【前職の退職理由】中途採用の面接で絶対に言ってはいけない４つの事 - “働く”をもっと楽しく！仕事応援型ウェブマガジンJOBLY [ジョブリー]

中途採用の面接で１００％聞かれる質問とは何でしょう？それは『前職の退職理由』です。会社が倒産した、リストラされた・・・、のように会社都合であれば、説明は難しくありません。不可抗力で仕事を失ったのですから、せめてそのぐらいは楽してもいいですよね。

しかし、完全な自己都合による退職の場合、それなりに説得力をもった理由を述べなければいけません。ところが真実はどうであれ、言うだけで明らかに印象が悪くなる理由があるのをご存知ですか？

残業が多いのに給料が安いから辞めました

残業が多いのにもらえる給料が少なかったら、そりゃあ誰でも辞めたくなりますよね。ただし、その理由で納得してもらえるのは、世間一般から見て本当に同情できるほど劣悪な場合のみ。

残業が多い多いと言うからどの程度なのか聞いてみたら、面接担当者の方がよっぽど残業していた、なんてレベルではお話になりません。おまけに、給料が安いと文句を言える程、お前は会社に貢献してきたのか！？なんて、突っ込まれなくてもいいところまで掘り下げられてしまうかも。

うかつに言えばただの「甘ちゃん」と思わる理由です。よほどの劣悪環境にいたのでない限り、使わない方が身のためでしょう。

この理由を言う中途採用の応募者って、実はけっこう多いんです。こう言われると面接担当者は思うかもしれません。「じゃあ、転職先の会社の上司とも合わなかったら、また辞めるのか？」と。

世の中には、本当にどうしようもない上司というのは、少なからずいるものです。しかし、その辛さを理解できるのは、実際に現場で迷惑をこうむるごく一部の人間だけ。それ以外の人が聞いたところで、半分以上は愚痴にしか聞こえません。

前職の悪口を言う人間は、どういう理由であれ採用するな――。そう厳命する経営者さえいるほどです。つまり、どんなに上司のやり方が理不尽だったとしても、自分自身の今後のために、そのことを理由にしてはいけない、ということです。

比較的若い年代の転職希望者が、このセリフを言うことが多いような・・・。これを言われるたびに聞き返したくなります。「じゃあ聞くけど、あんたが言うやりがいって何なのさ？」と。

すると現実的なタイプは「もっと休みがとれて給料が良くて・・・」夢見るタイプは「大きなプロジェクトに関わりたい」・・・なんて言い出すから、始末に負えません。どちらのタイプにも共通しているのは、自分のレベルと未来のビジョンがまるで見えていないことです。

そんなだから「やりがいがない」なんて薄っぺらいことを平気で言えちゃうわけですね。浅い人間だと思われること、それはすなわち採用にはつながらない、ということです。このセリフを安易に口にすると、かなり不採用に傾きますからやめておきましょう。

上司とソリが合わないと似たところがありますが、ある意味さらに性質が悪いのがこの理由。転職したくなるほど職場の人間関係が悪いなら、会社を辞めたくなる気持ちはわかります。

しかし、それをそのまま退職理由にしたところで、面接担当者には伝わらないとなぜ分からないのでしょうか。だからって、切々と辛い現状を訴えるなんてことは最悪です。うわぁ、鬱陶しい・・・、と思われた瞬間、即アウトですから。

自分１人が孤立させられて、なんて悲しげに説明したって無駄なんです。「この人、同僚が誰も助ける気が起きないようなタイプなのか？」と思われるのが関の山。おまけに周囲との協調性に欠けるタイプなのかもしれない、と判断されて不採用が決まるだけのことでしょう。

どんなに自分としては正当な理由だったとしても、前職の人間関係を絶対に悪く言ってはいけません。それをうまいことポジティブ変換して説明する話術がなければ、どの道マイナスイメージにしかならないからです。