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職場でのトラブルを円滑に処理するための「逆転の発想型」解決法!

どんな会社でも職場でも問題が起きると再発防止の為に、再度問題が起きないような対策に頭を悩ませることと思います。

問題解決といっても様々な考え方や手法もありますが、問題が起こる要因そのものだけに直接目を向けているだけでは、効果的な解決法は生み出されません。色々な角度から発生した問題に対して改善策を模索することが重要なのです。

そこで今回は、問題解決に対する考え方の工夫やポイントなどをご紹介させていただきます。

基本的な要因の摘出と対策

例えば集計しているデータに計算ミスが多いという問題があった場合、基本的には物的な要因と人的な要因の双方を調査しなければなりません。物的要因というのは使用している”物”に対する要因で、今回の例なら、集計フォームの用紙だとかPCのソフトなどにあたりますね。人的要因というのは”人”に対する要因で使い方が間違っていたり、注意力や集中力が足りないなどの問題がそれにあたります。

対策としては物的要因であればフォームやソフトの修正や、改善による物的対策が必要ですし、人的要因は使い方や作業方法の指導をおこなったり、見直しなどをやらせるという人的対策が必要になってきます。ここで重要なのは、どちらかにこだわらず”物”と”人”両面に対するアプローチが必要だということです。

今世間を騒がしている、Twitterやフェイスブック炎上による食品販売店バイト不祥事なども”教育”という人的対策だけでは効果的な解決法とはいえません。バイト先で携帯やカメラを使用させない方法や、工夫もしくは携帯使用エリアを限定するなど人的、物的の両面から対策を行う必要があるといえます。

真因を探ることから得る問題解決方法

上記の問題解決法は極めて基本的な取り組みであり、それらを改善しつくしても完全に解決しない場合があります。その場合は更に別角度からのアプローチを実施する必要があります。

先ほどの集計ミスで再度例えるなら、真の問題は集計ミスした状態で受け取り側に渡ることが問題なわけですので、集計ミスが起こる否かだけに目を向けず、集計ミスは修正することを前提に、チェック機能が充実させれば現状問題にしていることがそれほど問題にならない工夫に繋がるのです。

バイト不祥事の問題自体も取り扱う食品や保管場所で不適な行為をしていたことが直接的な問題なのですが、その問題を突き詰めていけば写真が不特定多数の人に流出してしまったことが原因となります。決してバレなければ良いということではありませんが、ならどこまでがセーフでどこまでがアウトなのかという問題が生じてしまったときに、それを毎回不特定多数の人の判断に委ねるのかとなればおかしいなことになってしまいます。

問題が出るということは問題として認識している正常な状態

問題が発生したと言うことは周囲がそれをきちんと問題として認識している正常な状態です。つまり、職場や作業に致命的な阻害がないからといって小さな問題を放置していると取り返しのつかない大問題に繋がるのです。日頃小さな問題の芽を摘んでおくことが職場に大きな影響をあたえるミスを抑えることになりますよね。

不祥事の件を再度取り上げますが、これも写真がとられて流出するまで問題として意識していないことが確かな原因のひとつであり、誰かがそれを問題として取り上げていれば少なくとも閉店に追い込まれるまではいかなかったと思います。

今回は時事の出来事を例にあげさせていただきましたが、問題を解決するには問題そのものだけに目を向けず、時には発想を逆転させて、この問題のおかげで大きな問題を阻止することが出来たなど、様々な部分から物事を判断していかねばなりません。それは一人の考えだけでなんとかなるものではなく、職場全体が知恵を寄せ合って協力することが真の問題解決に繋がるわけですね。