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履歴書の職歴欄に退社理由を書く前に知っておきべきコツ

履歴書の職歴欄に退社理由を書く前に知っておきべきコツ

転職を希望した際、履歴書には職歴を詳細に書くのは当然ですが、ここで迷うのが前職の退職理由でしょう。採用担当者としてもすぐにやめてしまいそうな社員は絶対に欲しがりません。ですから履歴書や職務経歴書の書き方には細心の注意が必要であり、むしろプラス思考にかんじてもらえる内容にまとめるべきでしょう。

なので今回はそんな退職理由の書き方について、代表的なケースをもとにご説明したいと思います。

ちなみに退社理由をフォローする文章を書くべき欄が無い場合は、志望動機の欄が一般的です。簡単に言えば「前の会社は○○○という理由でやめましたが、○○○と考えており御社で勤務したいと考えています」というようなことです。

倒産、またはリストラされた場合

完結に表現したいだけならば、履歴書に書くべき文章は「会社都合により退職」(もしくは「倒産により退職」)の一言です。

こう書いてしまえば、採用担当者としては可もなく不可もなくといったところでしょう。ただし、この一言だけの場合は懲戒免職や人選によりリストラされたという風に勘ぐられてしまう可能性もあります。なのでそういった理由でなければ、その事柄も文面にふくめておくべきです。

さて、この状況をプラス思考にかえることが出来るのは、早期退職優遇制度などを使った場合でしょう。この場合は、会社から辞めて欲しい人間をつのっているというのなら、もっと自分のスキルが有効活用できる(御社のような)会社に行きたいと考えたのでと伝えられるわけです。

いずれにしても自分の気持ちは常に前を向いているという気構えをしめしておきましょう。

転職回数が多い場合

この場合、最悪なケースでいうと「この人はまたすぐにやめてしまうのだろう」とか「何か大きな問題をかかえている人間なのだろう」と思われてしまうことです。転職をする上でこれは絶対回避したいことなので、スキルアップを目的に期間をきめて働いてきたなどという理由と共に今回の転職が最後だという事をつたえておくべきです。

例をあげるとすると、製作会社にWEBデザイナーとして就職したい場合、前々職「DTPオペレーター」、前職「DTPデザイナー」で、今回が「webデザイナー」だったとしましょう。

この場合は、以下のような内容を含めて書けば向上心をアピールできます。

オペレーターとして1年間経験をつみ、DTPデザイナーになったが、これからはWEB業界にも進出して時代のニーズに沿ったデザイナーになりたいと考えてWEBデザイナーを希望している。

簡単に言えば、今までの経歴はステップアップと思ってもらえれば良いわけです。

長期療養で退職したときの書き方

これは、嘘をついていてもしょうがないのでまずは前職の退社理由を「病気療養のため」としておくべきですが、「病弱でいつやめるかわからない」と思われては不利です。

なので、健康状態は良好とした上で、完治している事をアピールしましょう。 もし、完治していないのであれば、こういった病状であるが仕事には支障がないといった書き方をしておくべきです。下手に嘘をついたところで後々ばれてしまうことなら意味がないです。

加えて、プラス要素を付け加えるならば、療養期間中に何をしていたかです。 「資格を取得した」とか「勉強をしていた」とか、働けずにいたブランク期間を何で埋めていたかが重要です。

もちろんやる気というファクターも面接官はかってくれますから、重病からの復帰であれば、一日も早く現場(職場)に復帰したいという一心でリハビリに集中していましたと述べても、「仕事への熱意」が伝わる事でしょう。

残業が多すぎるなど環境が悪くて辞めてしまった場合

この理由はそのまま書くことをおすすめはしません。残業や、上司との相性を例にあげてしまうと、バイタリティの低さやコミュニケーション能力の低さが目立つ人材とおもわれてしまうのがオチです。

こういった場合、たとえば残業が多すぎたのであれば、以下のような事を述べればプラスイメージにつながるでしょう。

スキルを更に向上させるべく自宅でも勉強をしたいと常々考えているのですが、徹夜などの残業が多く休日も取れない状況が続くような状況であり、このままでは私の目指す○○○にはとうてい届かないと考えたためです。その点御社に至っては○○○なので、自分を向上させつつ働ける理想の職場だと思ったので。

ただ、上司との相性が悪くて辞めてしまった場合は、そこには全く触れないほうが良いです。いかにその上司がとても嫌な人間であっても、それを証明したところであなたの評価が上がる事にはつながりませんし、「こんなに良いプランをもってるのに、面倒くさがって見向きもしなかった」といったところで、あなたのアピール力不足や会社の状況把握能力を疑われるだけです。

なので、特にフォローできるような内容でなかった場合は、その事柄に対しては最小限の理由「自己都合で退社」とし、志望動機などで、自分のビジョンや熱意を表現して目線を逸らさせた方が得策です。

ただし、履歴書を元に面接が行われる時に「何故、前職をやめたのですか?」時かれる可能性はぬぐいきれないので、いかにポジティブな発想をもって転職を考えたかという点をポイントにして理由をかんがえておくべきでしょう。

前職の退社理由というのは、とにかく貴方に問題を感じるようなことは一言も書かないようにするのが鉄則です。一にマイナス面の排除。二にプラス面へのイメージ転向です。

なので、「こんなマイナスもあるけれどこういうプラスもありますよ。」という書き方はかなり冒険的で安全策とはいえません。あくまで「マイナスなんてひとつもありません。わたしはこんなにプラス思考です」というのが目標です。