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言ったこと聞いたことを覚えていない、ダメな上司はこう扱え!

ヒトは必ずしも万能ではありません。失敗もすれば勘違いもする生き物です。誰もが理解していることなのですが、その相手次第では怒りで許せない、なんてこともありますよね。

その代表的な相手は「会社の上司」ではないでしょうか?日頃から細かい指摘をされたり、ノルマや成果でガミガミと口煩い存在でもあるので、だからこそその上司のミスには腹立たしいと思うのだと思います。

ヒトによって気になる上司の欠陥部分は異なると思いますが、比較的仕事ができるヒトにとって腹立たしく感じることが多いのは「言ったことや聞いたことを覚えていない」上司ではないでしょうか?

記憶だけをたよりにしない

言ったこと=指示命令、聞いたこと=報告、これらを覚えてないわけですから仕事をしていく上では致命傷になりそうなものですが、ならばそういう上司は脱落するのか?といえば意外にそうでもないのです。

理由は簡単です。「言ったことや聞いたこと」は記録に残らないので上司だけへの責任追及にならないからです。同時に致命的なミスや事故につながるようになるほどの「記憶喪失」はあまりないこともあるでしょう。

ストレスを貯めないようにするには

問題が大きくならない程度の「些細な」物覚えの悪さが、却ってあなたにとってはイラついたりストレスが溜まる原因になったりするものです。

だからと言って、あなた自身がストレスを感じたまま仕事をしていくのは良いことではありません。もちろん上司の物覚えの悪さを治してもらう、というのも現実的には難しいですし、そもそも良く忘れる上司程、忘れていることを認めないでしょう。

私自身がとった解決策は「そもそも覚えていることを期待しない」というモノです。その具体的な方法をご紹介しましょう。

報告は繰り返し言うことで記憶に残す

まずは最初は「聞いたこと(あなたが言ったこと)」を忘れる場合の対処法です。

(1)レジュメを用意して話をする

(2)「それ、前に聞いた」と言われるまで繰り返す

大事な報告や指示伺いの場合はできる限り簡単なレジュメを用意して報告しましょう。そうすることで上司の記憶も残り易くなりますし、そのレジュメの存在が証拠にもなるのです。

またレジュメにするほどではないこと、例えば得意先へのアポイント日時などは、上司が嫌がらない程度に繰り返し話をするのも得策です。ただし、あなた自身の記憶力の無さを露呈するような印象になってもいけないので「繰り返しで恐縮ですが」といった枕詞を入れて伝えるのがベターでしょう。

なお「言ったこと」ではありませんが、メールのみで報告したことは上司に記憶に残らないばかりか「メールを見ていないので知らない」というリスクもあるので注意しましょう。

いまの仕事においてメールを読まないというのはあり得ない話でもあるのですが、毎日大量に送られてくるメールを見逃すことは上司でなくあなたにもあるはずです。

大事な用件であればメールだけではなく口頭でも伝えることで、上司にきちんと記憶してもらうことが大切です。

同じ事を何回も言われても大人の対応を

次に「言ったこと(あなたが聞いたこと)」を忘れる場合の対処方法です。

「言ったことを忘れる」というのは「同じことを繰り返し言う」ケースと「以前言ったことと違うことを言う」ケースの二通りあると思います。

後者の場合は、覚えていたとしても違うことを言う「朝令暮改」的な上司が当たり前のように多く存在しているので、ここでは「同じことを繰り返し言う」上司の対処方法を取り上げます。

まず前提として考えなければいけないのは「同じことを繰り返し言う」ことそのものは、仕事上でのリスクはない、ということを理解しましょう、つまり受け止めるあなた自身の精神的な苦痛だけが問題である、ということです。

よって一番してはいけないことは「それ、以前聞きましたよ」と指摘してしまうこと。上司というものは誰だって自分の弱味を指摘されるのは気分がいいものではありません。加えて仕事で大きな影響がないことで、あなたが正論を押し通したいという欲求を満たす結果、人間関係に波風を立てるのも好ましいことではないのです。

もちろん直接仕事に影響することであるなら、引き下がることはありませんが、そうでないことであるなら、あなた自身が「大人の対応」をするべきでしょう。「あ、また言っているな」程度で聞き流すのです。

そして別の見方もあります。上司が繰り返し言ってしまうということは、どうしても忘れずに伝えたい内容であることが予想されます。個人的な自慢話なら別ですが仕事の指示等の場合は、その内容が上司にとって気を病む案件である可能性が高いでしょう。そしてその案件への対応如何ではあなたの評価を高めることもできるのです。

上司の欠陥というものは、ある意味あなたをアピールする絶好の「餌」なのです。ネガティブにとらえることなく、転がってきたチャンスと思って上手く立ち回って下さいね。