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転職希望者必見!キャリアアップにつながる退職理由の書き方例!

転職希望者必見!キャリアアップにつながる退職理由の書き方例!

転職するたびに年収もキャリアもステップアップしたい…それは誰もが望むことですよね。しかし、実際は同業種にも関わらず前職より年収が下がったり、前職のよりも小さな仕事を任されたり…と、理想と現実の大きなギャップが出てしまうことが多々有ります。

終身雇用が根強い日本では転職自体がマイナスなイメージだったり、転職を繰り返すと「定着しない人材」と見られて年収を下げられたりすることがあります。アメリカなどでは終身雇用という概念がくキャリアアップのための転職が一般的なのに比べ、日本での転職市場はとても厳しいのが現実です。

今回は、そんな転職をマイナスではなく「プラス」に変え、キャリアも年収もさらにアップさせるための退職理由の書き方をご紹介します。退職理由は志望動機と同じぐらい企業がチェックするポイントですので、転職を成功させるために取り入れてみてくださいね!

1.人間関係を理由にしない

退職理由として一番多いのが、「上司と合わない」「嫌いな人がいる」などの人間関係問題です。もちろん、人間誰でも相性というものがあるので、上司と反りが合わなければ認められて出世するのも難しくなります。また、パワハラなどで心を病んで勤めること自体が難しいこともあったりします。

しかし、それを素直に書いてしまうと「この人はうちの会社でも同じように馴染めないのでは?」と不安を持たれてしまいます。「あれほどの人はそうそういない!」と思うかもしれませんが、どこへ行っても合わない人の1人や2人いるのが当たり前です。もしかしたら、もっと酷い人にあたるかもしれません。

ですから、人間関係を理由にするのは絶対にNGです。キャリアアップのためには、「人間関係が原因で」という理由はたとえ一番の理由だったとしても言わないほうが吉です。会社は結果が出せる人材を求めますが、それ以上に「周囲と協力して成果が出せる人材」を求めます。

30代以上になればマネジメント経験も求められますので、上司や他部署、部下や取引先など多種多様の人間関係をうまく取り持てることが大前提となります。ですからそういった理由は一切封印し、たとえ思うことがあっても触れないようにしましょう。

2.会社への不満を言わない

先程の1.とも共通しますが、次に多いのが「残業が多い」「休みが少ない」「やりたい仕事を与えてもらえない」など、会社の体制や組織への不満です。会社は利益を生み出すためにあり、組織はそれを達成するためにあるので、必ずしも社員のやりたいことや過ごしやすさ優先にならないこともあります。

とはいえ、ここでその不満をストレートに言ってしまうと「同じ理由で辞めるのでは?」「入社しても会社を悪く言うのでは?」と懸念を持たれてしまいます。企業もコストをかけて採用活動を行っているため、そのような退職理由の求職者を避ける傾向があります。

「やりたい仕事を与えてもらえなかった」や、「自分の成果を理解してもらえなかった」などの理由は、逆の視点から見るとアピールポイントになります。

「今の職場では目標を達成したので、より上流の仕事に挑戦したいと思いました」 「前職もとてもやりがいがありましたが、今の自分にはない新しい知識や刺激を取り入れ、さらにスキルアップしたいと思い転職を決意しました」

など、前職もよかったがよりハードルの高い仕事に挑戦したい、というキャリアアップの向上心をアピールする書き方にしましょう。

3.金銭的な理由を出さない

退職理由としてついぽろっと言ってしまいがちなのが、「正直前のお給料だと生活が苦しくて…」「残業代が出なくて…」などの金銭面です。履歴書などに書くことは控えても、面接官が気さくな人でざっくばらんな感じで問われるとつい本音が出てしまうことがあります。

もちろん転職するにあたり金銭的な部分は非常に大きくなりますが、それがあまりにも前に出過ぎるとやはり警戒されます。特に、最後の条件面での交渉などで前職のインセンティブやみなし残業の有無などでさりげなく聞かれることがあるます。

その際は条件を正直に伝えるだけにとどめ、ように注意しましょう。どうしても言いたい場合は、

「前職ではどれだけ成果をあげても業績給などがありませんでしたが、御社ではインセンティブも設定されているとお伺いしたので、さらにモチベーション高く業務に取り組めると思います」

など、より高い目標にチャレンジするために対価を求める、という前向きな理由にしましょう。

4.業務内容の不満は「やりたいこと」に転換

退職理由でありがちなのが、「前の仕事はルーチンワークでつまらなかった」「クレーム対応に疲れた」など業務自体への不満です。もちろん毎日8時間以上取り組む業務なのですから、辛い作業や苦しいこともあって当然です。

しかし、どんな仕事でも辛いことはあり、やりたい仕事だけを選んでいくことはできません。そして、企業もそういう人材は採用をためらいますので、ここでは不満をプラスの発想で転換することが必要です。

「今までの経験を活かしてキャリアアップしたいと思い転職しました」 「これからのキャリアを考え、さらにこういうスキルをつけたいと思い転職しました」

など、前職での経験を活かしつつさらにチャレンジしたいから転職したのだ、という前向きな理由に変換しましょう。その際、面接官から「そのスキルは前職では身につかないものですか?」「そのキャリアは前職では得られないものですか?」など突っ込んだ質問をされることがありますので、

「前職ではジョブローテーションの概念がなく、入社後ずっと同じ部署で勤めるのが定説だったため、色々な部署でスキルをつけられる御社を志望しました」

など、努力したけれど会社の仕組み上転職以外に道はなかった、という理由を準備しておきましょう。

いかがでしたか?退職理由は志望理由と並んで、面接で必ず聞かれる質問です。回答次第で不採用にもキャリアアップにもなる、大事な回答だということがおわかりいただけたでしょうか?

そして、マイナスな理由でもプラスに転換することで、自己PRにも繋がり好印象を与えることができます。不満ではなく、自分への挑戦やチャンスであると捉え、「その会社でどういうことをやりたいか」「会社にどんなメリットをもたらせるか」をアピールすることができれば、前職以上の年収アップも夢ではありません。

ただし、よくよく退職理由を掘り下げていった結果、「もうどうしてもこの会社では我慢ならない!」という感情面が大部分を占めている場合は、一度立ち止まって本当に転職することが現状を打破する手段なのか?ということを考えなおしてみてもいいかもしれません。

もしかしたら、自分の捉え方が歪んでいたり、相手の意図を誤解していたり、会社の制度をよく調べ尽くしていなかったり、とまだやれることがあるかもしれません。そして、転職に失敗してしまうと前職以上に年収が下がったり、残業時間が多かったりすることもあります。

新しい会社で一から人間関係を築くより、今の会社でもう一度取り組むほうが精神的にも肉体的にも楽なこともあります。転職した後に後悔するより、前職でやれることをやりきることで新しいキャリアが開けることもあります。

人生一度きり。転職はいつでもできる、「最後の手段」としてとっておき、再度自分のキャリアプランを見つめなおしてみるのもひとつの手です。ぜひ、後悔しない転職をして、自分の人生をよりよいものにしていってくださいね!