• RSS

就活で何がしたいのか分からない大学生はあまりにも多い現状

就活で何がしたいのか分からない、という大学生があまりにも多いことに驚きを感じます。確かに、1度も社会経験がないので、「自分の生きていく道も仕事も見つからない・・・」というのは当然のことですが、探す努力をしない人が多いことに驚きを感じているのです。

どうしても大学生になると、勉強や就職よりも「一生忘れられないような思い出を作りたい!」という気持ちが強くなってしまうようです。かけがえのない思い出を作ることは決して間違った考え方ではないですが、それだけで、貴重な4年間を使ってしまうのはもったいないことです。

なぜなら大学の4年間は、思い出や友達を作るための時間でもありますが、それ以上に自分の将来を決める大切な時間でもあるからです。大学生の時しかできない経験をたくさん積んで、その中から、自分がやってみたい仕事のヒントが見つかれば、それだけでも非常に価値のあることなのです。

しかし現実は、興味も関心も持っていないアルバイトに精を出したり、合コンや飲み会ばかりやっていたりという学生が多いのです。そして、気付いた時には大学3年の終わり頃になり、完全に出遅れてしまうのです。

1年生の時から、就活を意識してアルバイトやボランティア、その他の社会経験につながるような行動を起こしてきた学生は、自分のやりたいことが明確になっているケースが多いのです。つまり、大学1年生の時から、自分探しをするという意味では就活は始まっているということが言えるのです。

就活ばかりを意識して、つまらない大学生活になってしまうのも駄目ですが、楽しい思い出を作りながらも、将来のことを考えた行動を1年生から意識してとることが、私は大切なことだと思います。そんな些細な意識が、大学3年生の就活時期になって、大きな差として表れてきてしまうからです。

自分を変えるための行動を起こす

「どんな仕事にも興味や関心が持てない・・・」という方は、1度、就活という考え方をやめて、普段とは違う行動を起こしてみましょう。毎日、同じようなことの繰り返しの中から、新しい発見や考えが見つかることはありません。

どのように毎日の生活を変えるのかというと、何も特別なことをする必要はありません。例えば、普段はやらないような短期のアルバイトをしてみたり、ボランティアをしてみたり、セミナーに参加してみたりという単純な作業です。

また、週末に1泊2日で一人旅に出てみるのも良いと思います。つまり、普段の自分の考えや行動からは絶対にしないであろうことをやってみるのです。普段はしない行動をとることで、会うことができなかった人と出会えて、聞くことができなかった話をすることができるのです。

これこそが、自分から道を切り開く力につながるのです。やりたいことが分からない・・・という学生や、社会人になってからも自分のキャリアビジョンが見つからない・・・という悩みを持たれている方は、自分の力で道を切り開く能力が欠けているのです。

欠けているというか、学生時代にそのような力を身につける機会を逃がしてしまったのです。学生時代は、単に勉強をして就活に有利な資格を取得したり、就活に有利なゼミに入ったりするだけでは良い結果を出すことはできないのです。資格やゼミ、大学や教授に頼るような就活をしても、成功しても、仕事を始めたらまた同じような悩みや迷いが出てきてしまうのです。

本と出会う

普段とは違う行動を起こし、意識することで貴重な人脈を作り出すことができます。その人脈から直接、就職につなげる必要はありません。貴重な人脈から吸収してほしいのは、人には人それぞれの考え方や生き方がある、という点です。

その人の考え方や生き方のルーツとなるものを知ることができる、という点が肝心なのです。ルーツを知る上で欠かせないのが、出会った人達から勧められる本です。本は仕事だけじゃなく、人生を上手に乗り切るための考え方を教えてくれます。

仕事に対する知識や技術を多く持っている人よりも、人生を上手に乗り切るための知恵を持っている人のほうが生きやすいのです。人生を上手に乗り切るための知恵を持っている人は、どのような業界に就職しても、仕事も人間関係も上手に乗り切ることができてしまうのです。

学生時代に就活を考えた時、何も見つからない・・・何をしていいか分からない・・・という時は、普段の行動を変えたり、図書館に行って本を読み漁るのも良いでしょう。要するに、仕事に対する考え方も人生の上手な進め方も、すべて人や本が教えてくれるということです。