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長い離職期間がある場合、再就職希望者はどのように理由を書くべきか

再就職を希望する場合、前職を辞めるに至った経緯を説明することは必至です。そして、再就職を目指すまでに長い期間を挟んでいた場合、このブランクの理由についても明確にしておいた方がよいでしょう。

ブランク期間については下手に隠そうとしてはいけません。きちんと理由が明確になっていれば、問題になることはあまりないからです。一番まずいのはブランク期間を誤魔化そうとして、在職期間を偽ることでしょうか。こういったことは前職への問合せや、社会保険の加入状況などで簡単にばれてしまうことです。つまらない虚偽の申告だけは絶対にしてはいけません。

病気、ケガなどの体調不良が原因でブランクがある場合

病気やケガなどが原因で退職をした場合、再就職までに長い療養期間が必要なこともあるでしょう。そういう場合は、履歴書に「療養のため退職」などと記載することになると思います。そこに加えて下欄に追記としてその後の経過について説明しておくことよいでしょう。

『一年間の療養の後、体調は完全に回復しています。

仕事へ復帰するにあたり健康上に何も問題はありません』

……というように、現在の体調に問題がないことを中心とした記載内容にしておきます。また、療養期間に何か特記できる事柄がある場合は、職務経歴書の方に詳細を記載するとよいでしょう。

『一年間の療養期間中に自宅学習によって資格を取得を目指し、

○年○月に簿記検定2級を取得いたしました』

……という具合にです。これには二つの意味があります。

一つは、ブランク期間にきちんと療養したおかげで現在は体調が回復して再就職に問題がないことを示すため。もう一つは、療養期間中も仕事に復帰した際に役立つよう、前向きに努力していたことをアピールすることが狙いです。

療養期間中も独学をするだけの気力と体力があり、きちんと結果も伴っていると説明していることの理由――。すなわち、「体力的に大丈夫なのか?」という相手方の不安を払拭しているわけです。

転職活動をしていたがなかなか決まらず結果的にブランクとなってしまった場合

転職先が決まる前に前職を退職することになった人もいるはずです。失業保険をもらってるから焦らなくていいや…。そう思っていたら、給付期間が終了してもまだ再就職が決まらず、結果的にブランク期間が長くなってしまった…。こんな場合は、ブランク期間についての説明などできればしたくないのが本音でしょう。その結果、嘘八百を並べたてる人がいますが、それは絶対にいけません。

してもいない資格取得の勉強をしていたとか、ボランティア活動に従事していた、などという言い訳――。これらは少し突っ込んで聞かれたとたん、簡単にボロがでてしまうものなのです。

そんなことになるぐらいなら、くだらない見栄をはるより事実を少々カッコよくして話しましょう。「どういう方向に進むべきか迷い、悩んでいるうちに思ったよりも時間がたってしまいました」……というように、何もできなかったことはできなかったこととして話した方がまだマシです。

ただし、「そんな訳だからどこでもいいから転職先を探すことにしまして…」、などと続けたとしたらアホまるだしです。そうではなくて、そのような不毛なブランク期間の後、どうしてこの会社を応募しようと思ったかのか。そのことの明確で積極的な理由を述べる必要があるでしょう。

当然、そのためにはその会社の業界や内容に即したした調べを徹底的にする必要があります。もしも本当にただダラダラするばかりの結果、長いブランク期間を作ってしまったのだとしたらなおのこと。

良い転職先というのは何となく過ごしていればどこからか降ってくるような都合のいいものではありません。きちんと努力した結果が満足のいく転職へと繋がっていくものなのです。もしも今まで散々サボってきたという自覚があるのであれば、今度こそ本気で取り組む姿勢を見せましょう。