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転職のメリットデメリットって何?知らないと損する在職VS退職

転職したからといって、半年足らずで理想の働き方や待遇が得られるということではありません。数年後のことを考えて転職をする、それを軸に行動しなければ、理想と転職後のギャップから後悔する人も少なくありません。

また転職に焦ってしまうことも、失敗の大きな要因となりますので、十分に検討する必要はあります。転職には、今抱えている不満や将来への不安を解消できるメリットはありますが、その一方で仕事をやめるというリスクもあります。

それぞれの意味を良く理解した上で、転職に踏み切るようにしましょう。

転職のデメリット1.退職金、企業年金が減る?

転職のデメリットとして最も考えられるのが、経済的な問題です。収入を多くしたい、そう考えて転職に踏み切る人はとても多いようです。しかし、転職後すぐに収入アップが実現することはありません。むしろ転職後、数ヶ月から1年程度は、収入が以前よりもダウンする可能性もあります。

また同一事業主に雇われる期間が長ければ長いほど、退職金等が有利になる仕組みになっているのが一般的。勤務年数が長いほど退職金の金額もグンと高くなりますので、年をとってからの転職は、その点不利になるということも覚えておきましょう。

その他に年金についても、同様に注意が必要です。退職から転職までの期間に発生するブランクや、転職先での加入漏れなどが原因で、支給額が減額される危険性もありますし、実際このようなトラブルは多々発生しています。

ただ、近年の制度変更で、退職金を廃止し、毎月のお給料に上乗せ支給している企業や、毎月掛け金として積み立てを行い、老後の資金に備えるなどのシステムを導入している企業も増えていますので、転職の際にこれらの条件を確認するのもリスクを避ける方法の一つです。

転職のデメリット2.福利厚生などの待遇が悪くなる?

次に考えられるデメリットが賞与や有給休暇などの待遇面です。特にボーナスについては、転職のタイミングによっては、これまでの努力が水の泡になってしまう危険性もありますので、しっかりと理解しておくようにしましょう。

一般的なボーナスの金額というのは、各企業が定めている期間ごとの評価によって支給される場合がほどんどです。4半期ごと、もしくは1年毎などある一定の期間の働きぶりによって金額が決定するため、当然転職してからの数年間は、満足のできる賞与が受け取れない場合があります。

特に転職後1年間は、満額支給が受けられないのが通常ですから、ボーナスをあてにしてローン等支払いを抱えている場合は、十分な注意が必要です。

転職のメリットについて1.理想とする仕事に専念できる

次に転職におけるメリットについて紹介しましょう。多くの転職者に共通するものが、自分のやりたい仕事に専念できる、という点です。

社会人1年生という初々しい時期に、がむしゃらに仕事に就いた時とは異なり、良くも悪くも色々な意味で社会人を経験し、精神的にも成長を遂げた今だからこそ、希望する職場、勤務形態、業務内容などが何であるのかが、はっきりと見えてくるはずです。

地にしっかりと足をつけ、成長した今、具体的に考えられる将来のキャリアプランにマッチした企業を見つけ、転職できれば、きっと理想的な環境で、思い描いていた仕事に専念できる、それが転職の持つ大きな魅力です。

ただ、それを現実にするためには、中途採用というリスクを跳ね除けるだけのスキルアップと事前準備は万全にしなければいけません。

転職のメリットについて2.自分の知らない可能性が見つかる

これまでとは全く違う職種に転職する方も少なくありませんが、それによって、自分でも気づかなかった自分の魅力というものに出会うことも転職のもつメリットの一つです。

これまでは、営業職や事務職こそが、自分ができる最大の仕事だと思いこんでいた人も、転職という手段を活用することで、全く新しい業種で自分の実力を活かすことができるかもしれません。

ただ、転職者に求められているスキルは、「即戦力」となる場合が多いため、全く未知なる環境で活躍することは容易ではありません。

しかし、若い人であれば、熱意と意欲、仕事に対する吸収力が十分であると判断された場合には、中途採用というリスクがあっても、新しい職種で、自らの持つ未知なる可能性を開くことも不可能ではありません。まだ見ぬ自分の可能性を求めて新しい職場へ移る、これも転職のもつメリットといえます。

以上のように転職におけるメリット、デメリットは、色々とありますがそれぞれをカバーできるだけの魅力があれば、転職に踏み切り、新しい人生を自分の力で切り開いていけるよう努力してください。