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新卒学生が正しくアピールできる志望動機を書く方法

新卒学生が正しくアピールできる志望動機を書く方法

新卒学生が就職するにあたってぶち当たる最初の難関、それは「志望動機」ではないでしょうか。志望動機と言っても難しく考えるのではなく、一般的に考えて、自分のことをしっかりアピールすれば何の問題もありません。

人によっては難しい言葉を使って博学があるようにアピールしたり、自分のすぐれていることばかりをずっとアピールしているだけのような志望動機を書く場合もありますが、正直言って会社の採用担当者から見れば、「なんて自己中心的な考え方ばかりをするんだ」と、逆にひいてしまいます。

こういうことがないようにするためにも、ぜひ志望動機のポイントを見極めて、正しく効果のある志望動機を完成させましょう。

志望動機でどうしても書きたいこと

志望動機に絶対盛り込みたいのは、以下の項目です。

  • 1.仕事で達成したいこと
  • 2.仕事で達成したいことを決めたきっかけ
  • 3.具体的に取り組みたいこと
  • 4.他の会社ではなく、なぜこの会社を選んだのか
  • 5.同種業界において、この会社を選んだのはなぜか

それぞれ、自分の意志や希望、そして自分の持っているスキルやノウハウを生かせること、生かすことで会社にメリットを提供できることを明示するために、必要な項目です。それぞれの項目を、具体的に見ていきましょう。

「仕事で達成したいこと」はスキルやノウハウの提案部分

「仕事で達成したいこと」ですが、自分の持っているスキルやノウハウを駆使するということを必ず添えましょう。

自分のスキルやノウハウだけを書き綴るのは「自慢」になってしまいますが、入社したら貴社の業務の中で自分のスキルやノウハウを生かしたい、こう説明すれば自慢めいたこともありませんし、会社に対して自分の「価値」をアピールすることにもつながります。あと、自分が学生時代に学業面において成し遂げた成果を書き添えるのも効果があります。

成果と言っても、あくまで学業面の成果であり、サークル活動やボランティア活動についてはあまりプラスの評価にはつながりません。

それらの活動はどの学生でも何らかの形で取り組んでいることであり、みんなと同じことをアピールしても、あまり意味はないです。むしろ「自分にしかできないこと」を志望動機には盛り込んでおくべきです。

目標は現実的なことを提案する事

そして「仕事で達成したいことを決めたきっかけ」は、自分のエピソードを盛り込んでもいいですし、自分の夢や、自分の持つノウハウやスキルを使えば達成できることがあること、とにかく「可能性」をアピールすることを忘れないでください。

この部分では、読んでいるうちに「君の能力があればそれが実現しそうだ」と、採用担当者に思ってもらえることが重要です。

よく、感情的にアピールするために、亡くなった両親や祖父母の夢をかなえるとか、難病になって夢をかなえられない友人のために頑張るとか書く人もいるそうですが、採用担当者にとっては「入社を希望する本人」がどうであるかを確かめたい訳ですから、他人の夢や希望、果たせなかった想いなどは、入社を希望する本人の、入社したいという意志が見えにくくなるだけで、全くアピールにはなりません。本当に自分に秘められた可能性をアピールするために必要な文章を書くべきです。

会社の状況を踏まえて「具体的に取り組みたいこと」を考えるべき

「具体的に取り組みたいこと」は、会社のことをしっかり理解したうえで書くべきです。

後ほど述べる項目にも関連しますが、会社が実際に取り組んでいること、研究していることなどは会社四季報などを見れば十分理解できますし、OB&OG訪問をすればそこから情報を得ることもできます。

様々な方法で情報を得ることができるのですから、自分のスキルやノウハウを生かせることで、現実的に成果を出せるであろうことを「具体的に取り組みたいこと」として、積極的に書き綴りましょう。もちろん、過度な自慢にならないようにすることです。

会社を褒めるとき、別の会社をけなすのはタブー

「他の会社ではなく、なぜこの会社を選んだのか」。これは一般的な言葉を書き連ねても、ライバルたちと同じになってしまわないようにすることです。

たいていの場合「業績がいい」「先駆的な取り組みをしている」「貴社の製品を愛用して作ってみたいと思った」など、会社を褒めたり、輝ける未来が保証されているような書き方をする人が多いです。

ですが、会社としては輝ける未来をもちろん描きたいわけですから、一緒に夢を共有できる人ではなく、一緒に夢を創り上げたいと願う人材に入社してほしいはずです。

会社の将来性について書くのはもちろん有効なのですが、将来を一緒に作り上げます、努力をして会社とともに成長しますなど、プロセスをも共有できる姿勢を表明しなくては意味がありません。

また、「同種業界において、この会社を選んだのはなぜか」ということも、会社としては気になるところです。

具体的に他社の名前を出す必要はありませんが、他社と比較しても魅力的なのが貴社なのです、ということをアピールすることは重要です。

自分の持っているスキルやノウハウはもちろん、昨今の会社動向なども研究し、「この会社でぜひ自分を役に立ててほしい」という意気込みを文章にしたためましょう。

ただし、会社動向などを記載する際に、「人から聞きました」とか「父に教えてもらいました」と、他社の判断をもとに決めたかのようなイメージを持たれるような書き方は避けましょう。

自分のライフスタイルを伝えるのも大事な役目

志望動機を語る際に必要なのは、その企業でどんな働き方をしたいかを具体的に書くことと、採用担当者に理解してもらえるようにそれを表現することです。

その上で、企業の「やりがい」「将来」「目標」など、様々な部分に共感することを盛り込むことが大事です。企業の採用担当者としては、志望動機そのものはもちろん、志望動機を読み解く中で採用希望者がどのように働きたいかを聞く事で、仕事の理解度とモチベーションを確認することが目的となっています。

それに、内定を出しても辞退されるようなことがないか、不安であることも事実です。そのため、志望動機において他社との違いをアピールする事で、本当に自分の会社に来てくれるのかを確認することも、志望動機の要素として含まれます。

これらのことを十分理解して、しっかりと、それでいて華美にならない志望動機を書きつづって、自分自身の夢を実現させましょう。