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出来る人ほど陥りやすい?転職の失敗が招くうつの原因とは

「出来る人ほど陥りやすい?」転職の失敗が招くうつの原因とは

見事面接に合格し内定も出て、いよいよ今日から新たな旅立ちです。そして意気揚々と出社、新しい職場では最初はお客さん扱い。歓迎会も開いてもらってやっぱりこの転職は成功だったなあ、と思い込むのはちょっと待ってください。

なぜなら、その人の性格上の問題や新しい職場環境が原因で、わずか入社数ヶ月でうつに陥ってしまう人が急増しているからです。それでは転職後にうつになりやすい性格の人とはいったいどんな人なのでしょうか?

【転職後にうつになりやすい性格】

新しい職場だからと言って、その人の性格まで新しく変えられるわけではありません。うつになる原因、それは職場で孤立し自分自身を追い込んでしまうことにあります。

仕事が人よりできて積極的な人

仕事ができる人は新しい職場に入っても積極的に仕事をこなします。自分を認めて欲しいという気持ちも手伝って、やりすぎじゃないかと思うくらいです。ですが2人で一日かかる仕事を1人でこなしてしまうような仕事をしたら後が大変。

今度は会社に認められすぎて、どんどん仕事が回ってくるようになり結局は自分で自分を追い詰める結果になります。うつにならないためにも自分の力の80%を出すつもりで余裕を持って仕事に望んでください。最初から飛ばし過ぎは禁物です。

責任感が強く仕事に対して手を抜けない人

転職して初めて任された仕事。責任感が強い人ほど「ちゃんとやらなくっちゃ」という思いが強くなります。

ですが、もしもその仕事が自分の実力を超えた仕事だったとしたら・・・。なかなかはかどらない仕事に「ちゃんとやらなくちゃ」という思いだけが先行して自分を苦しめます。

なにも手を抜いていいという訳ではありませんが、100点満点でなくていいと思います。自分を追い込んでしまうよりも、ちょっと考え方を変えて「ま、いいかあ」と思ってみるのもうつに陥らないためには重要なことです。

プライドが高すぎる人

いつもはプライドが高いのに、ちょっと厚い壁に突き当たるとすぐにあきらめて逃げてしまう。最近こんな人が増えています。そして転職先で一番うつになりやすいタイプの人です。

例えば自身のスキルアップを求めて以前よりレベルの高い会社に転職したとします。以前の会社では彼の技術はトップクラス。しかし新しい職場ではそれが普通だったのです。彼のプライドは大きく傷つくのですが問題はその後の対処の仕方なのです。

彼はそこであきらめてしまいます。「どうせ努力してもだめに決まっている」と。理解できないことを新しい同僚に聞こうと思っても彼のプライドが邪魔をしてその気になれず、結局自分の殻に閉じこもってしまい、うつはどんどん悪化していきます。

プライドを持つというのはとても大切なことですが、何かを学ぼうとする時や自分を磨こうとする時には邪魔なだけです。ですから転職先では、そのプライドを一旦捨てて謙虚な気持ちで仕事をしてください。真さに「気は持ちよう」です。

【うつになりやすい職場環境】

間違えてブラック企業に転職してしまったらうつになりやすいといった解りやすい話ではなく、普通の会社や誰もが羨むようなメジャーな企業の中にもうつに陥ってしまう職場環境がたくさんが潜んでいます。

自分と価値観の違う職場

転職を期に自分がやりたかった事を実現できそうな会社に就職。ですが、そこにはあなたの価値観とはまったく違った会社文化が流れているかも知れません。同僚が話す冗談にまったく笑えない、自分の価値観と違った言動についていけない。

これは、仕事が出来る出来ない以前に集団からの孤立を意味します。無視されることは非難されるよりも辛いことです。そして、毎朝仕事に行くのが嫌になってしまうのです。

もちろん、全ての人が異業種への転職で失敗するわけではありません。違った環境にすぐに順応できる人は、それなりに合わせることができるでしょう。ですから異業種の会社に転職する時は予めそんな事態を予測して望むことが肝要です。

残業や夜間勤務が多い職場

いくら収入がいいからといっても残業や夜間勤務の多い職場は人によってはかなりのストレスになります。全てが会社の仕事に合わせて生活するようになり家庭を壊してしまう原因にもなりかねません。

そして一番問題なのが健康管理です。連日の残業や交代制の勤務に体が対応できる人はそう多くありません。体がだるいと仕事の効率が悪くなり「やらなくては」という焦る気持ちだけが先行して、それがやがて深い悩みに変わっていきます。

きびしく結果を求める職場

大きな会社になればなるほど社員に対する査定はきびしくなります。仕事のスピードや正確性、達成度はもちろんのこと、同僚との協調性やリーダーシップなど、どれかが欠けていても昇給や昇進は望めません。

加えて期待を込めて採用されたあなたには即戦力まで求められます。そしてその結果がなかなか出せなかった場合、あなたにプレッシャーが重くのし掛かります。プロ野球選手が高額な契約金で新しいチームに「転職」して結果が出せなかった時と同じです。

【後悔しない転職先選びのコツ】

転職後の人間関係が転職失敗の大きな理由であることに間違いありませんが、その点はどんなに転職先の会社の情報を集めても予測不能です。

ですが会社の経営方針や社長の考え方などは、あらかじめ知ることが出来ます。「こんなはずじゃなかった」と思う前にしっかり調査して臨むのが転職先選びのコツです。それではその方法をいくつかご紹介しておきましょう。

面接の時に仕事現場を見せてもらう

後で後悔しないためにも、面接の時に実際に働く現場を見せてもらってください。なぜなら、いざ現場に出て見ると自分が想像していた雰囲気とまったく違っていたということがよくあるからです。

まずは第一印象、自分が働く職場の雰囲気を見て、ピンとこなかったら一度考え直してみたほうがいいかもしれません。

社長と話が出来る会社を選ぶ

具体的には中小企業を狙うということになるでしょうか。社長や経営に携わる役員の自社の経営に対する考え方や、将来に向けての方針を聞いておくことはとても大切なこと。

加えて、自分がその会社でどんな働きをすればいいかが解ってきます。できれば職場を見せてもらうことと、合わせて実現できれば尚ベストです。

雇用条件をしっかり聞いておく

面接の際でも内定が決まった後でもかまわないと思いますが、給料面や残業手当、転勤の時の手当てなど詳細な雇用条件をあらかじめ聞いておいて下さい。

この点をうやむやにしておくと後で会社への不満がつのる結果になりかねません。特に女性の方は出産や育児などの家庭的な問題が絡みます。

【転職に失敗してうつにならないためのまとめ】

今の自分をスキルをもっと磨き、色々な経験を積んでいつかは自分で事業を起こしたい。どの会社にも気の合わない同僚や上司がいることは解っているのに、どうしてもがまんできない。

転職を望む理由は人それぞれです。ですが転職するということは、自分の生活を自ら変えてしまうことを意味しています。そこには当然、環境の変化やストレスが伴うことを覚悟しなくてはいけません。

ですから無防備なままで、勢いだけで今の会社を飛び出すことなく、そこはじっくり時間をかけて調査し、同時に自分を冷静に見つめ直して見ましょう。自分を良い方向に変えようと思って転職を決意し、その結果がうつに陥ってしまっては元も子もありませんから。