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経営者や幹部に注目せよ。ダメダメ中小企業を見分ける方法

昨今はブラック企業やブラック社員が横行して、「この国は大丈夫か?」と思わざるを得ない国になってしまった。

結局、自分の身を守りたいがためにそのような行為に及ぶのかもしれない。

先日もウェブを見ていたら、「韓国や中国は自分さえ良ければ良いと言うとんでもない国だ」と書いてあったが、私からすると「日本人も同じじゃないか」と思うのである。これに似た事が中小企業でも繰り広げられている。特にオーナー連中や幹部連中だ。

汗と油にまみれて時間通り働いている従業員を尻目に、就業時間前に会社を抜け出して夜の街に繰り出す中小企業のオーナー連中が多数存在する。そしてそのお零れに預かろうと鞄持ちをする幹部連中を多数見た。

中小企業みんなこんな感じかと言えばもちろんそうではないが、特に中小企業のオーナー二世にはこのような輩が多い。親が作った会社をそのままスライドで社長になっているのが多く、経験も苦労もしていない。回りが持て囃すものだからいい気になっているが、日々働いてくれている従業員が稼いでくれているとは思っていない。

こんなダメダメ中小企業を見抜く方法がある。それは財務諸表だ。上場企業は財務諸表を公表する義務があり、経営に対しては外部や株主からチェックがいつも入っている。しかし、中小企業はその義務は無いから、どうしても経営が丼勘定になる。一丁前に経理部みたいな部署があっても、高々単純な帳簿付けとオーナーの資産管理程度の役割しかない。

しかし、しっかりした中小企業では、財務諸表を社員に公開しているのである。もちろん機密事項なので取り扱いには十分気をつけなければならないが、社員に自社の財務諸表を公開するくらいの会社だから社員も自制が効く。こう言った会社にはそれなりの良い社員が集まってくる。

そしてもう一つは原価管理である。原価をキッチリ管理している会社は丼に成りようが無い。原価管理は難しい業務であり、それ相当の知識がないと出来ないが、それが出来ると言う事は利益やキャッシュフローに厳しいと言う事である。

大企業であれば社員も部署も組織もしっかりしているので見分けにくいが、中小企業だとしっかりした会社であるならば少数精鋭で業務をこなしているはずだからある程度信用は出来るのである。従って、自社の財務諸表を社員に公開しているか、原価管理が出来ているかで、ある程度良い会社かどうか見分ける事が出来るのである。

志望する企業にそういった体制があるかどうかをいろいろな手を使ってチェックする事をお勧めする。五感を働かせて、将来自分が勤務したい会社を探るのが就職活動の成功への道なのである。また、それがブラック企業かどうかを見抜く方法であり、良い社員が集まっているかの判断材料になるのである。