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入社初日が最重要日!転職した会社で最初にすべき立ち振る舞い

会社生活をしていく上で「環境」、とりわけ「対人環境」というのは非常に大切です。ましては「転職」という、新しい会社に自らの環境を置く際には、対人関係でどれだけ良好な環境が築けるかが成功の鍵になるといっても過言ではないでしょう。

比較的多くの転職経験をしている私自身の経験では、成功と失敗の分かれ目は「入社初日」にあったように思います。もちろん入社初日に失敗しても挽回できますが、そのために要する時間と抱えるストレスの重さを思い起こすと、初日に失敗しない方がベターなのは言うまでもありません。

そこで、今回は転職した際の「入社初日」だからこそ、あなたがすべき立ち振る舞いについて、いくつかご紹介します。まずは前提として意識しておくこと。それはあなたが必ずしも同僚に受け入れられているとは限らないことを想定しないといけません。

あなたが採用される際には、直属の上司/役員などから評価され、かつ期待されたから故に転職できたことは間違いないでしょう。だからといって会社の同僚全てがあなたを歓迎しているとは限りません。あなたが入社することで閑職に追いやられたり、昇格できなかったヒトがいるかもしれません。

そしてあたなの被害者が、その会社で人望が厚いヒトだったりするとあなたは逆風の中で新しい会社生活をスタートするのです。つまり自分自身は「選ばれたヒトである」といった雰囲気を出すのはご法度なのです。

そうならない、見せない立ち振る舞いが必要になります。では具体的な立ち振る舞いについていくつかご紹介しましょう。

1.誰にでも、そして声を出して挨拶

挨拶をする、というのは当たり前ですが、誰にでもというのがポイント。同じ社内はもちろんのこと、同じビルに入っている他の会社のヒトでも、という意味です。つまり誰が同僚で誰がそうでないかが分からないなら全員に挨拶してしまおう、ということです。

仮に他の会社のヒトに挨拶したとしてもいいのです。同僚に挨拶しなかったリスクと比べるまでもありません。そして あなたのそういう姿勢は必ず同僚の誰かが見て良い印象を抱くはずですから。

そして、声をはっきりと出して、心からの挨拶をすることも重要です。「会釈」というのは非常に曲者で、義務的な立ち振る舞いに見える会釈はかえって悪印象を残します。もちろん「ぼそぼそ」とした声で床に落ちるような挨拶ももっての外です。

2.挨拶周りでは、相手の目を見て自己紹介を聞く

入社初日は各部署への挨拶周り等があることでしょう。その際には相手の目を見て話すことも重要ですが、それ以上に重要なのが相手の目を見て話を聞くことです。

新人の挨拶周りの際には、されるほうからしたら「うっとおしい」という気持が必ずあるものです。それでも、あなたに対して自己紹介してくれるわけですから、その時はしっかり相手の目を見ることで相手への関心をアピールすることが重要なのです。誰でも自分に関心を持ってくれるヒトには興味は沸くものなのですから。

ただし相手が可愛い/カッコいいからといって顔や全身をなめまわすように見るのはご法度です。それでは「見定めている」という、あなたが上から目線で相手を見ている印象を与えてしまいますから。

3.相手の話を最後まで聞く

仕事の話はもちろん、雑談レベルの時でも、相手の話を最後まで聞く姿勢が重要です。つまり相手の話を途中で遮らないということです。

転職初日というのは自己アピールしたい感情が抑えきれないものです。ですから自分自身が知っている話題や解決できそうな話題になると、跳び付きたる衝動が起きるもの。それは結果として相手の発言を遮りことにもなり、あなたの優秀さをアピールするどころか傲慢な印象を与えることになります。

ともするとあなたが相手を見下していると受け取られかねません。これは優秀なヒトほど初日に犯しやすいミスといえるでしょう。

良いポジションや環境を得て転職した際には、既存社員たちは概ね「傲慢な奴」という先入観を持ちやすいので、「相手の話を最後まで聞く」という行為は相手への関心・尊敬をアピールする絶好の機会といえるでしょう。

4.関わったヒトには名前を入れて発言する

入社初日は知らないことばかり、同じ部署のみならず他部署のヒトからも厚意を受けることは多々あります。そこでのやりとりには是非その相手の名前を入れて感謝の言葉を述べましょう。

「ありがとうございます」だけでなく「●●さん、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と言いましょう。もし名前を憶えてなければ、名前を尋ねるべきです。それは初日だからこそ許される無礼なのですから。

これらの立ち振る舞いは入社初日以外でも、初対面の同僚には有効なものだと思います。是非転職先での良い環境作りにお役立て下さい。