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「仕事がデキる」より大事?真面目な勤務態度は評価を上げるチャンス!

仕事ができれば、真面目な勤怠なんて必要ない。努力より結果。そう考えている方、いらっしゃいませんか?確かに、仕事ができることは重要なことです。しかし、それだけじゃ駄目だということを、意外と知らない方が多いように思います。熱心な勤務態度と真面目な勤怠(ここでは勤怠=出勤・退勤という意味で使用しています)が、どれだけ意味のあることでしょうか。

勤怠は最も分かりやすい評価の指標!

まず、真面目な勤怠が何故必要なのでしょうか?結論から言うと、勤怠は信頼に直結するのです。何故信頼に直結するのか、疑問を持つ方も少なくないでしょう。あるいは、なんとなく信頼に繋がるのは経験則で理解しているが、明確な理由が思いつかない方もいるでしょう。勤怠の何が信頼になるのか?答えは、〆切です。順番に説明していきましょう。

どっちを部下にしたい?きっちり定時前出社クンと遅刻魔クン

例えば、出勤定時が8時半だとして、毎朝8時に必ず出社しているA社員と、8時半ギリギリあるいは遅延や寝坊などで度々遅れてくるB社員がいるとします。突然、明日の朝9時から役員会議が入り、明日の8時半までに会議の資料が必要になりました。本日出勤していて、明日朝から出勤なのはこの二名だけ。上司は、どちらに資料作成を任せるでしょうか。

ここで、二人の仕事ぶりが同等なのか、どちらかがより仕事ができるか、という条件が必要です。しかし、ここで断言します。二人の仕事ぶりが同じ、あるいはBの方が多少仕事ができるとしても、勤怠がきちんとしているAの方に、仕事を任せる上司は多いでしょう。もちろん、Bが格段に仕事ができて、Aが仕事が全くできないのならば話は別ですが。

仕事がどのくらいできるかは、意外と目に見えにくいのです。営業で数字が可視化されているならともかく、事務や管理などのデスクワークでは、直属の上司や同じ役職の数名くらいにしか、実際の仕事ぶりは見えないと言っても過言ではないでしょう。

そこで評価を上げる為には、当然直属の上司に点数を上げてもらうしかないのです。媚を売れと言っているのではありません。真面目な態度を見せることは、評価を上げる最も簡単な手段の一つなのです。

仕事ができることは大事です。しかし、仕事が早い・できるからと言って、無断欠勤や連絡もなしに遅刻、早退をすれば、この日まで、とお願いした仕事が、いつ放り出されるか分からない、と他の社員は考えます。

〆切がない仕事はありません。〆切がない仕事は、なくても良い仕事です。勤怠がしっかりしている人は、仕事の〆切もしっかりしているのです。勤怠はガタガタでも、仕事の〆切はきっちり守るぞ、という方もいるかもしれません。ですが、勤怠がひどい人は、仕事でもいつかそのように怠惰になるのではないか、と心配されるのです。

最低限であって、最善ではないと知れ!

ここまで真面目な勤怠を持ち上げておいてなんですが、勤怠がしっかりしていれば何でもOK、だなんてことは思わないでください。きちんとした勤怠は、本来当然のことです。当たり前のことを当たり前にやって、自分は偉いだなんて公言すれば、途端に馬鹿に見えてしまいます。ただ単に、当たり前の事をできない人が多すぎて、当たり前のことをこなしている人が、なんだか素晴らしい行いをしているように見えるだけなのです。

勤怠は、最低限です。その会社で評価されたいと思うなら、まずは勤怠はきちんとしましょう。無断欠勤しないこと、遅刻しないこと、やむを得ず遅刻しそうなら遅くても15分前には連絡をいれること。たったこれだけです。これだけで、評価がプラスから始まるとしたら、儲けだと思いませんか?

熱心な勤務態度、実は効いている!

熱意より実績が大事、とは多くの人が思っていることです。確かに、熱意だけあっても行動が伴わなければ意味はありません。しかし、研修に熱心に励む、教えを請う、熱意を持って働く姿は、実は結構好印象を与えるようなのです。

いやいや、そんなの女性にしか通じない手だろう、と思うでしょうか?いいえ、意外と男性の上司も見ています。数字が思うように上がらず、先輩や上司に毎日教えを請う後輩がいれば、上司もなんとか数字を上げさせてやろうと、自分の持つスキルを伝授してくれますし、先輩も毎日頑張っている後輩を応援こそすれ、邪険にはしないでしょう。

また、いつも熱心に仕事に取り組む社員なら、他の仕事にも熱意を持って取り組んでくれるだとう、と仕事を任されたり、業務の幅が広がるチャンスも大きくなるのです。

つまり真面目な勤怠は何処に繋がるかというと?

風が吹けば桶屋が〜なんて話ではありませんが、勤怠がしっかりして熱心な勤務態度だと、仕事への〆切もしっかりしていると思われる。仕事への〆切がしっかりしていると、他の仕事もきっちりやってくれそう、というプラスの評価が生まれる。

プラスの評価が生まれるとどういうことかというと、先輩や上司が更に上の上司に良い評判を流してくれる。上の地位の人に良い評判が流れれば、職級が上がる可能性が高くなる。職級があがれば、昇格のチャンスも増えてくる。昇格すれば業務の幅も広がり、当然給料も上がる。と、いったところでしょうか。