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面接であなたを印象づける自己PR・自己紹介のしかた

面接であなたを印象づける自己PR・自己紹介のしかた

就職試験において、自己PRや自己紹介は面接で必ずと言っていいほど尋ねられる項目の1つですよね。そして、ここであなたを印象づけることができれば、面接突破にぐっと近づくことになります。今回はそのためのテクニックをいくつかご紹介したいと思います。

面接官はあなたを知りたい

就職試験において面接が課される理由は何でしょうか。企業は履歴書やエントリーシートだけでなく、あなたがどのような人物か、もっと言えばほかの候補者とどう違うのかを知りたいと思っています。それは顔を合わせれば一目瞭然なので、面接が課されるのです。

企業にしてみれば、優秀な人材を確保したいのは当然のことですね。そして、資格や学歴の優秀さは履歴書を見ればわかります。論理的かどうかはエントリーシートを見ればわかります。面接では、その人と為りやコミュニケーションスキルを見られることになります。

人と為りもコミュニケーションスキルもあいまいなものですが、不思議なことで何回も面接をしてきている人事の人間にとってみれば、一度会えばそれらは明確にわかるものです。ではこと面接に関して素人であるわたしたちは、どのように準備すればいいのでしょうか。

あなたが人財であることを自己PRで伝えよう

面接は応募者が企業にとって必要な人材かどうかを判断する場です。ということは、あなたが優れた人材であることをそこで伝えられればいいわけです。最近は人財とも書かれます。そのくらい、どのような人物が働くかによって業績も社風も変わってくると言えるでしょう。

人財とはどのような人を言うのでしょうか。仕事をする上で有能な人物にはどのような共通点があるでしょうか。まだ社員として働いた経験がなくても、学生生活の経験からそれらを考えてみてください。サークルやアルバイトで有能とされていた人に共通する点はありましたか。

それはおそらくこんな点だったのではないでしょうか。

  • アイディアがあり、それを実践する行動力がある
  • 公平で思いやりがあり、周囲の人間とうまくやっていける
  • 何か問題が持ち上がった時冷静かつ前向きに対処できる

さらに一企業の社員としては、次のような点も重要になってきます。

  • 責任感がある
  • 最後まであきらめず結果を出すことが出来る
  • 失敗を次の成功のために活用できる
  • 倫理観や道徳意識がしっかりしている

上記の7点を備えていれば、まずまず優秀な人財と言えます。現在のあなたにあるものはどれでしょうか。すべてが揃っていなくても、どれかがあるならそれを中心に自己PRや自己紹介をしたいものです。これで、何をアピールすれば良いかということがわかりました。

初めて会う人にとってわかりやすい自己PR・自己紹介をしよう

次はどうアピールすれば良いかを考えてみましょう。当たり前のことですが、家族や友人といった人々とは異なり、面接官はあなたのことを知りません。あなたがどういう人物かということを応募書類と面接の受け答えだけで判断しなければならないのです。

まずは面接官になったつもりでそれを想像してみましょう。応募者が「わたしにはアイディアがあり、それを実行する行動力があります」といったような抽象的なことを述べた場合、面接官はどう思うでしょうか。具体的なエピソードが欲しくなりませんか。

そう、先の7点を兼ね備えていても、それを抽象的に説明するだけでは説得力のある自己PRや自己紹介はできません。かつて自分が経験したことを例に挙げながら、具体的にはどのような事例にどう対処したのか、普段何を心がけて行動しているかなどを伝えます。

さらに、家族や友人、先生といった周囲の人々から、あなたがどう見られているかについても言及しましょう。こんなことをしたときこう評価された、クラス(ゼミ、サークル、アルバイト先etc.)でどういう役割を果たし、皆からこう思われているといったことです。

ここまで来てやっと、面接官はあなたがどのような人材か、人財と呼ぶに足る人物かどうか判断することが出来るでしょう。より伝わりやすい自己PR・自己紹介をするためには、準備段階で自分の発言を録音し、面接官になったつもりで聞いてみると効果的ですよ。

自己PRと自己紹介の違い

ここまで2つをそれほど区別せずに論を進めてきましたが、自己PRと自己紹介の違いはどこにあるでしょうか。それはとても簡単なことです。自己紹介は自己PRの前段階であり、概要であるということです。自己紹介は面接の最初に求められますが、自己PRは中盤以降で求められることが多いです。

自己紹介では、氏名や最終学歴のほかに、所属するサークルやアルバイトおよびボランティア活動の経験などを話しましょう。自己PRで話したいエピソードに関わる経歴をここで十分に印象づけることが大切です。面接官が詳しく聞きたくなるような語り方をしましょう。

自己紹介の時間は長くても1分くらいでしょう。名前と学科だけしか言えないのでは困りますが、語り過ぎもよくありません。詳細は自己PRに譲り、簡潔にあなたを知ってもらうことを考えてください。自己PRではここまで考えてきたとおり、あなたが企業の求める人財であることを伝えてください。

自己PR・自己紹介が面接に占める割合

新卒採用の場合、自己PR・自己紹介が面接全体に占める割合は高く、志望動機と並んで最重要項目と言えると思います。だからこそ、ここで面接官の心をぐっとつかみ、大勢の候補者のなかで傑出した存在であると思ってもらいたいですね。

そのために実はもっとも大切なのが、自分を飾らないということです。あなたが優秀で、企業にとって魅力的な存在であることをアピールしながらも、それが本来の自分とかけ離れていては意味がありません。面接官はそうした虚飾をすばやく見抜いてしまいます。

ですから、あなたのこれまでの経験に即しその長所に焦点を当てて自己PRや自己紹介をするのは大切ですが、嘘をついてまでそれを作る必要はないということを頭の片隅に置いておいてください。そうすれば、面接本番でもあなたは自信をもって自分について話すことができます。

面接官にとって「わかりやすい」「もっと聞きたい」「印象に残る」自己PRとそれを導く自己紹介をして、悔いの残らない面接にしましょう。