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新卒入社した会社に一生勤めなければいけないというルールはない!

就職活動で苦戦している学生さんに1つアドバイスをします。「最初の就職先で人生のすべてが決まるわけではないので、それほど深刻に考えないでください!」大企業から内定をもらえたからといって、一生安泰というわけではないのです。

逆に言えば、第二志望、第三志望の内定しかもらえなかった人でも、キャリアを積んで転職に成功したり、転職しなくても一生の仕事が見つかるかもしれません。社会人の先輩として言えることは1つだけです。

「仕事も人生も、動き出してみないと分からない。動き出して失敗しても、やり直しは何回でもきく!」ということです。どんな成功者でも、数え切れないほどのピンチと失敗を乗り越えているのです。

ピンチと失敗を乗り越えてきたから、成功者になれたのです。成功者は成功の体験よりも失敗の体験を多くしているのです。就職活動も同じです。最後に笑うのは辛くて苦い思いをたくさんしてきた学生です。

辛くて苦い思いをたくさんしたということは、それだけ真剣に就職活動をしていたという証です。逆に、それほど努力もせずに内定がもらえそうだというだけで就職先を決めてしまった人は、就職してから苦労することになるのです。

就職してから、自分のやりたい仕事ではないことに気付いても手遅れです。短期間で退職しても再就職できる転職先なんてありません。結局は、辞めることもできずに、その会社で言われた仕事をこなすという退屈な日々が続くのです。

言われたことをこなすだけの仕事では、身になるキャリアも積むことができないので、いつになっても転職のチャンスを掴むことができないのです。そんなことにならないためにも、焦らずにじっくりと自分探しをしましょう。たっぷりと時間をかけて自分探しができるのは、学生時代だけです。

自分探しがうまくいかない場合は?

たっぷりと時間をかけて自分探しをしても、うまくいかないケースも多々あります。そのような場合は、どうしたら良いのでしょうか?くれぐれも「自分探しに成功するまで就職せずに自由人になる」なんて選択はしないでください。

それこそ自分の人生を棒に振る結果となってしまいます。自分探しなんて、就職して社会人になってからでもできるのです。重要なのは、ブランクを作らずに社会人となって働き続けることです。

本当に心からやりたい仕事じゃなくても、内定がもらえる可能性のある会社の中で、少しでも興味がある会社を見つけるのです。そして、納得がいかなくてもその会社で働き続けて、キャリアやスキルを積むのです。

真剣に仕事と向き合っていれば、必ず、自分がやりたい仕事や進みたい方向性を見つけることができます。その時になって、それまで積み上げてきたキャリアやスキルを武器に、じっくりと転職活動を始めれば良いのです。

1つの会社で2年も3年も必死になって働けば、転職試験でも十分に通用するキャリアになっているはずです。実際に、社会人の先輩方も「就職して働き始めてから、一生やり続けたい仕事が見つかった!」というケースが多いのです。

年功序列、終身雇用など「1つの会社に骨を埋める覚悟で・・・」なんて気持ちで仕事をする人が、どんどん少なくなっています。また企業側も「優秀な人材がいたら引き抜きたい!」という考え方が主流になりつつあります。

つまり、新卒入社したから、その会社に一生勤めなければいけないなんてルールはないし、チャンスがあればキャリアアップの転職をするべきなのです。学歴や年齢の若さだけで仕事がもらえる時代は終わりました。

今は、どれだけ即戦力となれる専門的なキャリアやスキルを積むことができるか?転職を成功させる要素は、その1点に尽きるのです。どのような会社に就職した場合でも、ただ2年、3年と与えられた仕事をこなすだけでは、自分を成長させることはできません。

企業が求めているのは、自分から仕事を見つけ出し、新しいものを生み出す力です。自分で考え、疑問に思い、失敗を経験し、それを乗り越える力を身につける。そのような経験を新卒入社した会社でたくさん積むことができれば、数年後に転職する際も、企業から引く手あまたの状態になれるのです。

要するに、学生時代にやりたいことが見つからなくても、就職した会社で仕事をしながら本当にやりたいことをじっくりと模索すれば良い、ということです。やりたいことが見つかった時に、転職するのもアリだし、転職せずに今の会社で目標を見つけるのもアリということです。