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やりたい事が見つかっても正社員として就職できない・・・これが現実

やりたい事が見つからなくて苦戦している学生さんも多いですが、今、問題視されているのは「やりたい事が見つかっていて努力もしているのに、正社員としての就職口がない・・・」という点です。

やりたい事を見つける努力をせずに結果を出すことができないなら納得もいきますが、自分ができる限り最大限の努力をしているのにも関わらず、正社員としての雇用を見つけることさえもできない・・・これは由々しき問題だと思います。

しかしながら、この厳しい現実を無視して就職活動を続けていても、根本的な問題解決にはなりません。良い結果を手にするための努力や行動を起こしているのに、結果が出せないというのが現実なら、やり方を変えていくしかないのです。

つまり、この厳しい時代にマッチした、効率の良い合理的な就職活動をプランニングしなければ、良い結果を出すことはできないということです。

自分がやれる仕事を考えてみる

やりたい事は明白になっていても、それがやれる仕事でなければ採用を手に入れることはできません。ここがずれている学生さんが非常に多いのです。やりたい事もやれる事も分からないよりはマシですが、やりたい事とやれる事を混同してしまうのは、間違った考え方です。

「やりたい事」は、理想や夢です。「やれる事」は、実際に自分の能力でこなすことができる業務です。この2つにあまりにも大きなギャップがあると、就職を成功させることはできないのです。

新卒に、即戦力となるような能力を求めるのは酷な気がしますが、少なくとも、即戦力にはなれなくても、将来的には戦力となれるような期待をさせる事は必要です。そのためには、自分がやりたい仕事よりも、やれる仕事を前面に押し出してアピールしたほうが、採用担当者からも高い評価を受けることができるのです。

やれる仕事を考える上で大切なことは「自分が仕事を通して何を実現させたいのか?」そこには、自分の希望と仕事の現実というギャップが出てきます。自分の希望だけになっても駄目だし、仕事の現実ばかりを重視しては面白みがなくなってしまいます。

そのバランスを上手にとって、やりたい希望とやれる現実を上手にアピールすることができれば、本当の意味で就職を成功させることができるのです。

いきなり正社員を狙わないという考え方

どうしても就職したい業界があるとしたら、他のライバル達も同じように考えているケースが多いのです。しかし、正社員として採用される枠は限られているので、抜きん出る能力がなければ採用を手にすることはできないのです。しかし、競争率が高くなればなるほど、その競争に勝てる見込みは少なくなってしまうのです。

ここで少し考え方を変えてみましょう。何も大学を卒業して、必ずしも正社員として就職する必要はない、という考え方です。やりたい事や目標は既に決まっているのですから、後は、どんな形でゴールをすれば良いか?というだけの話です。

きっかけがアルバイトや派遣からでも、最終的に正社員となって自分のやりたい仕事にたどり着くことができれば良いのです。つまり、正社員としての就職が難しいなら、有意義な寄り道をするつもりで、アルバイトや派遣社員から業界に入り込むというのも1つの考え方と言えるのです。

アルバイトや派遣社員でキャリアを積んで、そのままその会社に正社員として就職する道もあれば、そのキャリアを活かして転職するという道も開けてくるのです。また、アルバイトや派遣社員を真剣に続ければ、それなりの人脈ができてくるので、そこから新しい可能性が開けてくることもあるのです。

キャリアを積むための就職もアリ!?

私はキャリアを積むための就職もアリだと思います。やりたい事が決まっていても、正社員として就職することができない人は五万といます。そんな中で、正社員にこだわり続けて就職浪人をして無職期間を下手に増やしてしまえば、さらに不利な状況に追いやられてしまうのです。

そんな不利になる無職期間を作るくらいなら、就職できる会社に就職して、キャリアを積む目的で何年か働いてみるのも良いと思うのです。希望する業界とは畑違いの業界でも、ビジネスマナーや社会人としての常識を身に付けることはできます。

ある意味で、社会人としての最低限の能力を身につけるための、研修的な感覚で就職するということです。2年、3年、と真剣に仕事に取り組んでいけば、転職する際にも十分に通用するキャリアやスキルを身に付けることができるのです。

ただし、真剣に仕事と向き合って必死になって働かないと、無意味な時間となってしまうので注意が必要です。そのためには、「本当にやりたい仕事ではないけど、キャリアを積むために割り切って仕事をさせてもらう!」という覚悟が必要となります。このような覚悟がないと、やりたくもない仕事を続けることはできないからです。