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やりたい仕事が無ければ人と違う仕事を見つけてみるのも1つの手段

「やりたい仕事が無い・・・」と悩んでいる学生さんを多く見かけますが、何も無理してやりたい仕事を探す必要はないと思います。既に結婚していて、食費や住宅ローンや教育費を稼がないといけない境遇なら、やりたい仕事だの何だの言っている余裕はなく、子どもや家族のために働かなければなりません。少なくとも、これから就職する独身の大学生には無限大の可能性があるのです。

みんなが就職するから、自分もしないとマズイ・・・とか、大学3年生になったから、就活しないといけない・・・と考えること自体に問題があるのです。そんなふうに考える時点で、やりたい仕事を自ら見つけにくくしてしまうのです。就職活動は、アルバイトを探すのとワケが違うのです。やってみたら、辛いから、つまらないから・・・と言ってすぐに辞めるわけにもいかないのです。

しかしながら、最近の若い学生は、せっかく新卒で優良企業に就職できたのにも関わらず、数ヶ月や数週間で退職してしまう人も少なくないのです。超短期で退職してしまう理由で多いのが、「上司や同僚との付き合い方が分からない・・・気付いたら職場で孤立していた・・・」といった感じです。つまり、仕事ができるできないのお話ではなく、それ以前のコミュニケーション能力に問題があるのです。

今は、インターネットがあれば生きていくために必要な全ての買い物を、ボタン1つですることができます。インターネットの世界限定の友達や飲み会もあるみたいです。さらにブログやソーシャルネットワークを使えば、友達なんてボタン1つで簡単に増やすことができてしまうのです。インターネットは便利ですが、問題点も多くあります。最も大きな問題は、一方的な意思の疎通しかできないという点です。

2ちゃんねるもソーシャルネットワークでも同じことが言えますが、みなさん、本名でアカウントを取られている方はほとんどいません。ニックネームで好きなことが言えるから、みなさん楽しんで参加しているのです。だから、一方的な意見や主張を言うだけで、相手の気持ちになって考えるとか、空気を読むとか、臨機応変に振舞うとか、そういった能力が身につかないのです。

匿名で一方的に自分の意見を主張することができる世界なので、そもそも、人を気遣うことなんて必要ないのです。このような常識の中で育ってきた若者が、いきなり就職して、リアルな人付き合いを上手にやれるか?といったら、上手にできないことの方が多いのです。匿名で、ネット上でのコミュニケーションは上手にできても、リアルな社会では、自分の気持ちだけを主張するようなやり方では、人間関係がうまくいくはずもないのです。

まして会社には、いろんな年齢層のいろんな考え方や経験をしてきた社会人の先輩方がいるのです。そのような先輩方に可愛がってもらうことができなければ、社会人として仕事を続けていくのは難しくなってしまうのです。仕事を頑張りたい!という気持ちはあるのに、上司や同僚との人間関係の築き方が分からない・・・というのが現代の若者の心の声とも言えるのです。

やりたくもない仕事をするから辛くなる

仕事ができない・・・人間関係がうまくいかない・・・という問題を抱えている人は、そもそもスタートラインの就職活動でミスをしていることが多いのです。スタートラインで、やりたくもない、興味も関心もない仕事を選んでしまうから、モチベーションもポテンシャルも低いままなのです。やる気も熱意もない新入社員を、なんとか一人前にしてやろう!なんて思ってくれる上司は少ないのです。

結局は、「就職しなければいけない・・・」という焦りで、やりたくもない仕事を選んでしまうことで、自分を苦しめることにもなるし、就職した会社にも迷惑がかかってしまうのです。そんなことにならないためにも、もっと真剣に早い時期から就職活動を始めて、自己分析をしておくことが肝心です。

早い段階から、いろんな経験をして自分をしっかりと理解している人は、少なくとも興味や関心のある業界を早くから絞り込むことができるので、就職活動でも就職後も躓くことがないのです。自分の意志で選んだ仕事だから、モチベーションもポテンシャルも高いまま、謙虚で素直な姿勢で仕事を教わることができるのです。だから、自然と人間関係もうまく築けるようになるのです。