転職先がすぐに決まるとは限りません。失業中のお金は大丈夫ですか?
「転職活動を始めてみたものの、まったく採用されず、どんどん貯金がなくなっていく・・・」このような厳しい状況に追いやられる若者が急増しています。
新卒でそれなりの就職に成功することができたのに、人間関係がうまく築けなかったり、仕事が楽しくないという理由で、無計画に退職届を出してしまう若者が増えているのです。
「年齢的に若いし、体力もあるし、次の転職先はすぐに見つかるだろう!」という淡い期待とは裏腹に、無計画で安易な理由で退職してしまうような人材を、雇ってくれる企業など現実にはないのです。
よほどの資格や能力を持っている人ならまだしも、学歴も職歴も資格もないような、ただ若いというだけの人材なら腐るほどいるのです。つまり、採用されるだけの差別化を図ることができないということです。
そのような人が、どんなに頑張って転職活動を続けてみたところで、希望するような企業から採用をもらえるわけもないのです。
失業手当はすぐにもらえない!?
無計画に貯金もせずに退職届を出してしまう若者の中には「転職活動中は失業手当が出るから、それで何とか生活していけるでしょ?」と思っている人が多いみたいです。
しかし、自己都合、つまり自分から会社を退職した場合、失業手当が自分の通帳に振り込まれるまでには3ヶ月以上もの期間がかかってしまうのです。
つまり、少なくとも3ヶ月間は無収入の生活が続いてしまうということです。最低でも、3ヶ月分の家賃、光熱費、食費、その他の生活費を貯金しておく必要があるのです。
しかし現実には、3ヶ月分の生活費も貯めることができていないのに、勢いだけで退職してしまう若者が多いのです。結局は、家賃が払えなくなりアパートを出て実家に帰ることになるのです。
どれぐらい貯金すれば大丈夫?
転職活動はいつまで続くか分かりません。運やタイミング、採用担当者との相性にもよりますが、最悪の場合、「1年以上も決まらない」というケースも少なくないのです。
100万円以上貯金があっても、1年以上転職先が決まらず無収入状態が続けば、貯金などすぐに底をついてしまうのです。最悪の場合を考えると、100万円でも貯金は足りないということです。
いくら貯金をしておけば安心という考え方ではなく、どのぐらいの実績とスキルがあれば、どれぐらいの期間で採用を手にすることができるのか?逆引きの発想で綿密なプランを立てることをおすすめします。
綿密にプランを立てても、それ通りにいかないのが転職活動なのです。