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友人から仕事をもらう。人間関係、BZとPBとの切り分けについて

友人からの仕事の紹介、受ける?断る?

これを同僚や友人や知り合いに聞いてみると、職種にもよりますが私の周りではほぼ4割の人が「友人からの仕事の紹介は断る」とハッキリ。2割が明確に「受ける」で残り4割が「ケースバイケース」。

大きい会社に勤めている人ほど、「断る」と答える傾向にあるのも発見でした。明確に「受ける」と答えた方々は自分で事業を起こしていたり、比較的自由度の高い仕事についている人たちが多く、大企業勤めでも「ケースバイケース」と答える人が一定割合、といったところ。

理由を聞くとやはり「自分で責任を持てる範囲は限られている」という答えが多く「ケースバイケース」と答えた人の中にも「担当者を紹介するくらいならやってもいいけど、自分では受けない」という声がちらほら聞こえました。

ビジネスとプライベートの切り分けをはっきりさせておきたい、仕事に私情を挟みたくない、そんな声も。でも、仕事を通じた付き合いの中では「仕事を紹介したりされたり」は当然のこと。

仕事で出会って友人になることと、友人から仕事をもらうことは雲泥の差

①仕事で出会った人と友人になる

これ、わりとあるんじゃないでしょうか。私も若い頃から、バイト仲間、職場の同僚、時には元上司、と仕事を離れても付き合いのある友人関係を継続しています。

②友人から仕事をもらう

これは私の場合、最近までほとんどありませんでした。

・仕事つながりの友人以外に、あまり仕事のことを話さないこと。

・私の職業を知っている友人から何か相談があっても、「単なるアドバイス」に留めていたこと。

この2点が大きいのかな、と思います。

私も、友人からの仕事の紹介や依頼は、原則として受けない方でした。だって、友人から責任を伴う何かを請け負ってうまくいかなかった場合には、友人関係にも影響するに違いない、そう思うからです。どちらも「仕事と友人」というタイトルに当てはまりそうな内容ですが、随分違いますね。

ビジネスとプライベートの境界にある塀の高さ

随分違う、上記①と②ですが、突き詰めると結局のところ「ビジネスとプライベートの境界」の話です。①はその境界に30センチの塀があって、軽く飛び越えられる。

②はその境界に2メートルの塀があって、乗り越えるのに少々手間取る。そんな感じかな、と思います。

2メートルの塀も、仕事を続けて経験を積んでくると、乗り越える方法が見つかってきたりします。乗り越えるのは自分のこともあれば、相手側(友人)のこともあります。

ただ、実際に2メートルの塀を乗り越えて向こう側に行こうと思うと、結構な思い切りが必要です。多少のリスクも覚悟して、ただし予測可能な危険は極力排除して。ね、友人から仕事を受けるってこんな感じでしょ?

でもそこで「えいっ」っと塀を乗り越えて見せると、友人関係が更に深まったりもするのです。誰にでもお勧めするわけじゃありませんが、友人からの仕事の依頼は熟考の価値があると思うのです。