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事務仕事を探したいがブランクあり!面接官が好む志望動機とは何か

事務仕事を探したいがブランクあり!面接官が好む志望動機とは何か。

結婚や出産、病気やメンタル的な問題。仕事にブランクができてしまうのはよくある事です。しかし人事側にとっては、「この人はわが社で雇っても問題ない人間なのか」とか「雇ってもすぐ辞めてしまうんじゃないか」と疑問を抱きかねない要素なので、面接時にはっきりと答えられる適切な回答をあらかじめ容易しておく必要があります。

面接官は、有能な人材を見つけ出す事が仕事です。

ブランクがあると面接官に弱点として弄られないかと心配になりますが、そもそも彼らはあなたの弱点をみつけだし、追及することが主眼ではありません。

彼らの仕事は、長所は何か、不安要素はないかなどの事を見極める事であり、ブランクという面に関しては不安を抱かせなければOKであり、過度にイメージアップにつなげるべく嘘をつく必要はありません。

なので「どう誤魔化すか」ではなく「どう安心させらるか」を主眼において、ブランクの理由を用意しましょう。このあたりを正直にしておかないと、想定外の質問によって状況が悪化し「誤魔化そうとしている信用のできない人」というレッテルを貼られてしまいかんせません。

それでは、実際の面接官に「履歴書を拝見させていただきましたが、お仕事にブランクがあるようですね。何か特別な理由がありますか?」などと質問された場合、何と答えるのがベターなのか、ケースごとにわけて説明したいと思います。

ケース1「スキルを磨いていた場合」

この場合、何の勉強をしていたのかは勿論、資格を取ったのであれば何級を取れたのかも重要ですが、もっと大事なのは何のために習得、勉強したのかです。

その資格無しには入社できない会社であれば、理由はいたってシンプルですが、そうでない場合は自分のビジョンを正確に伝える必要があります。

たとえば、営業職でありながら心理学の勉強をしたのであれば、面接官も「お客様の心を理解したいからだと解ってくれるだろう」と考えず、どうして仕事にブランクをあけてまで勉強が必要だと思ったのか、現在習得した自分は現場でどのように役立てると考えているかを説明するべきです。

これは最も志望動機を考えやすいケースですから、しっかりとイメージを固めてから面接におもむきましょう。

また、このケースに限ったことではありませんが、ブランクの理由にメリットが存在するのであれば、その意図の把握を面接官に丸投げしないようにこころがけましょう。

ケース2「子育てをしていた場合」

これはよくある理由です。であるからこそ、気をつけておくべき点はいくつかあります。

主婦にたいして、面接官が期待しているのは基本「長期間、しっかりと働いてくれる事」です。通常の独身サラリーマンなどと比べても自身の欲より、家族のために働いていると思われやすいので、どれだけ自分が安定した人材なのかがキーポイントというわけです。

  • 急にまた辞職したりしないか、急に長期休暇が欲しいといわないか。
  • ブランクを感じさせないスキルはあるか。

まず、面接官が不安に思うのは、現在の子育ての状況がどこまで仕事に影響を与えるかです。「息子が20歳を超えて家も出て行き、時間の余裕がかなりできた」などの理由であれば、面接官もさほど気にする事はないでしょう。

問題は子供の年齢が幼ければ幼いほど、気にされるということです。「娘が中学(高校)に進学したので一段落しました」でもそこまで問題はないでしょうが、「幼稚園を卒業しまして」ともなると話は別。

「幼稚園に入園しましたので」ともなると更に面接官は気になってしまうでしょう。こういった場合は、その状態であっても何故仕事に時間をとれるか明確に説明できるようにしておくべきです。

ただし、間違っても嘘はつかないようにしましょう。子供が熱をだせば休む事もあるでしょうし、学校に呼び出されることもあるかもしれません。そうであるのに「全て、夫が対応してくれるそうなので、子供を理由には休みません」などとは言わない事です。面接官も人の子、あるいは人の親ですから、そのあたりを無理に否定する必要はありません。

次に、スキルに関して。子育てでブランクを開けている場合、5年から10年、あるいはそれ以上ブランクがある事もあるでしょう。ですが、事務業というのは看護師やクリエイターと違って時代をゆるがすような新技術や、絶対に知らなければいけない最先端技術がポンポンと出てくる業界でもありません。

なので、重要となる最低限スキルとしては「現在のパソコンがまともに使用できるか」ということ。最新OSとまでいわなくても、余りに古いOSしか使った事ないのでは問題があります。たとえば20年以上もブランクがあった場合、「ワープロなら使えるんですけれど」ではお話になりません。

加えて言えば、どの程度のソフトが使えるかもポイントになります。募集要項によるでしょうが、大抵はワードやエクセルのスキルは必須条件となりやすく、たとえばエクセルで言えば関数は使えるのか、グラフは出せるのかなども高評価につながるかもしれません。

(ちなみにですが、長期ブランクがある場合は、タイピングの早さや事務ソフトの資格を持っていると、面接官は安心すると思います。)

ケース3「前職が忙しすぎて辞めた場合」

コレが最も問題となる理由です。どう考えてもそのまま伝えるわけにはいきませんから、どうにかしてプラスイメージとなる理由をさがさなくてはいけません。

たとえば忙しすぎて体調を崩して辞めたのであれば、それにプラスして現在の体調は仕事に支障がないことをしっかりとアピールする必要があります。ただし病状に関して何かしらの問題を引きずったままというのであれば、隠すことなく現在の状況と対処方法を説明するべきです。

次に、本当に忙しくて前の会社には嫌気が差してやめた場合です。これは何で嫌になったかは説明する必要なく、何故今回面接をうけにきた会社のほうが自分に適しているとおもったのかを説明するべきです。

その上で、ブランクに関しては勉強していたならばケース2のような内容を。そうでなければ相応のプラスとなる理由をみつけだしましょう。

ブランクができてしまった理由は人それぞれかとおもいます。ですので上記以外の理由でブランクをあけてしまった方もいらっしゃるでしょうが、大事な事は面接官を安心させつつ、出来れば自己アピールになりうるプラス要因にかえてしまう事です。

そうであると同時に、嘘はつかないこと。大きな嘘をつけばつくほど自分の首をしめかねないので注意しましょう。