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客商売はとにかく我慢強く!お客様は神様ですからっ!

営業マンや販売の仕事をしている人は、いつも相手にお客様がいます。相手が人となると、とても難しいです。

人というのは、モノと違って感情がありますから。販売の仕事をしている場合、特定した人物だけではなく、多種多様な人を相手にするわけですから、それはさらに大変な事です。

知人は、とあるうどんやで夜のバイトを始めました。お客様が並んで注文をし、流れ作業で好きな具材を取っていき最後に会計というよくあるセルフ式タイプのうどん屋です。

まだ不慣れな知人は、メニューを覚えるのが大変で、なかなかスムーズにいかない様子。しかし、大概のお客様は「あ、間違っちゃったの?それ違うわよっ」とか「あ、じゃそれでいいわ」とか優しく言ってくれるらしいのですが、やはり、時には嫌なお客様はいるようです。

そのお客様は冷やしたぬきうどんを頼んだようです。知人がメニューを聞き、いろいろな具を乗せ、用意してできあがったと渡そうとすると、ずっと流れを見ていたお客様は「おれ、冷やしを頼んだのに、あんたあったかい汁入れただろ!作り直せ」と言い出したのです。

たいがいのお客様は目の前で見ているわけだから、もし間違っていたとしても途中で教えてくれるのです。途中で教えてくれたら具をのせるという最終工程までいかないで作り直せるのに…。その偉そうな態度に、知人は、「間違ったのは私だけど…もし、自分がお客様の立場でもあんな言い方は絶対にしない!」と怒っていました。

そういうお客様は「金をはらっているんだからまちがってんじゃねーよ」的な人なんでしょうねぇ。まぁ、気持ちは分からなくはないですけどね、お金を払うわけですから。でも、何もそんな態度じゃなくてもいいですよねぇ。人のふりみてわがふり直せ…自分は気を付けなくては…そんなお客にはならないように。

そういう私も、飲食店で働いていましたから、かわったお客様はいろいろいらっしゃいました。ひとりの白髪まじりの65歳は過ぎている一見上品そうなおばさんがいました。その人は、毎日毎日、とにかく毎日パンを買いにきました。「私、ここのパン、大好きなのよ~」と、喜んで買ってくれるので、売る方もうれしい気持ちにさせられるのです。最初はそれですんだのです…が。

毎日毎日来て、従業員をつかまえては、このパンはどうのこうの語りだすのです。仕事中の従業員を捕まえて長々と語られたら、うれしい気持ちだったはずが「また来た…」と思うようになってしまうものです。仕事が進まないのですから。うれしいけど迷惑…人間とは勝手なものですよね。

店内で従業員に一通り話をしたあと、今度はレジでまた話し出す。後ろにはどんどんお客様が並んでしまうからこちらも困ってしまう…。購入後、だいたいはパン屋に併設されているカフェで食べていくのですが、食べながら、さらに今度は横の席に座る見知らぬお客様にまで語りだすのです。

横の席のお客様も最初は「気さくなおばさん」と思い、好意的に話すようですが、あまりにも長々としゃべり続けるので、顔つきもあきらかに嫌そうになっていきます。そして、あとから来て横に座ってしまったお客様は、きさくなおばさんにしんどくなるようで、おばさんより先に帰っていくのです。おばさんに帰れとも言えないですし…お客様の扱いは難しいですね。

そのおばさんは、パン屋の入っているショッピングモール中を歩き続け、いろいろな店舗でそのような行動をとっているらしく…。他の店舗の従業員さんたちも、そこそこ困っているようで。でも、そういう行動って、家庭でさみしくてそうなってしまうのかなぁとか、一人暮らしなのかなぁとか、お客様の生活状況まで考えるようになってしまいます。考えても仕方ないのですけどね。

本当にいろいろなお客様がいますね。いろいろいますが、結局お金を払ってくれるお客様は、従業員にとっては神様です!そんな中で働くのは大変ではあるでしょうが、人とかかわるのが好きな人がこの仕事に向いていると思うし、そういう人が結果、この仕事を選んでいるのでしょうね。