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会社の特徴によって出世の方法が違う!タイプ別の出世の条件とは

会社で出世するとは

現在の日本企業では年功序列の経営方式が見直され、能力主義や成果主義の経営が定着し始めています。そのため、依然よりも社内の出世競争は激しくなっており、社員は誠実に仕事と向き合うだけでは高い役職に就くことが難しくなってきています。

その出世のメカニズムは会社ごとに異なります。例えば、学歴などの属人的要素が昇進に大きく影響するところもあれば、仕事の成果、人間的魅力や人間関係が重視されるところもあります。

そのため出世する人の特徴や方法も企業によって異なるので、出世を望むならその点を理解して出世の方法を学び実行しなくてはなりません。

成果が重視される場合

販売部門では売上高や顧客の開拓数、製造部門ではコストの削減や革新的生産システムの開発、技術・研究部門では新たな技術の開発や新製品開発、などの成果を重視した昇進制度を採用する企業も増えています。

こうした企業では仕事の成果が昇進に結びつくので、各々の分野で高い能力を身に着け大きな成果を出すことが出世の条件となります。

そして、優れた能力を習得するためには、担当分野の職務で基本的な知識やスキルを学んで訓練を重ね、実践で磨きをかけいく努力が欠かせません。

また、より大きな成果を出すための努力も必要です。例えば、大きな成果を出している成功者の方法から学ぶのです。彼の職務を重要な要素で分解して、その要素ごとに彼と自分のやり方を比較して劣る部分を徹底して改善していきます。そうすれば短期間で成功者のやり方も習得できます。

例えば、販売部門で新規顧客を開拓する業務の場合では、顧客のリストアップの方法、顧客へのアプローチ方法、顧客との関係構築の方法、流通部門の活用方法、社内関係部門との折衝方法、取引先から協力を得る方法、などに分解して比較すると弱点が把握しやすく改善が進みます。

成功者のやり方や行動特性を学び、それを自分のやり方に変換して実践すれば成功者と同等の成果が期待できます。また、それを改良や応用することでさらに大きな成果も期待できます。

人間的魅力が重視される場合

能力や成果ではなく人間的な魅力で社員を評価する会社もあります。例えば、組織をまとめられる、部門を引っ張っていける、などの組織調整能力やリーダーシップなどを高く評価する会社です。

こうした会社では、成果よりも職場での協調、チームへの献身、部門内トラブルの解決や難題への挑戦姿勢、などの組織が円滑に活動を進める上で重視する人間的魅力を発揮することが出世の条件となります。

しかし、その内容も会社によって異なるため、会社で出世している人がどのような特徴で優れているかをよく分析する必要があります。その人が普段どのような考えを持ちどのように行動しているか、過去にどのようなことをしたのか、どのような役割が評価されたのか、などを確認します。

そして、分析から確認できた点を自分のものと比較して、自分の劣る点を明らかにし会社での活動の中で改善していきます。

人間関係を重視する会社の場合

秀でた能力や成果がなくても上司との人間関係によって、上司から高い役職へ引き上げてもらえることがあります。こうした会社で出世するには、 日々の仕事で上司や所属派閥に貢献し、プライベートな面でも上司との親密な関係を作ることが必要です。

具体的には、上司の仕事の手助け、厄介な仕事の引き受け、部門内のトラブル処理などで貢献します。また、私的な生活面でも上司の趣味に付き合う、上司の家族とも交流する、私的な用事を引き受ける、など上司が快適に生活できるためのサポートを行います。

このように上司との親密な関係をつくり、忠誠心を顕示していくことで自身の評価を高めることが昇進の条件となるのです。

属人的要素が重視される場合

学歴、勤続年数や出身校などが昇進に影響する会社では、個人の仕事の成果が高い役職への昇進に結び付かないこともあります。いくら優秀な成果をあげても属人的要件を満たさないと一定の役職以上には制度的になれない場合や暗黙的なルールで昇進ができない場合もあります。

従って、本人の能力や実績とは関係のない部分が出世に影響するので、根本的な対策は打てません。考え得る方法としては、上司や所属の派閥などとの親密な関係を作りそれらの力で異例の昇進を実現することや、より革新的な手柄をたてること、などくらいしかありません。

しかし、これらは容易ではないため、無理であると判断できたなら早めの転職を検討するのも悪い選択とは言えなでしょう。