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電気関連の業界で働くとは?食っていくために必要なハウツー

電気関連の業界で働くとは?食っていくために必要なハウツー

最近はインフラの更新や復興・オリンピックに向けた建築案件の増加など建築関連とそれに関係する業界では好景気に沸いています。電気業界もその一つで、新規にこの業界で働いてみたいという人にとっては大変望ましい環境になっています。

電気業界で働くとは

電気業界と一言で言ってもその内包するものは多種多様です。電気関連の管理・維持をする会社や電気を供給する電力会社で働く人、電気に絡んだ研究案件などに携わる人など電気というものが私たちの生活に欠かせないものであるように、その職域も広範囲にわたります。

といってもそれぞれの職域が完全に分断されたものではないのです。電気の維持管理から電気業界に入った人が電力会社の管理職の道へ進んだり、太陽光パネルを作っていた人が電力系のの基礎研究のために専念するといった色々な進路が開けているのです。

そのため良い意味で潰しも利くし、将来の可能性も無限にある職業といえます。ですが、やっぱり電気業界で食っていくためには共通した資格や経験を積んでおくことが大事です。電気の管理・維持をする管理会社に入社した人を例にとって話を進めていきましょう。

電気の維持・管理の仕事とは

電気業界でももっとも裾野の広い職域が電気の維持・管理の仕事です。仕事内容は各ビルの電気設備の維持・管理、修理から設備更新・各種のアドバイスと電気に関する様々なことを行います。

何処の施設にも電気設備はありますから、全国的に必要とされている職域であり、初心者が電気業界で働くためには最もとっつきやすい職種で、その後の進路の発展も多種多様です。

こういった電気管理会社にも色々とありますが大きく分けて全国に営業所を持つ大手の管理会社と地方都市などに特定して業務を行う中小の管理会社があります。

最初に就職する上では一体どちらが良いのでしょうか。これはその人の求めるところによって違ってくるのですが、より多種多様な進路に進みたければ大手のほうが良い事はいうまでもありません。

かといって地元に根ざした中小の電気管理会社も社員を大事にしてくれたり研修などが手厚い傾向にあるので一概には言えないのです。やはり会社研究がかかせないでしょう。

新卒で就職する分には特に必要とされる資格はありません。採用の点では電気系の学部卒の方が優遇されますが、就職してからの働きでは文系卒が理系卒の同僚を追い越していくなんてのはよくあることです。特にこの業界ではその傾向が強く、文系の人にもオススメできるものとなっています。

中途で入社しようとしている人については資格を取っておくと採用でも入社してからの待遇でも格別の差が出てきます。電気工事担任者・電気管理主任技術者の資格を取っておくとそれだけで入社してからすぐさま手当てがつく会社が殆どです。

電気工事担任者の場合は1級、電気管理主任技術者の場合は3級を持っていれば入社時点では充分といえるでしょう。実際これらを持って入社してくる人は昇任も早く、より責任のある立場につきやすいのです。どちらも経験がなくても筆記試験と簡単な実技試験だけで取れますので是非挑戦してみてください。

就職してからどういった働き方になるのか

電気管理会社に入社するとどこの会社でも研修がたっぷり課されます。殆どの会社で3ヶ月程度が標準的で、それでも見習いの域を出ません。電気を扱うことは大変危険なことなので、現場にそう簡単には出して貰えないのです。

現場に出てからが本当の仕事の始まりですが、研修が終わった見習いの人の電気管理会社の一日の流れは次のようなものになります。

まず会社で従業員揃って朝礼をしたら部署ごとに各自の仕事にかかります。見習いの人は5名程度のチームで地域の会社を回って電力設備の維持管理のサポートにまわされるのが専らです。

最初の内はなんだか良くわからないでしょうが、実際の電気の維持管理の手順に関しては参考書にも載っていないので、是非貪欲に知識を吸収してください。一日に回るのは大抵五件程度が標準です。

このようにして一日の業務が終わりますが、その次の日も全く同じように各ビルの電気設備を回っていくとマンネリ化しがちですが、社会的使命の大きい仕事ですのでめげずにやることでその後の展望が開けてきますのでがんばりどころだといえるでしょう。

また仕事の合間に各種の勉強をしておくことで昇進も大変容易になります。是非取っておきたいのは電気主任技術者の1級、エネルギー管理技術者の1級等ですがこれらがあるかどうかでどの程度早く管理職になれるかが左右されてきますのでなるべく早く取っておいたほうがいいでしょう。

以上のように電気業界、電気管理会社について色々と紹介しましたが、この業界は絶えず勉強して資格を取っていくことが大事です。またそれだけでなく進路が大変豊富なので、逆に目的意識も持たずに働いているとずっと今のままのポジションから抜け出にくいということも忘れないで下さい。