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男性のプライドを傷つけない。女性が会社でポジションを取る極意とは

20代の女性はご注意を!

20代の頃、私は高慢な女子でした。決して美人でもめっちゃ仕事ができるわけでもない、普通の女子です。

ところが、普通の女子はオジサマ方(特に30代後半~40代前半)との相性がめっちゃ悪い。可愛がってもらえるうちは良いのですが、(他社の社長さんなんかには私もずいぶん可愛がってもらいました)社内の人って距離が近すぎるせいか、だんだんうっとおしくなってくるんですよね。

多少仕事も覚えてくると、先輩社員でもあるオジサマ社員が目障り(失礼!)に感じられてしまったり。そして、これまた厄介なことに、私は正論大好き女子でもありました。

男性社会の暗黙の了解なんてどこ吹く風。地雷をバシバシ踏みまくってドッカンドッカン爆発。それを「問題提起してる」なんて思い違いも甚だしいことこの上なし。と、まぁ本人はいたって真面目に仕事をしているつもりが、傍から見るとかなり痛い人だったのです。思い当たる節がある女性の方、意外と多いのではないでしょうか。

そして、本当のことを言っては人を怒らせる

あるとき、もともと仕事に対するスタンスが私とは違う30代後半の男性社員と組んで仕事をすることになりました。もともと、彼(仮にAさんとしましょう)とお付き合いのあった方が、弊社のサービスをご利用になるとの事。ただそのサービスについてAさんは門外漢。担当者として私がAさんと一緒にお客様のところへ伺うことになりました。

仕事のスタンスが違うことは薄々感じていたので、私としては、ご紹介いただいた後は私が担当者として動き、Aさんにはあとでご報告するくらいの関わり方を望んでいました。それとなく、お願いしたのですがうまく伝わらず。毎回、商談にAさんは同行されました。

それだけではなく、お客様のご機嫌を取るようなことを言うようになり、時には私の話を遮り、できないことをできると答えたりするのです。これでは仕事にならないので、会社に戻ってから直言しました。

「できないことをできると言ってしまって、どうされるおつもりですか。」と。すると彼はこう答えました。「あのお客様は俺にとってただのお客さんじゃないんだ。ビジネスを超えたお付き合いなんだ」

頭に来ていた私はつい「だったら会社でビジネスとしてお受けすべきではなかったのではないですか。」と言いました。Aさんは、まさに、頭から湯気を出すほどに怒りました。お客様には申し訳ないと思いましたが、私はもう担当を降ろしてもらうつもりでした。

事の次第を報告し、別の担当者をつけてあげてください、と上司にお願いすると、上司は少し考えて「人ってな、本当のことを言われると怒るんだよ」と言いました。このセリフ、数年経っても時々思い出します。

尊重する、ということが大切

男性でも女性でも、一緒に仕事をする相手のことを「尊重する」というのは非常に大切です。これがなかなか難しい。自分にとって簡単なことに手間取っている姿を見たりすると、つい、内心でバカにしてしまったり。

後輩や部下に対しても、「人格を尊重する」と、チームはうまく回ります。率直にものを言う、というのも難しくて、誰にでも裏表なく接することと、誰が相手でも尊重する、ということを両立できると理想的なのだと思います。

勝気な女性の皆さんは、ぜひ、「相手のプライドを尊重する」ということを心に留めておいてくだされば、人間関係がぐっと良くなるのではないかと、自戒も込めて思う次第。