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雇用契約のない正規社員のほうがお気軽にいつでも退職できる!?

イメージ的にはアルバイトやパートよりも、正規社員のほうが退職する場合も難しそう・・・と思うのが普通でしょう。私も次のようなイメージを持っていました。「アルバイトやパートなら、お気軽にいつでも辞めることができる。逆に正規社員は退職するにしても、いろいろと面倒な気がする・・・」というものです。

しかし、現実はまったく逆でした。アルバイトやパートよりも正規社員のほうが、お気軽にいつでも自由に退職することができるのです。

雇用契約がないからこそ成せる業?

なぜ、正規社員なのにお気軽にいつでも自由に退職することができるのでしょうか?その理由は、雇用契約がないからです。法律上、長期間の雇用契約をすることは認められていないのです。これは雇われている人にとって、メリットでもありデメリットでもあるのです。

今の不景気な時代からすれば、デメリットのほうが多いかもしれません。しかしながら、雇用契約がないから、辞めたい時にいつでも自由に退職することができる、というメリットもあるのです。

逆に、アルバイトやパートは数ヶ月の契約でもちゃんと雇用契約があるので、途中で辞めたりして雇用主に何かしらの損害が出ると、思っている以上に面倒なトラブルに発展してしまう可能性があるのです。

だから、「いつでも嫌になったら辞めればいいやぁ・・・」という感覚で、あまりにも無責任にアルバイトやパートをしてしまうと、思わぬトラブルに発展してしまうので注意が必要です。

経費を請求される可能性もゼロではない!?

例えば、正社員として内定を受け承諾し、労働契約を結んだ場合、留学や研修をすることもあるでしょう。留学ともなれば、数百万円の経費がかかってしまいます。内定をもらった人の中には、留学がしたいから内定を一時的に受けただけで、留学研修が終わったら、すぐに退職してしまうという確信犯もいるのです。

そのような人に対してまで自由に退職できる権利を与えてしまうのは間違っているので、そのような場合は企業からあらためて経費を請求されてしまう可能性も出てきます。これと同じように内定を受けたことで、特別な資格を取得するための経費を出してもらったり、地方から引越しをする際の引越し費用や家賃を経費で出してもらった場合も、同じように退職してしまえば請求される可能性は大です。

働き始めるまで業務内容が分からないという問題

今の日本の現状では、実際に働き始めるまで詳しい業務内容は分からないのが現実です。待遇や条件などは分かっても、1番肝心な業務内容が分からないのは問題があると思います。

欧米では先に詳しい業務内容と、それに見合う報酬の提示があります。事前に業務内容の詳細が分かるから、働き始めた後にミスマッチが起こるというリスクを回避できるのです。日本でも、このようなシステムを早く取り入れてほしいものです。

正規社員のメリットとデメリット

正規社員のメリットとデメリットについて今一度、考えてみようと思います。まず、正規社員は先述したとおり、いつでも自由に退職することができます。キャリアを積んで、いつでも自由にキャリアアップや年収アップの転職をすることも可能ということです。

次にデメリットです。正規社員のデメリットは、転勤や異動には文句が言えないという点です。自分のキャリアビジョンにはそぐわないような部署や業務へ配属されても、ノーとは言えないということです。

異動や転勤が嫌だからという理由で正規社員にならない人もいますが、それだとキャリアが積めない、結局は働き続けても、安定もなければ将来的なビジョンもない・・・ということになってしまうのです。安定を求めるなら、異動や転勤などのデメリットを受け入れて、正規社員になることをおすすめします。