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自分の適性を見極めて中途採用に応募しないと結果にはつながらない

自分自身の性格や特性について深く考えたことがありますか?中途採用に応募する場合、ここをおざなりにして事を進めても満足のいく結果は得られないでしょう。

応募を考えている企業が中途採用者に求めている条件はどういうものなのか?いくつか予想されるその項目の中で最も重視されそうな要素はどこなのか?ここを見誤って応募しても、採用に至る可能性は少ないと言わざるを得ません。

では、その会社の求める人物像、経歴について自分なりに把握できたとします。しかし、これで一安心などと思ってはいけません。次に考えるのは、あなたがその人物像と合致しているかどうかについてです。

企業の求める中途採用者の条件がわかったところで、肝心の自分自身を理解していなければ意味がありません。企業研究をすることも大切ですが、同時に自分自身が客観的に見てどういうタイプであるかを今一度よく洗いなおしてみましょう。

あなたは組織にきちんと適応する自信がありますか?

中途採用の場合、今までに経験した仕事やスキルが最重視されると考えられがちです。もちろん、そういう面は確実にあるでしょう。しかし、考えてみてください。中途採用者はその名の通り、『中途から組織に参加するメンバー』なわけです。もしも周囲との協調・調和をいっさい考慮しない、唯我独尊な人物が加入してきたとしたら組織はどうなるでしょうか?

閉塞した社風に風穴を開ける破天荒な人材が入ってきた!…などと称賛してもらえるのはドラマや映画の中だけです。実際には、不協和音によるストレスがかなり高まるでしょう。すると、そのことにより生産性が落ちることは想像に難くありません。それは企業が最も敬遠したいことの一つでもあるのです。

もちろん多少の独創性や新鮮味は必要なものであることに間違いありません。そういった部分こそが中途採用者を加入させるメリットの一つでもあるわけですから。しかし、会社が組織である以上、組織の一員として機能することが見込めない人材は不必要だと判断されるでしょう。ここのさじ加減ができるかどうか、それが採用不採用に大きく関わってくることになるのです。

自分の適性に合った仕事を選んでいますか?

好きだからこの仕事がしたい――。その考え方は決して悪いことではありません。しかし、時には好きであることと、仕事に対しての適性が一致しないことも理解しておくべきです。そこを勘違いして中途採用試験に臨んだところで、望む結果を得ることはまずできないでしょう。

ユーザーと作り手は別ものである。そのことをまずは正しく受け止めなければいけません。ユーザーとしては極めて優秀な人材が、必ずしも良い作り手になるとは限らないのです。ユーザーにはユーザーの、作り手には作り手の適性というものがあるからです。

作り手側として成功するためには、各方面の担当者ときちんとした連携できる能力が不可欠な要素となるでしょう。本当にそこに適性があるのかどうかを自分自身で掘り下げる必要があるわけですね。

協調性がないからといって全ての仕事に適応しないわけではありません。仕事の内容によっては、コミュニケーション能力より専門性を重視されることも多々あります。もちろん、この場合はスペシャリストと呼ぶにふさわしい知識と経験が必要になるわけですが…。そこをクリアしているのであれば、そのような道に進むことで能力を発揮できる機会を得ることができるでしょう。

自分自身が何に向いているのかを正しく理解できていない人は多いものです。それだけに「好き」と「向いている」を切り離して考えなければ、真の適性は見えてこないのかもしれませんね。