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ブラック企業に引っかかりたくなければ危ない会社を見抜く目を養おう

ブラック企業 ―― この言葉をよく耳にするようになりました。法令をきちんと遵守せず、社員を酷使するだけして使い捨てにする悪質極まりない会社のことです。

単純に残業や休日出勤が多い、という意味ではありません。その程度のことは一部上場企業だろうが超有名企業だろうが、会社であれば大抵どこでも似たようなものですから。そうではなくて、ブラック企業というのは企業活動とは違う、もっと別の部分に問題の本質があるのです。

出来るなら、一生ブラック企業とは係わり合いを持ちたくないものです。ところが、このブラック企業というのは採用活動がとても上手だから始末に負えません。入社してから「しまった!」と青くならないよう、平素からブラック企業を見抜く目を養っておきましょう。

曖昧な表現で高給をほのめかしている

頑張り次第で高給も夢じゃない――

成果報酬だから頑張ればあなたも20代で年収1000万――

この手の謳い文句を鵜呑みにすると、本当にロクなことになりません。間違いなく歩合制の営業であり、そこには厳しいノルマが課せられることになるでしょう。そして、達成できないと精神的なプレッシャー地獄に落とされるわけです。

試用期間がやたらと長い

試用期間が6ヶ月以上ある場合は注意が必要です。ブラック企業では試用期間の間に洗脳としごきが繰り返されるでしょう。そして、耐えられなければ自己都合で辞めるよう追い込まれていくのです。

つまり、使えそうになければさっさと捨てるつもりだから試用期間を長く設定しているというわけですね。また、試用期間中だからと理由をつけられ、まともな給与を支払わずに追い出すところまであるとか。

採用人数がやたらと多い

社員数に対して採用人数がやたらと多い会社は危険です。過酷な労働条件に耐えられず、次々に辞めていくことを初めから見越しているのでしょう。そのため、必要な人数よりもかなり多目に採用するわけです。

日本経済が上向いてきたとしても、企業というのはそう簡単には採用枠を増やしたりしないものです。特に新卒を多くとったとしても、即戦力にはなりませんから不自然なことこの上ありません。この人数は明らかにおかしい!?そう感じたらその会社のことを徹底的に調査するか、もしくは回避することをおすすめします。

社員の平均年齢がやたらと若い

創業からある程度の年数がたっているにも関わらず、社員の平均年齢が若すぎる会社というのも要注意です。とは言え、業種によってはその内容の性質から平均年齢が若いということはよくあることです。クリエイティブな内容の会社などにはそういう年齢構成の会社がよく見られます。

しかし、明らかにそういう個人の感性が必要な職種ではないにも関わらず、平均年齢が若すぎる会社。こういうところにはそれなりの理由があるはずです。会社の説明だけを鵜呑みににしないよう、慎重に判断した方が賢明でしょう。

よくわからないけど、なにか怪しい…?

面接に行ったら、対応した社員がなぜか胡散臭いと感じてしまった…。こういう勘は意外に当たるものです。どこか信用できないと感じたら、その気持ちを「思い過ごしだろう」などと飲み込んでしまってはいけません。

笑顔がウソ臭かったのか、口調に何か怪しげなものを感じたのか、服装に違和感を感じたのか。少しでも「あれ?」と思うことがあるなら、慎重過ぎるぐらい慎重に検討した方が良いでしょう。

また、やたらと早く採用の連絡がある会社も信用がおけません。あなたが採用に足る人物なのかをきんと判断した結果ではなく、とにかく人数を確保したいからだと考えられるからです。さらには、採用を連絡してきて、その後すぐに入社の手続きに入ろうとしたら要注意!「やっぱりやめます」と言わせる前に拘束しようとしている可能性があります。

とにかく、説明会で聞いた「おいしそうな話」を鵜呑みにせず、何事も慎重に検討するに超したことはありません。ブラック企業に引っかかるということは、あなたの人生における大切な時間を無駄にすることに等しいことなのですから。