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これぞ製造業で採用される履歴書の志望動機!【部門別書き方例】

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製造業というと、あまり人とコミュニケーションしなくても良いのではないか?言われたことを黙々とやればいいのではないか?などと想像する人もいるのではないでしょうか。大して勉強してこなかったからとか、前職で人間関係に懲りたから今度は製造業に、なんて安易な転職を考えたりすると、痛い目に合ってしまいますよ。

現在、製造業は生き残りをかけてどこの企業も必死です。そのため、より良い人材、より幅広い視野や経験を持っている人材を求めています。そういう意味では、異業種での経験も非常に役に立つため、経験がないからといってあきらめる必要は全くありません。むしろ人間力とセンスの良さが問われるといっても過言ではないでしょう。

そこでそんな製造業への就職・転職を考えているあなたに、ぐっと差をつける履歴書での志望動機の書き方例を挙げてみます。ぜひ参考にしてみて下さいね。

機械オペレーション部門

人件費・原料費・運送費等、コストが安い外国へ製造業が流れて行ってしまう中で、日本の製造業を守るためには、日本人ならではの精巧なものつくり技術が要になってくると考えます。 いかにオートメーション化が進んでも、最後の仕上がりの差はやはり人の能力によるものが大きいと思われます。その核となる機械オペレーション部門において技術を磨き、少しでも日本のものつくり産業を次世代へ繋ぐお役に立てればと思いました。

経験者の場合(上記内容にプラスする事柄:以下同様) 前職においては、放電加工機やマシニングセンター等のオペレーション経験を7年積んで参りましたので、この経験が少しでも御社のお力になれれば幸いと存じます。

異業種からの転職の場合(上記内容にプラスする事柄:以下同様) 前職においては、販売部門におりましたので、製造には直接携わっておりませんでしたが、物を売る立場での経験を活かし、どうしたらお客様にご納得いただける製品になるかという視点は活かすことができるかと存じます。

設計部門

日本のものつくり産業を守り、次世代に繋げていくためには、日本人ならではの精巧さと使い手に対する細やかな配慮、そしてメンテナンスのし易さ及び丈夫さ等、様々な面から熟慮した製品の高い完成度が必要と考えます。 貴社のそうしたものつくりに対する考え方およびこれまでに設計なさってきた製品に感銘を受け、さらに未来へ向けより良い製品を貴社とともに目指し、設計部門にてお役に立てればと思い志望いたしました。

経験者の場合 前職においては、CADCAMシステムやソリッドワークスなどのオペレーション経験を5年積んで参りましたので、貴社製品を一日も早く理解し、培った設計技術を元に更なる技術向上を目指す所存です。

異業種からの転職の場合 建築設備設計をしておりましたので、CADオペレーションは操作できます。プラスチック製品の設計は初めてではございますが、諸先輩方から一生懸命学び、構造や特徴を理解することで一日も早くお役に立てるよう尽力いたします。

新商品開発部門

貴社のものつくりに対する企業理念、および今日まで開発なさってきた製品に感銘を受け、貴社の製品および御社が長く未来へ渡って受け継がれていくために、既存製品の時代に合わせた改良や、新製品開発などにおいて少しでもお役に立ちたいと思いました。

経験者の場合 製品開発においては、やはり材料や構造、物流についてなどより多くの経験があった方が有利と痛感しております。前職で培った経験が貴社のお力になれれば幸いです。

異業種からの転職の場合 開発は未経験ではございますが、前職での設計経験により、設計者視点を活かすことで、より具体的に実現可能な製品開発というお力にはなれるのではないかと考えます。

生産・製品管理部門

厳しいコスト競争下に常に置かれる製造業におかれましては、鎬を削る中で最も大切なのが、いかに効率的な作業フロー設計や人員配置、ロス率低減を遂行できるかにかかっていると考えます。 この部分は日進月歩で技術が進歩し様々なことが機械化されていく中で、人間ならではの能力が発揮される部分でもあり、製造業の醍醐味の一つであるとも感じています。貴社のすばらしい製品を製造する過程において、ぜひそのようなお役に立ちたいと熱望しております。

経験者の場合 前職においては、工場内の生理整頓、持ち場担当者の意識改革などを行うことで、生産効率を5%向上させることに貢献いたしました。この経験を活かし、さらにより良い生産管理へつなげていくことができればと考えております。

異業種からの転職の場合 前職では経理担当ではございましたが、社内における総合的な経費の流れについて理解しているという強みはございます。会社全体で利益を追求していくという視点で、エクセルなどの表計算スキルなども活用しつつ、お役に立てるのではないかと考えております。

以上、あくまでも参考例の一つとして掲げてみました。それぞれの募集先企業や培ってきた経験に合わせ、アレンジしてみて下さいね。尚、志望動機は履歴書欄に収まらない場合、別紙に記載して添付しても問題ありません。むしろ熱意を一生懸命伝えたほうが好感が持てます。

ただし、ポイントはどんな場合でも、どれだけその企業と日本の製造業の未来に役に立ちたいかという気持ちをアピールすること。それでは皆様のご活躍をお祈りしています。