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社会人として仕事をしていく上で企業から求められる能力とは?

社会人として仕事をしていく上で、企業から求められる能力が一定の基準以上なければ、採用を勝ち取ることはできません。採用担当者は、一定の基準以上の能力を持っている人材か?持っていない人材か?を、就職試験の評価の判断材料にしているのです。

仕事をしていく上で必要になってくる能力を、1日や2日で身につけることはできません。就活の時期になって後悔しないためにも、早い段階から能力が身につくような意識を持ち、行動することが肝心です。

知識よりも体験することが大事

熱心に就活に打ち込んでいる学生さんに限って、知識やスキルだけで勝負しようとします。確かに、就職試験において知識もスキルも必要な能力の1つではあります。しかし、どんなに知識や関連する資格を取得している人でも、企業にとって将来的に戦力となりうる可能性を秘めた体験を経てきた人材には敵わないのです。

なぜなら、企業が求めている人材は、その時しかできない貴重な体験をしてきた学生だからです。なぜ、企業は知識やスキルよりも体験してきたことを重視し、高く評価してくれるのでしょうか?その理由は、学生時代の様々な体験と仕事での体験に、共通点が多いからです。

学生時代は、単位をとるために試験勉強をして、レポートを提出すれば優秀という評価をしてもらうことができました。しかし、仕事では学業のように決められたマニュアルのようなものはなく、レポートの提出もありません。

つまり、学生時代に単位をとるために頑張ってきた経験を、あまり活かせる場所がないということです。もちろん学業に専念することで、忍耐力や強い精神力を身につけることはできます。しかしながら、状況によって臨機応変に考え方や行動を変化させて、時にはトラブルにも対応しなければならない現場において、1番有効なのは、大学時代のインターンシップやアルバイトなどの仕事体験なのです。

そのような体験を多くしている学生は、実際に社会人になっても、体験をしていない学生より柔軟に臨機応変に対応することができるのです。インターンシップやアルバイトで仕事体験をすることで、自分から仕事を探し、行動し、結果を出せるという企業が最も求めている能力が自然と身につくのです。

具体的にどのような体験をしておけば良いの?

インターンシップやアルバイトでの体験に限定しなくても結構です。夏休みを利用して、寝袋1つで日本1周の旅に出かけるのも良いでしょう。いろんな場所で様々な人と出会い、トラブルも1人で乗り越える体験をすることができるでしょう。

また、自分で新しいサークルを立ち上げて、リーダーシップをとってみるという体験も貴重です。新しいプロジェクトを1から立ち上げることの難しさ、リーダーになって人を管理することの難しさを知ることができるでしょう。

重要なのは、たくさん失敗して、それを乗り越える力を身につけることです。企業が心から欲しがっているのは、そのような体験をしている学生なのです。「どうせ無理だから、今までにやらなかった・・・」ということで、是非とも学生時代にチャレンジしてみましょう。

無理でも失敗しても良いのです。極論を言えば、成功しないほうが良いのです。学生時代に何をしても成功していた人が、社会人になったら何もできなくて、いきなり挫折してしまう・・・というケースは非常に多いのです。成功体験しかしてこなかった学生は、ある意味で貧弱なのです。

逆に、学生時代から様々な挑戦をして、数え切れないほどの失敗体験と挫折を味わってきた学生のほうが、社会人になってから大成するのです。1番いけないのは、学生時代に何もしないで、合コンや飲み会三昧で遊んでしまうことです。

高校生までは受験勉強に夢中になり真面目に生活していた学生が、大学に進学したことで羽が生えたように自由な気分になり、遊びすぎてしまうケースが非常に多いのです。大学は楽しい思い出を作る場所でもあるし、一生の友達を作る場所でもありますが、それ以上に、将来の就職に向けて切磋琢磨する場所でもあるのです。

たくさん遊んだり、サークル活動に打ち込んだり、アルバイトに励んだりすることは悪いことではありません。ただ、そんな中でも、早い時期から就活を意識して行動できるか?という点が重要となってくるのです。早い人は、大学1年生の時から就活を意識して、アルバイトやサークル活動やボランティアに参加して、貴重な体験を積み重ねているのです。