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早まらないで!社会人の持つ仕事を辞めて「勉強したい」の落とし穴!

社会人になってから、時間の進みは早いですか、遅いですか?多くの社会人にとって、1日は長く、1週間・1ヶ月は短いのではないでしょうか。

大学生活を経て社会人になると、「大学生の頃は本当に時間があったなぁ」とか「なんであんなに時間をムダに過ごしていたんだろう」と思うことも。

そのくらい、社会人になると、特に新社会人は生活の変動もあって、自由になる時間が少ないように感じます。そして、社会人になると今までと違う分野を勉強することが増えてきます。経済のこと、社会保険や制度のこと、業種によって違いはありますが、日々勉強なのはどこも同じ。そして、興味のある勉強が見えてくることもあります。学生時代、勉強が嫌いだった人でも、違う分野では勉強・学習が楽しいと思えることがあるようです。

さて、1日中仕事で疲れ果て、ろくに時間が取れず、休みは疲れて寝てしまうような社会人。会社を辞めて、勉強する時間を確保したい、と思う人も少なからずいるでしょう。

会社を辞めて、「勉強したい」?

社会人になって、学生時代と一番変わったのは、やはりなんといっても自由に使える時間の長さでしょう。学生時代、とりわけ大学時代は、時間が有り余っていたのでは?ほとんど全ての時間を自分の為に使える、夢のような時代だったことでしょう。皮肉なもので、当時はそう知らずに、時間を浪費していたことに今更気付くわけですが。

そう、社会人になった今、気付いてしまうのです。そして、少し気になることがあると、勉強したいなと感じる。仕事関係の勉強であることが多いのですが、仕事の為の勉強で、勉強する必要があるのに、その時間さえなかなか取れない。すると、時間が無限にあった(ように感じていた)学生時代を思い出すのです。そして、今更勉強したい、などと思うようになります。

もう一度大学に入り直そう、とまで思う人はさすがに少数派ですが、会社があって時間がないから、会社を辞めて勉強してスキルアップし、その後で再就職しようと考える人も。さて、それは本当に勉強といえるのか。そして、実際会社を辞めたとして、勉強に専念できるのでしょうか?

「仕事で時間がとれないから勉強できない」は、「部活があるから勉強できない」と何が違う?

さて、想像しやすいように、少し記憶を遡ってみましょう。中学や高校で、テスト前は部活が休み、という期間がありませんでしたか?大会前、コンクール前と時期が重なった場合は別として、テスト前は部活動がお休み。何故かと言えば、それはもちろんテスト勉強に専念するように、でした。

そもそも部活動をしていなかった人には想像しづらいかもれしれませんが、部活をしていた人はどうでしょう。テスト前の期間、部活が休みだからと言ってテスト勉強できましたか?

もちろん、きちんと勉強した人だっているでしょう。けれど、大半は部活が休みだからと言って遊んでしまったのではないでしょうか。部活があるときは「部活があるから勉強できない」と言い訳していた筈なのに、部活がなくても勉強できなかったのは何故でしょうね。

本当にやりたいなら、どうにか時間を作ってやっている?

何が言いたいのかというと、本当にやろうと思っているなら、例え自由になる時間が少なかろうと、少しでも時間を「作って」実行している筈なのです。部活や仕事で疲れていても、漫画を読んだりパソコンを開いたりする時間はあるのではないでしょうか。

本だってそうです。よく、時間がないから本が読めない、と言う人がいますが、言い訳です。本当に読みたい本なら、通学・通勤の時間を使ったり、睡眠時間を少し削って読んだりするものです。

確かに、まとまった時間はとれないかもしれません。ですから「時間が足りない・もっと欲しい」は分かります。けれど、仕事のせいにして、全く手をつけられていないなら、それは「時間がなくてできない」のではなく、やる気がないのと同じなのです。

どうしてもやりたいなら

話を戻しましょう。つまり、時間がないからできない、というのはただの言い訳ということ。仕事があるから勉強できない、と言って仕事を辞めてしまっても、きっと7割以上の人は勉強なんてできないでしょう。時間がないなんて言わずに、本当にやりたいなら、時間を作ってまずは実際に行動することから始めるべきです。

時間を作るとは、睡眠時間を削って30分早く起きるとか、ご飯の時間を15分短くするとか、入浴時間を短縮するとか、少しでも時間を節約することです。まずは、そうして節約した時間を使って望んだ「勉強」をしてみて下さい。

そして、本当にそれを勉強したくて、勉強した後の展望が見えているなら、会社を辞めるのも選択肢としては「アリ」です。ちなみに、何も考えずにやりたいだけでは、数年後困るだけですので、会社を辞めてからの展開だけはきちんと考えるように。