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変わった職業~納棺師~その仕事内容と給料、そしてなり方をご紹介

皆さんは納棺師と言われて、どんな仕事なのかお判りになるでしょうか?余り馴染みのない職業ですね。

しかし、アカデミー外国映画賞を取った「映画 おくりびと」の仕事と言われれば、「あっ、そうか!」と思い出す人が多いと思います。今回は「映画 おくりびと」で一躍注目を集めるようになった、「納棺師」の仕事について見てみました。

納棺師の仕事内容

納棺師又は納棺夫とは、ご遺体を棺(ひつぎ)に納める仕事に携わる人の名称です。人生最後の幕引きの一端を担う、とても重要で厳かな仕事とも言えます。通常は遺族の方々の立ち合いのもとにご遺体を整え、あの世への旅立ちの衣装を着せて棺に納めます。納棺師としては遺族の方々に対して、厳かな中にも穏やかに旅立たせると言った雰囲気を創りだす力量が求められます。

なお、ご遺体を棺(ひつぎ)に納める前に湯灌(ゆかん)やメイクをしますが、それらの作業については納棺師では、専門の業者が行いことが多いようです。では、納棺師(納棺夫)になるにはどうすればよいか、どんな資格が必要かなどについて見てみましょう。

納棺師のなり方と必要資格

もしあなたが納棺師(納棺夫)を職業として選択するのであれば、アルバイトでも良いので、葬儀社や葬祭業者の仕事を経験する事が良策です。葬祭業であれば求人が多数ありますので、後に納棺師を目指すにしても転職は容易になります。

ここで押さえておかねばならない点は、死者を送る「お葬式」と言う厳粛な儀式において、納棺師の仕事は1部分に過ぎません。そのためにも、葬儀全体の流れを知っておくことは大切です。この経験はご自身のキャリア形成ともなります。

そして、宗教ごとに納棺のやり方が異なります。仏教でさえも宗派が違えば作法の違いがありますので、それを習得するには時間がかかります。納棺師(納棺夫)には、車の免許が必要条件となります。看護経験者は採用に当たって有利になります。

納棺師(納棺夫)に応募した場合、通常は「書類選考」、「面接」そして「業務見学」後に合否を判断する、と言う流れになっています。納棺師(納棺夫)に応募された方の中には、「業務見学」の段階で自分から辞退する人も多いようです。やはり、納棺の現場を見てのことだと思います。

気になる納棺師の給料

さて、納棺師(納棺夫)の給与や待遇はどうなっているのでしょうか。映画のおくりびとにあるような「月給50万円」というのは現実的ではありません。平均すると女性の場合は通常のOLと同等額、男性の場合は平均すると30万円弱と言われています。但し、遺族から「志」として若干の金員が渡されることもあるようです。

納棺師というお仕事について

納棺師(納棺夫)の仕事に携わっている人のほとんどは、腰痛に苦しんでいると言う現実があります。しかし、納棺師(納棺夫)の仕事は、亡くなられた方の一生を悼みつつ振り返りながら、その方の最後の姿を、その方らしく美しく相応しい姿に仕上げる厳粛な仕事と言えます。