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今、新卒者が本社採用されない事態が起きている!?その理由とは?

今、新卒者が本社採用されないという事態が起きています。有名大学を卒業すれば、日本において本社採用されるのが当たり前だった時代は終わりを迎えるようです。では、新卒者はどこで採用されているのでしょうか?それは、海外にある日本企業です。本社ではなく海外支社への採用が決まる、というケースが増えているのです。

これは、新卒者にとってメリットでもあり、デメリットでもあります。やはり、どの企業でも本社で採用されるのと支社で採用されるのとでは、天と地ほどの差がついてしまうのです。誰だって将来のキャリアビジョンのことを考えるなら、本社採用されたい!と思うのです。

一方で、「若いうちは海外で語学を学びながらキャリアを積みたい!」という学生も増えています。そのような願望を持っている新卒者からしたら、これほど嬉しい状況はないと思います。なぜなら、ハードルの高い外資系企業を狙わなくても、安全な日本企業で海外勤務を実現させることができるからです。

外資系企業のように完全なる実力主義ではないので、ある程度余裕を持って、仕事や仕事以外のスキルも、海外生活を楽しみながら身につけることができるのです。要するに、新卒者によって海外勤務をメリットに感じるかデメリットに感じるかは異なるということです。

割合でいえば、海外勤務をデメリットと考える人のほうが多いみたいです。やはり、いつかは本社で出世したい!と思う人が多いので、どれだけ頑張っても本社勤務にはなれないのかも・・・という不安が出てきてしまうのでしょう。

今後、企業格差はさらに進む?

不景気になればなるほど学生達は、経営が安定した大企業への就職を希望します。特に最近では、特定の企業にとんでもない数の応募者が集中するという現象が起きています。一部の大企業からすれば、これほど嬉しい状況はないと思います。なぜなら、黙っていても優秀な人材を自動的に確保することができるからです。

大企業はそれが狙いで、自社のイメージを徹底的によくするために、大規模な広告費を投じてテレビCMやその他の媒体へも宣伝に力を入れているのです。だから、多くの学生はテレビでも各メディアでもお馴染みの企業に就職したい!と思う人ばかりになってしまうのです。

一部の大企業に応募が殺到してしまうと、とんでもない倍率になってしまうので、大多数の学生は不採用になってしまいます。不採用になってしまうとモチベーションも下がってしまい、さらに不採用が何度も続くと、もはや、内定がもらえるならどこでもいい・・・という投げやりな感じになってしまい、結果、妥協した就職先を選び、やりがいを感じることもない仕事に就いてしまうのです。

日本の中小企業も大打撃を受けています。新卒の若い人材がすべて大企業にとられてしまうので、会社を支えてくれるような若い人材を1人も確保できない・・・という悲惨な状態が続いているのです。このような大企業と中小企業の格差はこれからも進んでいくと予想されます。

中小企業の中にも、成長性の高い優良企業がたくさん潜んでいるのに、なぜ、大企業にこだわりを持つのか?私には分かりません。これから就職活動を始める人は、とんでもない倍率の大企業を狙うよりも、将来性のある優良な中小企業を狙ったほうがよいと思います。