• RSS

それって本当に仕事?業務の境界線をはっきりしよう!

異業種交流会や、人脈の中での会食。人脈が広くなると、どこからが仕事でどこまでが仕事ではないのか、その境界線は難しくなります。人脈開拓は必要ですが、人脈開拓のために出席したランチ会は会社の業務なのでしょうか?

仕事中にランチ会に出席しました

ランチ会などの異業種交流会に出席される方は非常に多いと思います。様々な業界の方々と交流を深め、その繋がりが新たなビジネスを生むという事はとても有益です。

しかし、人脈開拓はビジネスをする上での最初の入口。会社が社員に求めている売上はビジネスの出口ですから、売上に直結しない取り組みは良しとされない場合も多いかと思います。

夜の異業種交流会では、仕事が終わってから参加される方が多いですが、昼のランチ会は業務中の方が多く、それを業務と見なされて食費が会社経費になる場合、ならない場合と様々です。

お昼休みに出席するビジネスマンもいれば、堂々と仕事中に来られる方々もいらっしゃって、そのあたりも個人と企業の考え方がまちまちの様です。将来役立つかも知れない人脈開拓は仕事と見なされるのでしょうか?それとも個人のブランディングとしか見なされないのでしょうか?

仕事に役立つ人脈ではなく、役立ちそうな人脈が手に入りました

人脈開拓を行う中で、自分の仕事と関係の無い異業種の交流では、自分の売上に直結する出会いばかりとは限りません。むしろ直接関係が無い場合がほとんどです。

そんな中で、自分の仕事に関係の有りそうな、将来一緒に何か出来そうな方とも稀に出会う事がありますが、出会った段階ではまだ「将来役に立つ人脈」という訳ではなく「将来役に立つかも知れない人脈」と言うのが正しい表現です。

そんな「かも知れない」人脈のために出る交流会。もちろんそんな意識の高い社員がいる会社から見ると、本来は有り難い事ではあると思いつつ、交流会に出席する社員が増え続けると、経費や労働時間のロスが増えると考えてしまいます。

帰社後に上司に怒られました

こんな声も多いです。仕事中に交流会に積極的に参加をしていたために、よく上司に怒られるという方。本人は自分の顧客を増やすため、自分の取引先を増やすため、結果的には会社のためと思って参加している交流会。

しかし、売上に直結しない動きは評価されにくい側面を持っております。これは交流会に限らず、新規事業や広報のセクションでも起こり得る事です。広報担当が様々な媒体への露出に成功しているにも関わらず、それが集客に直結していない事から叩かれる。

しかし、広報と宣伝は意味合いが違います。広報で信頼関係を得るからこそ、宣伝の効果が有り、結果的に集客に繋がりますので、広報は繰り返す事が大切です。しかし、繰り返していても、なかなか集客だけに目線が行っている人には広報の大切さが理解出来ないようです。

広報だけでも宣伝だけでも集客だけでもビジネスは成り立たず、広報から集客までの流れが必要になるわけです。人脈開拓もそれと似た意味合いになるようです。

数年後その人脈の中から新たなプロジェクトで売上が立ちました

人脈開拓を続けた結果、様々な業種の人と繋がり、結果的にその中から新たなビジネスに繋がったという場合もあります。それは人脈開拓という信頼の土壌をコツコツと継続して作り、その人脈と中で人付き合いを続けて信頼を得て、結果的に一緒に何かを取り組む様になるのです。

そこで初めて交流会に出席した意義が出てくる訳です。しかし、このプロセスを会社に理解してもらうには、結局の所、目的とプロセスと手段の関わり合いを明確に打ち出す事だと思います。

ただ単に出席するという事ではなく、こういう業務やプロジェクトの目的があり、その目的を達成するためにはこういう業界のこういう人と協力関係が必要と打ち出し、そういう人がよく集まってくるこのランチ会に出席したい。

こういう目的までのストーリーが明確であれば、仕事中でも会社は納得してくれるはずです。逆にパーソナルブランディングのために出席された場合は、会社のためでなくご自身のためですから、仕事中に出席するべきではないですし、昼休みや休日を利用して参加するべきですよね。

目的は何か、それに適した手段は何か、その手段を使いながらどういうプロセスを踏むのかは、どんな事に対しても重要な事であると言えるでしょう。