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「就職活動に有利」と言われている資格って本当のところ、どうなの?

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先日、衝撃的なコメントを見つけてしまいました。「就職試験や転職試験において、資格なんて何の役にも立たない!」就職業界に精通するある著名人のコメントです。確かに、私も以前から「就職活動において資格を持っていれば有利なの?」という疑問を持っていました。

しかし、ここまで「何の役にも立たない!」と言い切ってしまう人は初めてです。就職業界に精通する人物からのコメントなので、無視するわけにはいきません。確かに、最近の傾向を見てみると、資格所持を重視しない採用担当者が増えている気がします。

もっと詳しくリサーチしてみると、就職したい業界で活かすことができる資格を取得していること自体はマイナスではなく、むしろプラスなことです。これは昔も今も変わらない事実だと思います。では、なぜ、「資格なんて何の役にも立たない!」という意見が出てしまうのでしょうか?それは、資格に対する考え方が間違っている学生が、あまりにも多いことに原因があったのです。

資格だけで採用されると思うな!

企業が求人を募集する時、募集要項には応募資格として「○○の資格」と記載されることがあります。求人によっては、「○○の資格がないと応募することもできない」というケースもあります。しかし、実際に蓋を開けてみると、○○の資格がなくても他の経験やスキルでカバーすることができるケースが多いのです。特に転職試験では、そのようなケースが多々あります。

つまり、応募資格に書いてあった○○の資格がなくても、他の経験やスキルで十分にカバーすることができるということです。最近の学生さんで多いのは、応募資格として書かれている「○○の資格があれば採用してもらえる!」という勘違いをしているケースです。これは危険な思い込みです。

資格だけで採用されると安心してしまえば、他の面での努力をしなくなってしまうので、結果、不採用となってしまうのです。資格に頼りすぎている学生さんは要注意です。今の時代、資格だけで採用してくれる企業は皆無なので気を抜かないようにしましょう。

トータルバランスが重要

キャリアやスキル(資格)だけあってもダメだし、人間性やコミュニケーション能力だけあってもダメです。採用担当者はトータルバランスをみて、1人1人の点数をつけているのです。特に面接では、人間性やコミュニケーション能力を重視する傾向が強いのです。

採用を手にするためのコツは、書類選考では、キャリアやスキルを存分にアピールして、応募資格を満たしているということを強調しましょう。特に問題がなく、応募資格やその他の条件も満たしていれば、まず間違いなく書類選考で落とされることはないでしょう。書類選考を確実に突破しないと、面接には進めないので、採用に近づくことはできません。書類選考を突破するための武器として強いのは、関連する資格なのです。そういった意味では、資格を持っていないよりも持っていたほうが有利と言えます。

しかしながら、面接試験になると資格の効力はゼロに近くなってしまうことがあります。なぜなら、面接では資格などのスキルよりも、人間性や人柄、チームワークを大切にできるか?などを重点的にチェックするからです。要するに、面接試験に駒を進めることができたら、資格などのスキルよりも、今までに経験してきた具体的なエピソードを中心に、キャリアや実績、コミュニケーション能力や、チームワークを意識して1つ1つの仕事をこなしてきた!というアピールをすることができれば、採用に近づくことができるのです。

面接時に、言葉だけで具体的なエピソードを説明するのは無理があります。なぜなら、緊張から上手に説明できない場合もあるし、時間的に全てを伝えるのには無理が出てくる場合もあります。そんな時に役立つのが職務経歴書です。あらかじめ、職務経歴書で過去に携わってきたプロジェクトの詳細を、エピソード付きで提出しておくことで、簡潔な説明でも効果的に、人間性やコミュニケーション能力や協調性を伝えることができるのです。

職務経歴書は様式も書き方も指定されないことが多いので、自由に書くことができる分、オリジナリティの高い内容にすることができるのです。オリジナリティが高く、強いインパクトを与えるような職務経歴書を作成することができれば、書類選考でも面接試験の段階でもライバルを出し抜き、1歩も2歩もリードすることができるのです。