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人事担当者が一発で採用したくなる履歴書と職歴書の書き方

人事担当者が一発で採用したくなる履歴書と職歴書の書き方

人事の担当者は毎年多くの履歴書を見ています。新卒者であれ転職者であれいずれも人事と言う名の関門を通らなければ先には進めないのです。しかし、少し目線を変えてみましょう。

人事の担当に気に入られたならば採用まではまっしぐらでしょう。なぜならば、人事と言う部門はその経営者に気に入られた者しか配属されない部署でもあるのです。そう言った人事が気に入ったのならばほぼ間違いなく採用となるでしょう。では、どのようにしたら人事に気に入って貰えるようになるのでしょうか。

人事は格式が好き

先にもいった通り、人事というのは経営者に気に入られている者が集められます。そう言った中でやはり出てくるものは、「エリート意識」です。確かに、営業部で素晴らしい実績を示す人もいます。経理部で税務当局からの指摘をゼロにする人もいます。

しかし、そんな彼らも人事部の発令で違う部署へ簡単に移動させられてしまいます。そんな権力を持っているのですから、やはり格式ばったものが好きなのです。当然、履歴書や職歴書も同じ要素が多いものを好みます。決して、略式で物事を書いてはいけません。

例えば、○○㈱で営業4課に在籍、なとど書いてはいけません。○○株式会社 営業本部営業第一部営業四課に在籍。と書くのです。できるだけ仰々しく書いて行く事です。難しそうな感じが並べられている書き方を好む傾向があるのです。

実績をアピールする

さて次に大切なのは実績をアピールする事です。いくら人事に権限があるといっても、役に立たない人材を採用したとなれば評判が下がります。しかし、概ねの場合役に立ったか立たなかったかは後で評価される事です。面接を受ける時点では、その期待値が優先されます。そこで、期待値を上げておかなければなりません。

人事担当が上司に、そして人事部長から経営者に「こんな素晴らしい人間が我が社へ入りたいと言っている。」というように考えて貰わなければなりません。このアピールポイントは一体、何なのでしょうか。

もし、本当に誰もが認めている実績があるなら当然それを書いてください。同業での転職ならさらに効果があります。「いゃ、そんな華々しいものは無いよ。」という方が最も多いでしょうね。それを正直に伝えるのは正しいです。しかし、それでは道は開けません。多少の誇張した書き方が必要なのです。

履歴書と職歴書の構成

履歴書と一緒に職歴書を提出する事は一般的です。履歴書は通常、書く内容が決められているのでここで他の人と差別化は難しくなります。そこで、職歴書を使ってアピールポイントを作成するのです。

先ず、あなたが転職を希望している会社をどこまで調べたでしょうか。新聞・ビジネス紙・インターネット・同業者情報など現代とその気になればある程度までは無償で調べられる環境が整っているのです。

少しでもその会社の目指している方向や事業の内容などが分かれば、職歴書の中で僅かでも関係している当時の仕事を多少誇張して書くのです。但し、嘘はいけません。

こんな話があります。某家電量販店が初めて関西地区に出店しようとした時に、その家電量販店に転職を考えていたAさんは社員募集があると判断して募集が公示される前に直接人事部へ履歴書と職歴書を持ちこんだのです。

Aさんは関東で生まれ育っているので関西地区の事はあまり知りませんでしたし、仕事はオフィス用品のレンタル会社のルートセールスです。普通に考えれば不利な状態だったと言えます。しかし、親戚が1件あった事をこのように書いたのです。

「関西には従兄弟がおり毎年お互いの家を行き来していました。」「関西人の気質を理解出来たせいか、従兄弟の友人とも今でも、よく遊んでいます。」又、業種違いであるにも関わらず、「オフィス用品は家電よりも入替えが慎重です。しかし、私は他のルートセールスよりも早い頻度での入替えをお勧めしてご契約を頂いてきました。」「新しい商品が次々とでる家電販売ならばもっと効果を出せると自信があります。」

このような書き方の職歴書を見た人事担当はその日の内に担当役員へ上申したそうです。欲しいポイントに多少の味付けがなされていれば、一発で採用したくなるのも分かっていただけるかと思います。