彼自身をも、どれだけ和ませたことでしょう。

これが、重い口調で「すいません。転んでしまいました。」と言ったのなら、周囲の反応は全然違っていたはずです。

あなたが前職でどのような経験をしたとしても、追い目ではなく、「こけちゃいました」だと思えたら、元気になれませんか?

さらに、短期に決着するためには、普通の転職以上に、あなたの価値を伝えるのも大事です。特別な資格やスキルがないと考えるかもしれませんが、誰でも得意なタイプの仕事、成功した経験はあるはず。

具体的な例をあげて、「関数を組み込んだエクセルを作り、手作業を半分に減らした」、「週例会議を廃止し、必要な場合は、ランチミーティングでフォローするようにしたら、意思決定が早くなった」など、色々ありませんか?

あなたの会社で問題だったことは、他の会社でも問題である場合が多いのです。こんな風に、積極的にアピールしましょう。

転職理由は、面接官を納得させるように話す

「今の会社ではスキルを活かせなかった」 「今の会社で活かしてきたスキルを、もっと活かして、御社(面接先)に貢献したい」 後者の説明のほうが、何倍も説得力あるのはおわかりですよね。

面接では、現在の会社を否定しないことです。その会社に不満がなければ、誰も転職しません。それは、面接官は百も承知しています。あえて、不満を口にして印象を悪くする必要はありません。

また、面接で人間関係について話しが及んだら、「自分なりの考えもあったので、上司の指示や指導を受け止められないこともあった。しかし、もう少し聞く耳を持っていたら、もっと上手くいったかもしれない。このような経験を、次の職場で活かしたい」と、問題の発生と解決案を説明できれば、マイナス評価にはなりにくいものです。

上手くいかなかったことについては、素直に反省し、しかし卑屈になることはありません。資格や他のスキルと同じように、できること、できないことを、はっきり伝え、その上で先方の要求レベルに到達するまで勉強、改善していくという意思も示すのがいいでしょう。

失敗をしない最善の方法は転職しないこと

現在の会社で人間関係がうまくいかなかった理由も、もう一度考えてみましょう。

上司のパワハラや、同僚の嫌がらせなどでしょうか?でも、転職を考える人は、相手だけが悪いわけではない、ということを、自分でも承知しているはずです。「悪いのは相手で、私は悪くない」と考える人は、「xxさん(上司や同僚)が辞めたらいいのに」と思うだけです。

「自分も上司に、つい口応えして、だんだん人間関係が悪くなった」 「同僚との付き合いをほとんとしなかった」 でも、現在の職場でやり直す自信がありません。だから、転職したいのですよね?逃げじゃないかと思う、後ろめたさもあるかもしれません。でも、とてもいい経験をしたということです。次はその経験を生かせばいいのです。

転職に絶対失敗しない方法は、転職しないことです。屁理屈のようですが、転職活動の傍ら、転職せずに人間関係の改善を図れないかも考えましょう。

自分の持っている能力や、次の会社で人間関係を円滑にするための方法などを考えるうちに、それは現在の会社で、再び活かせるのだと気付く人もいます。そして、現職にとどまることに、方向転換するかもしれません。

違う部署に友人を作る、スキルを身につける学校に行く、趣味に打ち込むなど、会社のトラブルだけで生活を一杯にしない工夫も必要です。

どんなことも、一度や二度は失敗がつきものです。何事も勉強だと、謙虚にかつ前向きに考えることが、あなたにとってベストの転職につながります。