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働く時間帯と時給のことばかり気にするパート応募者は採用されにくい

パートの募集に応募する際、優先させたい条件は人それぞれにあると思います。育児真っ最中であれば子どもを保育園に預けていられる時間帯でしょうか。

それとも少しでも家計の足しにするため十円でも時給が高いところでしょうか。

やりたい仕事に就ければそれが一番です。しかし実際問題として、パート勤務の場合なかなかそうも言っていられません。そうなると条件のみを応募理由とした就職活動をすることになりますが、それは仕方のないことです。ただし、その気持ちをそのまま前面に押し出して面接に持ち込んでしまうと、採用には遠く及ばないでしょう。果たしてそれはいったいなぜなのでしょうか。

条件だけに釣られているのが見え見えでは採用されにくい

募集している時間帯がちょうどよかったから応募した――。

時給がこの手の仕事にしては、まあ悪くもないから応募した――。

他にこれという仕事が見つからなかったから応募した――。

このような理由が悪いわけではありません。ある意味、パートの応募動機としてはごく当たり前のものでしょう。しかし、採用する側の感覚からするとどうでしょうか。「別にこの会社じゃなくてもいい」その感覚が見え見えになっているのは、やはり気持ちの良いものではありません。

もしも深夜2時から朝7時までの仕事であれば、応募動機はともかくとしてその時間帯に働ける人を採用するかもしれません。しかし、朝10時から午後3時までの勤務では話が違います。保育園に子どもを預けて働きたいママは世の中に山ほどいるのですから、激戦が予想されるのは想像に難くないでしょう。

多数の応募者の中から採用するのであれば、やる気のある人を選びたいと思うのが人情というもの。応募の動機はどうあれ、「この仕事に挑戦したい」という気持ちはきちんとアピールするようにしましょう。

意欲の感じられない受け答えをしていると採用されにくい

パート勤務に応募する場合、出産・育児以前の仕事とは異なる業種に応募することも多々あるでしょう。この場合、面接では当然履歴書を見ながら「未経験の仕事ですが、大丈夫ですか?」と聞かれることになります。それに対する答えは、きちんと意欲を感じさせるものにしましょう。

「やってみないとわかりません」などという消極的な答え方をしていては、印象はマイナスに振れてしまうでしょう。例えいくつもの資格を持っていたとしても、意欲の感じられない人の採用に企業は慎重になるものです。未経験職種だけれど、これまでの経験を活かして取り組みたい――。そういう将来的な展望を感じさせる受け答えができるよう、事前によく準備をしておきましょう。

待遇面のことばかり質問していると採用されにくい

何か質問はありますか――?そう聞かれて待遇のことばかり口にする人がいます。例えば…

昇給ありと書かれていましたが時給がアップするのはどの程度働いてからですか?

有給休暇が発生するのはいつからですか?

自動車で通勤する場合、距離に応じて交通費が支給されるそうですがリッターいくらでの計算なんですか?

…こういう具体的な内容のことです。

これらを質問してはいけない、ということではありません。大事なことですから、疑問に思ったらきちんと確認するべきでしょう。しかし、こういう類の質問のみに終始していれば、印象はかなりマイナスに振れてしまう可能性があります。

資格を取得した場合、仕事の中で活かせる場面はありますか?残業ができるようになった場合、勤務時間を延長することはできますか?…などというように、仕事に対して意欲があるのだという質問も併せることをおすすめします。

たかがパートの面接だから、などとあなどってはいけません。きちん準備をすることは大切ですし、何より社会の中できちんと仕事をするのだという気構えをもつべきなのです。