• RSS

上下関係における相互指摘は難しい、上司への上手な指摘方法とは?

上下関係を気にして上司のミスや誤りを指摘できない人は多いと思います。反応はもちろん上司の性格で異なってくることでしょうけど、外見はともかく本心からすんなり受け入れてくれる人は稀ですよね。

まあ面倒を嫌って放置するのも手かもしれませんが、それらが職場や自分の部下後輩に影響することもありますので、完全にスルーしていいわけではありません。そこで今回は上司にミスや誤りを指摘する際角のたたない上手な方法をご紹介させていただきます。

質問形式で問いかける

これは上司がミスしていることを自分が知らない前提にしておく必要があるのですが、上司がしていることを指摘するのではなく、自分が無知を演じて、「~の方法はルール的に正しいのでしょうか?」と聞いてみるのです。

上司が知らずにミスしているのであれば調べてくれて自分で気づくでしょうし、知っていて行っていることなら、牽制にもなります。どちらにしても効果はありますので、わざとらしさに気をつけて実践してみてはいかがでしょうか。

他の人に指摘してもらう

上司も新人や下っ端の人に指摘されると気を悪くする度合いが大きくなる場合があります。しかし、自分の気に入ってる人や、普段多少なりとも弱みを見せていることのあるNO2の人などの指摘は自然に受け入れることも多々あります。そこで自分で指摘するのではなく、なるべく上司と親密な人に指摘してもらうことが事を荒立てない方法ですね。

ここで気をつけなければいけないのが代わりに指摘してもらう人を上司より上にひとにしてしまった場合、完全に告げ口になってしまう恐れがあることです。無論上司より下の人であっても告げ口と取られる危険性はゼロではないので、「自分が言ったことは内緒でお願いします」と一言添えておくことも必要かもしれません。

上司の前で後輩を指摘する

結構あざとい方法なのですが、上司が居る前で、同様のミスをしている後輩や部下に指摘するのです。そうすれば上司には角が立たず、自分も同じ事をしていると気づかせることができます。しかし、上司の前で後輩等を指摘するのは後輩にかなり嫌な思いをさせてしまうので、その後のフォローは必ず行ってください。

全体に対して指摘する

朝礼やミーティングの時間を利用して、特定の人に言うのではなく、全体に「最近~のミスが多いので気をつけましょう」と言えば特定の人に角がたつのを抑えられるでしょう。しかし、誰に対して言っているのかと勘繰ってくる人もいますので、違う職場や類似事例などを例に出すのもリスクを抑えるポイントです。

直接指摘する場合は前置きをする

上司が間違っていて自分が正しいと確信があってもそれを前面に出すのは得策ではありません、もちろん全面攻勢に出なければならない場合は別ですが、今回は角が立たない指摘なので、前置きを心がけましょう。

前置きというと、「ひょっとしたら自分が間違っているかもしれませんが・・・」とか「自分の考えが違っていたら申し訳ないのですが・・・」という、自分が正しいと決め付けずお伺いを立てる姿勢で指摘することです。

それでも完全に相手の気が悪くならないとは限りませんが、少なからず緩和されることは間違いありません。それが全てではありませんが、上下関係において下である以上下手に出るのはある種のマナーであると言えますね。

日頃からの上司への対応

上司との関係性が希薄であればそれだけ、発言力が低下します。すなわち自分が上司に指摘しても気を悪くすることはおろか聞き入れてくれさえしないことがあります。しかし、自分が上司にとって信頼にたる人材であればあるほど、「コイツの言うことだから無碍にできない」と思わせることができるのです。

人間関係というのはじっくり築きあげていけば、そうそう気を悪く発言で崩れたりはしないので、やはり日頃からのやりとりや信頼関係の構築が大切なのですね。

上下関係とは自分→上司だけでなく自分←部下・後輩にも存在するものです。なのでもし後輩なのに指摘された場合、「こんな言い方されると腹が立つ」「こういう風に言って欲しい」など逆の立場になって考え少しでも角が立たない指摘を心がけてくださいね。