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緊張して面接で失敗した人が犯した、重大なミスとは

面接で緊張しすぎて上手く答えられず、失敗してしまった経験を多くの人が持っています。普段とまったく違う状況の中で自分自身を保つ事は大変困難であり、その中でさらにアピールをする訳ですから緊張するのが普通です。

どんなに対策をしても、いざ面接官と向き合うと頭が真っ白になる。緊張による失敗は全てを無にしてしまうように感じてしまうかもしれませんが、面接官の立場から見るとそこまで深刻な事ではありません。

緊張する応募者は戸惑ったり、話し方にぎこちなさがありますが、面接の特殊性を考えれば納得できます。

緊張していても良い印象を持ってもらうには

むしろ真剣に採用されたいと思っているからこそ、緊張するという認識を持つ面接官もいます。

マイナス面ばかりでは決してない訳です。但し、そのように面接官に感じて貰うためには、重要な事があります。それが、質問の回答の内容です。

どんなに緊張せず受け答えしていたとしても、面接官にとって意味のない答えなら採用はされませんし、態度自体も印象を悪くします。

しかし、質問の返答が良ければ、緊張している姿勢も印象良く捉えて貰える訳です。

緊張していない事がかえってマイナスに

このような事例があります。ある説明会に参加していた人が、質問したときの事です。その質問が良かったらしく終了後、「3日後、面接の空きがあるからどうですか?」と誘われました。

その人は喜び、直ぐに面接参加をお願いしたのですが、それからの3日間を質問対策にあて企業分析を怠ってしまいました。これが不味かった。

本人は心の何処かで相手に良い印象を持って貰っていると思い込んでしまい、マニュアル通りの練習しかせず、企業を徹底的に知る努力を怠りました。

そのせいで、実際の面接では突っ込んだ質問に答えられず結局不合格になりました。その際面接官から

「緊張されていませんでしたが、本気で採用されたいと思っていますか?」と言われたそうです。

説明会で呼ばれるくらいですから、担当者的には良い人材だと感じたのでしょう。しかし、実際の面接で質問をしてみたら、受け答えが酷く真剣度が感じられなかった訳です。

期待していたのに話しを聞いてみたらダメだった、最悪のパターンです。それと最後の台詞に注意して頂きたいのですが、緊張していない事がマイナスに働いてしまっています。

面接官も当初は思っていなかった印象を、面接を通じて持ってしまった訳です。もし3日間と言う短い時間でも企業分析をしておけば、緊張していない事が逆にどんな場でも順応できる人という良い印象に変わっていたかもしれません。

この人も「マニュアル本を読むより、もっと企業を知る努力をすれば良かった」と言っていました。

緊張しすぎても徹底的に対策をする

次は面接で緊張しすぎて失敗したのに、採用された人のお話しです。この人は自分でも分かっているくらい緊張に弱く、面接でもしっかりした受け答えができないと感じていました。

しかし、その代わりどんな質問が来ても、面接官が驚くような答えをしようと徹底的に対策をしました。

自己分析や企業分析を含めありとあらゆる事を調べ、そして自己PRや志望動機を作り上げ、さらには質問対策も他の人に頼んで実際に聞いてもらいながら修正し、面接に挑みました。

しかし、それでも面接の場では緊張してしまい、やってきた対策や用意した回答は頭から消え、何とか搾り出して受け答えに応じるだけになってしまいました。

終わった後その人は悔しさで泣きました。ただ、面接官の対応は終始穏やかで、面接のできは悪かったのですが、その場の雰囲気は良かったと感じていました。後日その人は内定を受け取り、かなり驚いたそうです。

この人は面接の最後「良く対策をされていますね」と面接官に声を掛けて貰ったそうですが、その時は極度の緊張を哀れんでの気遣いの言葉だろうと思っていたそうです。

しかし、蓋を開けてみれば徹底した面接対策がしっかり面接官に届き、採用を勝ち取る事ができた訳です。

不安があっても良い結果を生む時もある

面接での緊張は、良くも悪くも担当者の感じ方で変わります。本人が失敗したと思っても、それが本気度の表れであると受け取られたり、逆に緊張していない事が悪影響を与えたりします。

その違いは、今まで話からも分かるように、面接対策をしっかりしているかどうかの違いです。

時には対策をせず合格する人もいます。ですが、緊張や失敗と言った不安を抱えているのなら、是非対策の重要性を再確認して下さい。

むしろ不安があるからこそ、人より対策をするという心構えが、より良い結果を生む筈です。