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仕事でミスをした!上司に報告しないでスルーしたらどうなるの?

仕事でミスをする――。人間ですから、これは誰にでも起こりうることです。

ミスをしたのですから、上司に怒られるかもしれません。仕方がないですよね、ミスしたのは事実なんですから。

ところが、怒られるのが怖いあまり、ミスしたことに気づいていながらスルーしようとする人がいます。まったくもって呆れるばかりですね。

黙っていればバレないかもしれないし…

こっそりフォローすればなんとかなるかもしれないし…

ミスを隠そうとする人は、必ずと言っていいほど、こんなふうに自分に都合のいい状況を想像しようとします。果たして、本当にそんなに都合よくいくものでしょうか?

ミスを隠せば時間的な猶予が一切なくなってしまう

ミスに気がついた時点で上司に報告し、善後策を講じていたらなんとかなったかもしれません。ところが、あなたがミスをスルーしたせいで対処が遅れ、取引先を失うことになったとしたらどうしますか?

例えば、ミスをしないで手配していたら一ヵ月後に納品になる資材があったとします。あなたは発注し忘れていたことを二週間後に気づきました。今からこっそり手配すれば、二週間遅れるだけでバレないかもしれない――。

そう考えたとしたら、甘すぎます。 もしも季節や在庫状況などで、今から発注しても一ヶ月どころか二ヶ月かかるとしたらどうしますか?そしてその納期では、取引先とのプロジェクトに支障がでるとしたら?

ミスに気づいた時点で上司に報告していたら、数日だけの遅れで済んだかもしれません。それなのに、スルーしたせいで上司がミスをフォローする猶予さえ奪ってしまうのです。

会社そのものの信用を失墜させてしまうかもしれない

仕事でミスをし、それを隠したことで信用を失うのがあなた一人だけなら、それもいいでしょう。責任をとってさっさと辞めるなりなんなりすればいいだけですから。

しかし、そのことで上司、さらには会社の信用まで失墜させたとしたら、どう責任をとるつもりですか?上司は部下の管理能力を問われることになりますから、本当の意味で責任をとらされることになるでしょう。

さらには取引先に対して会社そのものの信用まで失ってしまうかもしれません。これは何も大げさに話しをしているわけではありません。冗談抜きで考えられることなのです。

ミスに気がついたらどうすればいい?

そんなの、決まっています。一秒でも早く、上司に報告しなければいけません。その際には、下手な隠し立てなどせず、事実をありのままに報告しましょう。

間違っても、報告するフリをして言い訳などしてはいけません。本当はこうするつもりだったのに、忙しくてつい忘れてしまって…などと無駄な保身に走ろうとすることは、見苦しいだけでかえって上司の怒りを買うことになりかねません。

ある意味、上司という存在はこういう時のためにいるのです。ペーペーがあれこれ思い悩んだところで、事態は悪くなる一方というもの。すべてを一刻も早く報告し、下駄を預けてしまった方が確実に精神的には楽になれるでしょう。

怒られて落ち込むかもしれませんが、それは一時のこと。「ミスを見つかったらどうしよう」などと悶々とする方がよっぽど精神的に追い詰められていくのは間違いありません。

よく社会人の基本は『報・連・相』だといいますよね。あえていう必要もないと思いますが、報告・連絡・相談のことです。これはミスをした場合の対処法にも当てはまることですから、心に刻んでおきましょう。