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セルフアップ系セミナーが価値ある人材育成に成果を上げる3つの根拠

※今回の記事について、特定のセミナーにご案内するものではありません。

あなたの会社は社員の教育に力を入れている会社でしょうか? 世の中には社会人向けのセミナーがたくさんあります。セミナーの種類は大別して、世の中のトレンド等を伝えるものと、受講者本人の能力を向上するものに分けられます。

そして受講者本人の能力を向上するものはさらに、語学や職業別技術などのスキルを向上させる技術系セミナーと、心の持ち方や自己表現方法などを向上させるマインド系セミナーがあります。

社員教育に力を入れ、社員のセミナー受講を積極的に推奨している企業でも、お話を伺うと「世の中のトレンドを知る」系のセミナー、あるいはスキルを向上させる技術系セミナーに偏っている傾向があります。

これらのセミナーは仕事内容に直結しているため、会社としても投資(社員に会社のお金でセミナーを受けさせる)の効果が期待できるのです。

一方でマインド系セミナーは、そのセミナーによって会社にどういうメリットがあるのかが伝わりにくく、社員への受講を積極に進める会社は少ないように思えます。今回は、マインド系セミナーが受講者に与える効果、そしてそれが会社に与える利益を3つお伝えします。

1.自信たっぷりの人材を育成する

マインド系セミナーと一口に言ってもいろいろな種類がありますが、まず共通して言えるのは「自分を肯定しましょう」というスタンスです。自己を見つめ、正しく分析し、ありのままの自分を受け入れることからすべては始まります。

いいところを伸ばしたり、欠点を補ったり、あるいは目指す人材に近づくためにどこをどう改善していけばいいかを考えたりするには、まず自分が今どういう状況にあるのかを正しくとらえる必要があります。

その過程において「ありのままの自分を一度受け入れる」というのは、人間が自信を持ち、積極的に行動するために必要な自己肯定感を生み出します。あなたの会社に自信なさげな人、責任を取りたがらない人、何をするにもネガティブな人はいませんか?

そのような人たちは自己肯定感を持てないために、積極的になれないでいることが多いのです。マインドアップ系セミナーは、そのような人たちに自己肯定感を与え、積極的に仕事にかかわっていく土壌を作ります。

2.自己をコントロールできる人材を育成する

自己肯定感を得ることが出来れば、次はいよいよ自分の性格を変えていく段階です。「こうなりたい」と考える好ましいモデルになるためにはどのように自分を変えていったらよいのかを、具体的な手段を通じて学びます。

もちろん、自分を変えようと思ってすぐ変えられるものではありません。しかし、変えようという意識をもって、変えるための行動を積み重ねていくことで、より好ましい人材に変わっていくことが出来ます。

例えば怒りっぽい人が、すぐに怒らず常に冷静でいられる人材になりたいと思ったら、その人は自分の怒りっぽい性格を自覚し、またどのような時に怒るのか、その怒りを我慢できないのかを意識するようになります。

これは無意識に怒っているときと比べて、怒っている自分を客観的に見つめることが出来ているということです。「今私は怒っている」ということを自覚できれば、それをコントロールして、怒らないように変えていくこともできるのです。

そして、だいたいにおいて個人が好ましくないと思う性格は、企業にとっても好ましくない性格なのです。ですから、社員が「怒りっぽい性格を改善したい」と考えることは、企業にとっても「すぐ怒る社員が一人いなくなる」という利益に通じるのです。

3.会社の利益を考えられる人材を育成する

最終的に、マインド系セミナーは、充実した自己実現を目指します。自己実現とは、例えば他人に求められるとか、自分が望む高いスキルを身につけるとか、そのようなことを通じて社会に必要とされる人材となることを指します。

大抵の場合、社会人が自己実現を行う場は職場となります。つまり、この段階まで到達した人は、会社で高パフォーマンスを発揮することを目指す人材になっているのです。

いかがでしたでしょうか。マインド系セミナーはともすれば個人の成長のためだけに存在していると捉えられがちですが、成長した個人はそのまま会社の貴重な財産(人材)になるのです。

もし部下が高いモチベーションをもってマインド系セミナーを受講したいと相談してきたら、会社のためにもなることだと信じて、快く送り出してあげましょう。