• RSS

転職の際、会社選びで失敗しないためのポイント

転職の際、会社選びで失敗しないためのポイント

転職する人というのは、既に社会経験がある分、「働く」という事にたいして自分なりの価値観をもちあわせているものですが、そうであるが故に会社選びには慎重にならざるを得ません。なので今回は会社選びのポイントをケースごとにご説明したいと思います。

ワンマンに振り回されたくない。

一般的に言って、会社経営の資質の一つには「部下を信頼して仕事を任せられる事」というものがあります。社長の価値観や経営方針だけで物事を進めていくと、会社の指針は一人の人間の能力のみに偏ってしまい、チームワークを発揮させにくいという事です。

この点にかんして痛い目にあった人にとって、よほど万能な経営者でもないかぎり、社長のワンマン経営で動く会社では働きたくないと思うでしょう。そこで必要なのはワンマン経営を面接などで見極める方法です。

ポイントはまず、面接自体が社長自身一人で行っている場合に注意しましょう。ワンマン経営者というものはえてして、態度が大きかったり、大げさな夢ばかりをかたったりと雰囲気で伝わってくるものなので要注意です。

面接官が社長自身ではなくても、面接官自身の意思より社長の意向が目立つ場合には注意が必要です。簡単に言えば面接官に「やらされている感」が強くて、会社の方針や社長の言葉ばかり引用してくるような場面が多いと危険といえるでしょう。

人間関係に振り回されたくない。

会社のスタッフ同士がフレンドリーな事は良いことですが、それは上手く歯車が回っている場合の話。社風が自由すぎると個人個人の性格も強く仕事に影響し始め、コントロールが出来ていない会社は、いつ内紛がおこってもおかしくありません。

更にいえば全く仕事と関係のないファクター、恋愛によるもつれや社内虐めなどが横行しているような会社は精神的ストレスも激しく、つまらない事で仕事が滞ってしまって嫌な思いをした方もいるでしょう。こういった事情に振り回されないためにも、面接時にしっかりと社風を把握しておきたいところです。

このケースに関して、ポイントはまず面接時に社内も見学させてもらう事。面接官と1対1では人間関係がわかりにくいので、なるべく時間をかけて社内を観察出来ると良いです。

明らかに雑談ばかりしている社員が多い。張り詰めた空気が1ミリもない。などと問題視すべき項目はいくつもありますが、大体は見るだけで直感的に解ると思います。

また、面接官自身もこちら側としてしっかりとチェックしましょう。必要以上にコミュニケーションスキルに関して質問してくる場合は問題ありですし、面接官の態度や服装自体が社会人として問題があるように感じれば、社内は荒れている可能性があります。

自分にとって重視すべき項目を明確にする。

働いている以上、重視すべき項目はいくつもありますが、その中でも最も自分が重視したい事はなにか、転職活動前に決めておくのも重要です。給料を最重要とするのも勿論良いですし、それまでの職場が息苦しかったので、雰囲気の良さを重視してもいいでしょう。

いずれにしても最重要とするのは何かを自分でしっかりと意識しておく必要があり、それは社会の杓子ではなく、あなた自身のものでなくてはいけません。友人に相談してはいけないということではありませんが、働くのはあなたなので大事なのは自分の価値観です。

給料や待遇を重視したい。

この場合は、面接時に給料体系や福利厚生にかんしてしっかりと質問してみましょう。この当たりの条件は普通しっかりと方針がきまっているはずですから、ここで適当な返答が帰ってくる場合は、隠したい事があるか何も考えていないかのどちらかです。

雰囲気を重視したい。

人間関係がよく風通りの良い会社というのは、社員自体にやる気を感じられ、打ち合わせも定期的に行われていて横のつながりもしっかりとしているでしょう。

こういった意味では社内見学ができれば、その際に社員の顔色を伺えばある程度の情報は入ってくるでしょうが、ミーティングの回数もそれとなく聞いてみるとよいです。

あまり会議を行っていないような会社は、少なくとも横のつながりで意思疎通は重視されていないか解決していないという事なので、注意しましょう。

いずれにしても、最低条件として最も把握しておきたいのは会社の経営状態です。どんなに好感度が高くてもすぐに潰れてしまうようでは、働く意味がありませんから情報収集はできるだけ多く行っておくべきです。

この点に関して、いまいち情報がえられずに不安があるようであれば、プロに依頼して調べてもらうのも手です。多少のお金は必要となりますが、絶対失敗したくないというのであれば、有用な手法だと思います。

加えていえば、自分のキャリアのプラスになるかどうかも重要なポイントです。目の前の給料が多少良くても経歴として意味がなければリスクが大きいですし、逆に言えば自分の成長に著しい効果が見込めそうな会社は、ステップアップの中継ぎとして割り切って働くのも良いかもしれません。

自分の価値が上がれば上がるほど、不況などに左右はされにくくなるので、しっかりとキャリアプランもたててから転職活動に挑むべきです。