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優しさとは、ケツ持つ覚悟。仕事においても優しさは必要です

デキる人はみんな優しい

優しさって言うと、ビジネスとは違う次元のことのように思いますか?仕事のできる人のイメージってどんな感じでしょう。

黒いスーツをビシッと着て、踵をカツカツ鳴らして颯爽と歩くクールでかっこいいお姉さん?糊の効いたシャツを着てネクタイをピシッと締めてズボンの折り目も正しく、シャープで頭の良さそうな課長さん?

ま、そんなドラマの中の人のようなかっこいいビジネスマンも、ごくごく稀にはいますけど、ともかく仕事のできる人って、近寄りがたいイメージありますよね。

○○さんと仕事してみたいな~、と思いながらも実は話したこともない、みたいな。おまけに社内に「あの人はすごい」なんて噂が広まっているような有名人だと尚更、勝手に近寄りがたいと思っていたりして。

幸運にも私、そういう「できる人」と内外から評価の高い人と一緒にお仕事する機会に恵まれてきました。そこで思うこと。彼らに共通するのは「優しい」ということなんです。

優しさってどんなこと?

ただ単に話を聞いてくれるとか、仕事を手伝ってくれるとか、お昼をご馳走してくれるとか、そんなのはビジネスにおいては優しさじゃありません。一つは、目線を合わせてくれること。仕事の話をしていると、立場が上の人はどうしてもその立場からの言葉を発することが多いです。

私の知り合った「できる人」たちは一様に、相手の立場を理解する能力に長けていました。お客様の立場、部下の立場、場合によっては競合他社の担当者の立場。それぞれの立場、目線を常に意識し、最もシンプルな動きをする。またそうなるように適切なアドバイスをくれる。上司がこういう人だと、部下はものすごくやりやすいんです。

もう一つは、「ケツを持つ覚悟」を持っていてくれること。持っているだけじゃなくてその覚悟をちゃんと部下に伝えています。「最悪は、俺が謝ってやるから、思うとおりに動いてみ」なんて言われたら、惚れてしまいます~、なんてね。

でもこちら側も、上司にそこまで言ってもらえるだけのコミュニケーションを積んでいることが大切。上司と部下の間にきちんとした信頼関係があれば、メンバーがのびのび活躍できる、最高のチームができます。短期間ではあったけれど、そんなチームの一員として働けたことは、私にとっても財産になったと思います。

人によって態度を変えない

そしてできる人は叱るべきところはきちんと叱ります。変な依怙贔屓をしません。そりゃあ人間誰しも多少の好き嫌いはありますし、相性もあります。でも彼らは普段から「感情的にならない」という努力をしているように見えます。だから、たぶん苦手なんだろうな、という相手でも淡々と接しているし、好き嫌いで評価を変えたりしません。

これ、かなり難しいんです。自分でも部下を評価する立場に立ったことがある方ならお分かりかと思いますがついつい、苦手な部下には点が辛くなる。ともかく客観性を保つ努力をしていると、周りからの評価が高くなります。特に偉くなってから、その傾向が強まります。これも、大きくくくると「優しさ」ではないかと思うのですが、いかがでしょう?