• RSS

疑問。手放しで120%満足できる就職先なんてあるのでしょうか?

結論から申し上げると、手放しで120%大満足の就職先から内定がもらえる学生なんて稀です。仮に120%大満足の就職先から内定をもらうことができても、いざ就職して仕事をしてみたら、理想とはまったく異なっていた・・・というケースも少なくないのです。

就職活動中の企業に対するイメージと、実際の業務を始めた時の実感とでは、かなりのギャップが出てしまうものです。どんなに人気企業でも優良企業でも、必ず、仕事をする上でデメリットは出てきます。

そのデメリットを知った時に、それでも仕事を続けていく価値があるのか?その時になって「こんなはずではなかった・・・」と後悔しないために、自分の足を使って、現場を自分の目で見させてもらうのです。また、実際に働いている社員から話を聞くことも忘れないでください。

第一志望の企業のイメージやブランド、雰囲気だけを頼りに就職先を選んでしまうと、ミスマッチを引き起こしてしまうのです。一般的なイメージやブランドは度外視して、「自分が働き続ける場所」という視点で就職先を切り分けたほうが良いでしょう。そのような視点で就職する企業を選別することができれば、「こんなはずではなかった・・・」という後悔を避けることができるのです。

仕事を始めてみないと分からないことばかり

複数の内定をもらっているのに、最後の決断をすることができない・・・そのような学生も多いことでしょう。なぜ、最後の決断をすることができないのでしょうか?その理由は、自分の理想や希望をすべて120%満たしてくれる企業は皆無だからです。

しかし、理想や希望を120%満たしてくれる企業との出会いを待っていたら、何度応募しても、何個内定をもらっても、最終決断をすることはできないでしょう。内定をもらうことで、自分の理想や希望が満たされるという考え方を、変えたほうがいいと思います。

なぜなら、本当にその企業で働いて理想や希望が満たしてもらえるかは、自分の頑張り次第だし、働いてみないと何も分からないからです。第一志望で見事内定をもらって「ようやく、辛くて長い就活から抜け出すことができた!この企業なら自分の理想と希望が満たされる!」と期待して入社してみたものの、実際に仕事を始めてみたら、期待とはかけ離れていた・・・というケースも少なくないのです。

企業をイメージや雰囲気で捉えてしまった悪い例です。要するに、いくつか内定をもらって最終決断ができない時は、長々と考え迷うのではなく、より現実的に自分の理想や希望に近い企業を早期に絞り込み、働き始めてから、また次の展開を考えればいいということです。

就活中も、就職後の自分の理想や希望が一貫され普遍的なものだと考える学生も多いですが、就職後、社会人1年目、2年目、3年目、5年目、10年目・・・毎年のように理想も希望も目標も、将来のキャリアビジョンや、なりたい自分のモデル像も変わっていくのです。そのような変化も、仕事をしていく中で、自分を成長させていくプロセスの中で得ることができるのです。

入社後も希望が通るか分からない

無事に最終決断をして入社することができても、希望通りの配属先や仕事ができるか?それは誰にも分かりません。実際は、希望通りにいかないことのほうが多いようです。それでも別の部署で結果を出して、いつかは希望の部署に行きたい!理想の仕事がやりたい!と、1日1日やるべき仕事を精一杯こなすのです。

そのような1日1日の業務が、自分を成長させてくれるのです。どの企業が自分の理想や希望を満たして、満足させてくれるのか?を考えるよりも、配属された部署や与えられた職場環境で、自分なりのベストな結果をどうやって出せばいいのか?を考えたほうが、より理想の自分に近づくことができるのです。