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転職した職場に慣れるために、すぐにあなたがすべきこととは?

転職は誰でも不安が多いもの。実際に転職した後というのは慣れない環境下のストレスもあり本来の仕事能力が発揮できないヒトも多くみかけます。

転職先の会社はあなたを「即戦力」として期待しているのですから、その期待された能力を発揮しないことにはあなたの置かれた存在は怪しくなってしまいます。

そうならないためにも、早く職場に慣れることが何よりも重要です。私自身、何度かしている転職の経験において職場に慣れるためにしてきたことをいくつかご紹介したいと思います。

(1)率先して電話に出る

会社によっては、教育の一環として電話に出るように強制するケースもあると思いますが、「転職」の場合、「無理して電話に出ることはない」といった指導を受けるケースもあります。実際に私も受けたことがあります。恐らく電話に出ることで相手先への「粗相」を心配しているのが主のな理由だと思いますが、そういう指導がなければやはり電話に出た方がいいでしょう。

電話に出ることで、取引先を知ることができます。そして誰がその取引先と関係があるのかを知ることもできるのです。また同僚の名前を覚えることにも役立つのです。

また「電話に出るな」の指導があったにしても、内線の場合なら積極的に電話に出るべきです。電話をつなぐことであなたの存在を知らしめることもできるのですから。

新しい会社の様々な情報を得るのに、自分から動かなくても自然に入手することができるのが「電話の取次」です。恥ずかしがらず、そして失敗を恐れずにどんどん電話に出てみましょう。

(2)同僚のスケジュールを常に観察する

会社を変われば仕事のやり方は間違いなく異なります。特に初めての転職の場合、前職のやり方が唯一のやり方と誤解していることが多いので、新しい会社のやり方に混乱したままだと中々会社に馴染むことができません。

仕事のやり方において、比較的その方法が公開されているのが「スケジューリング」だと思います。いまでは多くの会社で、クラウド上でのスケジュール共有が進んでいますし、そうでない会社でも「行先板」のようなホワイトボードが置かれてあるのがほとんどでしょう。

そこで、まずは同僚たちがどのようなスケジューリングで仕事を進めているかを観察するのです。自分の部署だけでなく他の部署も可能であれば観察しましょう。

得意先に訪問する時間帯、会議がある曜日や時間帯、直行直帰の癖等…。これらの傾向を知る目的は2つあります。

1つは上記(1)同様、会社と関係がある会社がどこなのか?そしてその会社を誰が担当しているのかを理解するためです。これは電話に出るときの予備知識としても役立ちます。

2つめは同僚と共有できる時間を作るためです。忙しいタイミングや予定が入りそうなタイミングを狙って相談や質問をするよりも、比較的時間が空いていそうなタイミングで声を掛ける方が、時間を貰えるチャンスが確実に増えるはずです。

またちょっとした雑談で声をかけてもらえそうなタイミングに、自分自身の予定を入れないためにも有効な情報になります。同僚と共有する時間が増えることは人間関係の早期構築の近道でもあります。特に直属の上司のスケジューリング傾向はなるべく早く理解しておくことをお薦めします。

(3)自分のしている職責に対する周りの見方を理解する

自分自身が配属される部署または職責が同僚からどう思われているのか?これを知ることは職場での対人関係の疑問を知る上で重要な情報になります。OB訪問等が難しい「転職」の場合、採用面接の過程では真実は知り得ることが難しい情報かもしれません。

ですから入社したら即、それを理解する努力をするべきです。「どう思われているか」を知ることは、それを知った結果の対策を練る以前に、それによってあなた自身が被るストレスへの理解と解決に大きな助けとなるのです。

例えば新規プロジェクト要員として採用された場合、「収益をすぐに生まない」という理由で同僚たちからの風当たりが強いケースがあります。また花形部署への採用の場合、期待される成果が必要以上に高いことから、その期待に応える結果が出ない場合に他の同僚との相対比較であなた自身が低評価されることもあるでしょう。

こういった「どう思われている部署/職責か」の理由を知らずに、表面的な対人関係や評価に悩むことは大きなストレスにもなり、ストレスを抱えた状態で職場に慣れていることは大きな負荷にもなるのです。

今回ご紹介した方法はいずれも「新しい職場を知る」ための一例です。職場に慣れるということは結局のところ「いかに早く職場(同僚)を知ること」に尽きるのです。

転職した数日間は比較的、仕事量にも余裕があるはず、その空いた時間を無駄にせず職場を知る努力を是非してみて下さい。