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資格なしの専業主婦が短時間勤務から始める再就職先の仕事とは

職種を3つに分けて考えてみましょう

就職活動を始めようとすると、気になるのが募集条件にある「資格者」の文字です。希望する時間帯や職種を探してみると、「○○の資格を持つ方」と条件が付けられていることが多いようです。今回は資格なしの主婦でも仕事ができる就職先について、3つに分けて考えてみましょう。

室内勤務の事務職

専門の資格より経験者が優遇される職種です。大卒や短大卒などの学歴は特に必要なく、また簿記や珠算などの専門性の高い経理職に就く機会は少ないため必要ありません。仕事にかかわる資格よりも、電話の受付やお茶出しなど即戦力となる経験があれば問題はありません。

一般事務と言われる庶務係は、来客時のお茶出しや電話受付、簡単な掃除などを担当し、社員からのファイル綴じやコピーなどを任されることが多いようです。近年はコストの見直しが進みいわゆるお茶くみ仕事が無くなってきたため、時給でパートを雇用し最低限の整理やコピーなどを担当させているようです。

パート職は起業によっても違いますが平日の午前中から夕方までのなかで短時間勤務となり、正社員が円滑な仕事ができるようにサポートする仕事に就くことが多いようです。多くの企業では子育てが終わった元正社員が、パートとして再就職することが多いようです。

外勤と内勤がある販売職

販売職の特色としては、店舗などの内勤といわゆる外回りと呼ばれる外勤に分かれます。販売職は接客が主たる仕事になり、収益に直決する担当職となるため、パート職であっても責任を持ち、販売ノルマが発生することもあります。

内勤の販売職

店舗の販売職には専門的な接客が必要なもの以外であれば、ファーストフードから百均ショップまでさまざまな業種があります。勤務時間帯は交代制のところが多く、主婦にとっては勤めやすいと言えます。反面、最低賃金のところが多く仕事量に比較した賃金の不満から、パートの転職率が高い職種が多くなります。

同じ内勤職でもテレアポなどの電話営業は、高い時給のほかにインセンティブがつくことが多く、短時間労働で高賃金を望むことができます。ただしノルマを課すところが多く、達成率によっては雇用の契約更新がなされないこともあります。

外勤の販売職

外勤職で主婦に人気の職種は保険外交員です。明確なノルマはありませんが事務所には成約件数などが張り出され、社内間での競争がある厳しい職場です。一方で賃金はインセンティブによることが多いため、高賃金となることが多いようです。また圧倒的に女性が多く勤めているため、公私ともに付き合っていける仲間ができることもあるようです。

保険は契約の更新があるため長期間勤務していると自動動的にインセンティブが発生するため、成績が良ければご主人を上回る賃金を稼げる可能性が高い仕事です。そのかわり顧客の時間帯に合わせることが必要なため、17時以降の仕事や土日祝祭日にも約束が入るため家族の理解が必要となります。

慢性的な人手不足の職種

最近では「ヘルパー2級」の資格者が大流行で、毎日のように募集がされていますが、同じ求職先からの募集が止まることは無いようで、介護事業は慢性的な人不足の状態が続いているようです。

現在ではヘルパー資格は勤続年数だけでは取ることができず、専門の学校に通う必要があるため、資格なしの主婦にはハードルが高い職業と言えます。では資格が無くても慢性的な人材不足の就業先はあるのでしょうか?

資格なしでも勤められるお薦めの職種

女性の就業率が99%で、時給割合が高く、未経験者が優遇され、しかも慢性的な人員不足の職種があります。住居環境によっては通勤時間が必要なこともありますが、多くの企業は通勤費のほかに支度金と言われる入社前の契約に対してインセンティブまで支給していますし、何よりも高賃金を考えれば多少の通勤時間は問題ないでしょう。

資格なしの主婦が短時間から始められるお薦めの仕事としては、ゴルファーをサポートするキャディ業務があります。自然あふれる綺麗な空気のなかで健康的な仕事ができ、毎日の仕事でダイエット効果も期待できる主婦にとっては魅力的な職種です。

日本全国には約2400のコースがありますが、就業前にキャディを経験したことのある人はほとんどいません。応募者は未経験者ばかりですから、ゴルフについて一から勉強し、キャディ業務についても独り立ちするまで先輩キャディに帯同して、ひとつずつ学ぶことになります。研修期間中であっても賃金は支給されますので、学びながら給与を受け取れることは資格なしの主婦にとって仕事選びのポイントになるでしょう。

仕事の内容はゴルファーのラウンドをリードする進行役が主な仕事になります。プレイについてアドバイスするプロゴルファーのキャディとは違い、決められた時間内に褒めて急がせてラウンドできるようにすることです。それに付随してコースの特徴や芝目などをアドバイスしてあげられるよう研修で学ぶことになります。

何よりも時給割合の賃金が高く、地域によっては1ラウンド10,000円以上の賃金を受け取ることができます。プレイヤーは1ラウンド4時間を目指してラウンドしますが、実働時間は5時間程度でしょう。それでも時給2,000円の高給となり賃金においては不満を聞くことはありません。

資格なしの職種とはいえ送迎バスが無いゴルフ場では、通勤条件に自家用車通勤が加わることもあります。ただし通勤手当は支給されることになりますので、通勤時間が多少かかっても受け取る賃金を考えれば十分すぎる金額となるはずです。

いずれ子育ては終わり、自由な時間が持てるようになります。それまでの間は家事や子育てに支障の無い範囲で仕事をして、自由な時間を持てるようになった時に本格的な仕事をできるようにする準備期間として、少しでも早く経験者となるような短時間の仕事をしおくといいでしょう。