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合説を甘くみて参加すると知らぬ間に不採用と評価されることがある

世の中に無数に存在する会社の中で、自分はいったいどこのどんな会社に入ればいいのだろう?就職活動を始める学生がまず最初に考えることではないでしょうか。

大手である、誰もが知っている有名な企業である――。そういう会社は実際のところは星の数ほど存在する会社の中の、ほんの一握りでしかありません。多くの優良企業は就職活動を始めるまでは見たことも聞いたこともないところばかりなのです。ですから、今まで知らなかった会社の生の声を聞くためにも、合同説明会は大切な機会と言えるでしょう。

ところが、その真剣であるべき場所にふさわしくない学生の姿を少なからず見かけることがあります。大方、たくさん学生が集まる場所だから…、と緊張感もなく参加しているのでしょう。

しかし、企業の側が無言のまま学生をチェックしているとしたら、同じ態度がとれますか?とりあえず参加、程度の軽い気持ちで油断していると、知らないところですでに「不必要」の烙印を押されているかもしれません。

合同説明会に参加するあなたの気持ちに緩みはないか?

企業の合同説明会に参加する時、あなたはどんな心構えで参加していますか?自社のアピールがしたいって言うのを聞いてあげてるんだから、集まった学生はお客さんみたいなものでしょう――?まさか本気でそんなことを考えている人がいるとは思いたくもありません。しかし、中にはそうとしか思えない態度の学生が少なからずいることに驚きます。

会社説明のブースでさえも平気で足を組んだり、だらしない姿勢で座っている学生。お友達同士で並んで座り、こそこそと会話をしては笑っている学生。カップルで参加し、映画でも観ているような感覚で説明する様子をながめている学生。携帯電話やスマホをいじっている学生。どれもこれも、勘違いもはなはだしいとしか言いようのない態度ばかりです。

企業が開催する合同説明会はその名の通り『説明会』であって、イベントではありません。真剣に自社についてアピールし、少しでも優秀な学生を獲得したい会社側。その会社に所属する人からの説明を直接聞くことで、自分の希望と合致するかを真剣に考えている学生側。だらしない学生は、そのどちらにとっても迷惑になるだけです。

合説を甘くみていると自分の首を絞めることになる

甘い考えで合説に参加する学生は、参加したことで就職活動をしている気になっているだけです。みんなが就活やってるから自分も…。その程度の感覚で希望する会社の内定がもらえるほど、世の中は甘くないのだといい加減気づきましょう。

企業の側も、そういう感覚の学生を何も好きこのんで優先的に採用したりしません。当然ですよね。「うわっ、何だあの学生!?なめてんのか?」そんな印象の学生に自分の同僚となってほしい人などいません。

情報化社会というのは、そういう点において非常に便利なものです。合説で「ダメ」だと判断された学生が自社の採用試験を受けているかいないのか。それを確認することはまったく難しいことではありませんから。

合同説明会の場において「中小企業だとなめている節アリ」と報告された学生。それが一転、採用試験の面接では「御社が第一志望です」などと殊勝なことを話したりします。

その態度の違いが「本当はやる気のあるいい子なんだな」などと好印象に転じることはまずありません。「何だこの二面性は?どうせ数打ちゃ当たると思ってるんだろ」と呆れられ、不採用となるのは目に見えています。

合同説明会に参加することは強制ではありません。大学の授業のように出席しなければ単位が取得できないわけでもありません。しかし、いい加減な態度で参加すれば、採用試験を受ける前に「コイツはいらない」とわざわざチェックされに行くようなものです。そこがすでに「就職の場」であるという意識を持たなければ参加する意味がないと心得ましょう。