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めんどくさそうだけど、属した方がトク?社内派閥のあれこれ

皆さんの会社には「社内派閥」はありますか?社内派閥と言っても、それこそ企業の業務に影響を与えるほどの大きなものから、女性社員だけで形成される仲良しグループの延長的なものまで様々です。

昔は派閥に属すのが当たり前というような時代もあったそうなのですが、最近の若者の間では、「面倒」「うざい」と言う理由で、派閥に属さない社員も増えてきているとか。はたして派閥があった場合、派閥に属すべきなのか否か!

女性の派閥のお話

学生の頃を思い出しても、女性の間で派閥的なグループはよく見かけました。それは、社会に出てもわりと普通に存在するようです。派閥争いと言うほどの対立もなく、なんとなく気が合うメンバーが集まって、一緒にランチを食べたり飲みに行ったりする程度のものなら特に問題ありません。むしろそれならグループに属した方が、会社での生活が楽しくなるかもしれません。

しかし、中には表面上問題がなくとも、陰ではお互いちがう派閥のメンバーの悪口を言ったり、よからぬ噂を流したり…なんてこともあるようです。そう言う場合、派閥に属すなら属すで、どちらの派閥に入るかで会社生活に大きく影響します。もし派閥に属さない場合、うまくいけばどちらともつかず離れず付き合っていけますが、最悪どちらにも相手にされず孤立する場合もあります。

出世を賭けた派閥争い

シビアな派閥争いになると、入社したとたんに露骨に「俺たちの派閥に入れ」なんて勧誘される場合もあるとか。入ったばかりの新入社員は「どこの派閥でもいいや」なんて気楽に考えるかもしれません。

しかし場合によっては属する派閥によって出世するしないかが決まってしまう場合もあります。なぜなら派閥のトップに立つ上司が有力なポストにつけば、当然同じ派閥の部下たちを重要な役に回すからです。

逆に対抗する派閥の社員たちは、左遷され地方に飛ばされるなんて場合もあるかもしれません。つまりは属する派閥によって人生そのものが左右される…なんてこともあり得るのです。

派閥を嫌う若者たち

そんな派閥争いですが、最近では様子が違ってきている場合もあるそうです。それは「派閥を嫌う若者たち」の増加です。ゆとり世代とくくっていいのかどうかわかりませんが、学生の頃に競争することは望ましくないと学んだ世代たちは、当然派閥争いなんてものに興味がありません。

出世に興味もなく、お金は生活できるくらいあればいい、という価値観の『悟り世代』なんて若者もいるそうですしね。そう言った若者の増加により、これまでの「派閥 vs 派閥」の構図から「派閥 vs アンチ派閥の若者」という構図に変わりつつあるそうなのです。

しかし、争いが嫌いで派閥に入らないのに、派閥の人と揉めるって、なんだかなぁ・・・って気がしますね。

派閥のない会社でも…

派閥と言うと、何か巨大な組織を連想しますが、10人程度の会社でも派閥ができることはあります。しかし、逆に数十人規模の会社でも、派閥なんてありません、と言うところもあるそうです。

ただし、派閥争いと言うほどの派閥が実際なくとも、出世に影響するような人間関係があったりするのは当然です。例えば部下を飲みに誘う場合、「いつも喜んで付き合う部下」と、「何かと理由をつけて断ってばかりの部下」がいれば、どちらの部下が可愛がられるかは言うまでもありません。

もちろんそれによって露骨に嫌がらせをしたり、むちゃな命令をしたりすることがないとしても、もしどちらかを重要なポストにつけるような場面になれば、いつも飲みに行って気心も知れた部下を選ぶ可能性は大きいでしょう。

個人的には、これまで派閥争いに巻き込まれたこともなければ、派閥なんて必要ないと思っています。しかし、もしあなたの会社に派閥があるのなら、派閥に属すにせよ属さないにせよ、それによって社内での立場に影響があることは認識しておくべきでしょう。

クリント・イーストウッドの「ダーティ・ハリー」のように、仕事もできる一匹狼でいられるのがある意味理想かもしれませんが、現実はなかなか難しい。さて、あなたは派閥に属していますか?